ひとりそたぶ671 定食屋(2回目)
671回目は「定食屋」です。2回目です。
ではご覧下さい。
嵐ヶ丘
お漫才/納豆で世界を変えてみせますわ!
香乃子:こちらが立華お嬢様、わたしがメイドの香乃子。二人合わせて嵐ヶ丘と申します。何卒御贔屓の程宜しくお願い申し上げます。
立華:今、納豆が熱いですわ!!なのでわたくし、納豆定食の専門のお店を構えたいですわ!
香乃子:炎上したって意味では非常に熱かったですね。
立華:お嬢様であるわたくしに因んで、「令嬢納豆」と名付けますわ!
香乃子:かなり危ういラインを攻めてますね。
立華:お小遣いで足りない費用はクラウドファンディングで庶民な皆様方から集めますわ!
香乃子:さいですか。して見返りはどの様な物をご用意なさるおつもりですか?
立華:わたくしは太っ腹ですからたったの一万円で一生涯納豆定食の食べ放題のクーポンですわ!
香乃子:それだと継続的にお店を続けるのは難しいのではないでしょうか?
立華:勿論、ある程度来られたら理由を付けて没収しますわ!
香乃子:最初に言えば許されると思わないで下さいね。何の為に出資したのか分からなくなりますよ。
立華:わたくしのお店を開くのを庶民の皆様方が応援するのでは?(キョトン)
香乃子:マジなトーンで返すのは止めて下さい。
立華:いざ炎上したらお店の休業を繰り返して最終的にはテナントを引き払いますわ!
香乃子:逃げる気満々で話を進めてはいけません。
立華:どうかしらこのわたくしの華麗なる計画は!?
香乃子:一応話を合わせてあげましたが問題しか無いじゃないですか。
立華:ハッ……!!そうですわね!わたくし納豆は非常に苦手でしたわ!!嫌いな食べ物を皆様に提供しようだなんておこがましいですわ!!
香乃子:良くそれで納豆を扱う気になれましたね。
それ以上に今お話しされたの実際例の納豆のお店で起こった手法じゃないですか。二番煎じですし詐欺罪に抵触しますよ?
立華:……定食だけに?
香乃子:ありとあらゆる穴にたっぷり辛子が効いた納豆詰めましょうか?兎に角この様なお店を開くのは反対です。
立華:ヒィ~!!納豆攻めは嫌ですわ~!!
仕方ありませんわね。こうなったらもう一つのプランを用意しましたわ!!
香乃子:どの様なプランでしょうか?期待はしてませんが一応お伺いしますね。
立華:クラウドファンディングで15万円で一生食べ放題のプランを謳ったタコス屋さんですわ!!
香乃子:ってそれも同じ会社がやらかした手法じゃないですか。
これにて嵐ヶ丘のお漫才、お別れのお時間と相成りました。またお会い出来る日まで御機嫌よう。