ひとりそたぶ602 童話(4回目)
602回目は「童話」です。4回目です。
過去にマグネッツさんという方が書かれていた「チアノイズ」に影響されました。やたら人死にの出る漫才を書かれてますので気になる方はググってみよう。
ではご覧下さい。
雪崩マッスル
コント/シン・デレラ
昔々ある国にシンデレラという少女がいました。シンデレラのお母さんはシンデレラを生んで間もなく死にました。
お母さんの死から数年後、お父さんは新しいお母さんと結婚しましたが、程なく保険金目的で死にました。
シンデレラの継母と三人のお姉さんはとても意地悪な人でしたが、シンデレラが毒を盛ったので一番上の姉が死にました。
ある日、王子様がお城でパーティーを開催すると知らされました。知らせて来たお城の人は過労で死にました。
シンデレラもお城に行きたかったのですが意地悪な継母に留守番を命じられました。腹いせに二番目の姉を死なせました。
家の掃除をしていると二人の魔女が現れました。一人の魔女がカボチャを馬車に、ネズミを馬に変身させ、魔力が力尽き死にました。
もう一人の魔女はみすぼらしいシンデレラの衣装を綺麗なドレスに変えましたが、魔女という存在が不気味だったので殺しました。
カボチャの馬車でお城に到着しましたが、体力が尽きて馬に変身したネズミが死にました。どの道殺鼠剤を飲まされるので遅かれ早かれでした。
お城に入ろうとしましたが門番に止められてしまいました。シンデレラは力尽くでお城に入りました。門番は意識不明の重体で運ばれましたが間に合いませんでした。
見事パーティーに潜入出来たシンデレラは王子様を発見し、悩殺しました。利用価値があるのでまだ殺してはいません。
ダンスパーティーを抜け出してベッドルームで愛を確かめ合う王子様とシンデレラ。理性が死にました。
しかし12時になると魔法が解けてしまう事を思い出したシンデレラはお城から逃げ出しました。死んだ理性が生き返りました。
お城から抜け出す際にガラスの靴が脱げてしまいました。取りに行く暇が無かったのでそのまま走りました。片足しか靴を履いてなかったので羞恥心が死にました。
12時を過ぎると綺麗だったドレスが元のみすぼらしい衣装に戻ってしまい、人々からジロジロと見られました。社会的に死にました。
ダンスパーティーから数日後、王子様がガラスの靴の持ち主を探していると知らされました。知らせて来たお城の人は過労で死にました。学習能力が死んでいます。
王子様との玉の輿を狙おうと思った人々が広場に集まりましたが誰一人としてサイズが合わず、怒った手下に殺されてしまいました。
シンデレラの番になり、ガラスの靴を履くとピッタリと合いました。しかしもう片方のガラスの靴は消えたのでまたしても羞恥心が死にました。
こうして王子様と再会出来たシンデレラはめでたく結婚を果たしました。意地悪な継母と三番目の姉は鳩に目玉をくり抜かれ死にました。
庶民と結婚をするのを反対した女王様、執事、メイド、国民達が次々と不審な死を遂げました。シンデレラは唯一変わらぬ笑顔でっていました。
シンデレラを取り巻く様々な障害が取り除かれどうにか結婚して数年、王様が亡くなりました。シンデレラは何故か笑っていました。
息子である王子様が王の座を継ぎ、シンデレラは女王様になりました。夜の生活ではとっくに女王様でした。やはり理性と倫理観が死んでいます。
何年か経過し、シンデレラは何人もの後継ぎである王子様を生みました。(王女様がどうなったかは差し控えさせて頂きます)
そして用済みになった旦那様もとうとうシンデレラによって腹上死しました。安らかな死に顔でした。
こうして全てを手に入れたシンデレラでしたが、王子様達の権力争いに巻き込まれ結局ギロチンで首を刎ねられてしまいました。
めでた死。めでた死。(読み終わった雪崩マッスル、舞台上でバタリと倒れて動かなくなる。安らかな死に顔でした)