ひとりそたぶ860 オーディション(2回目)
860回目は「オーディション」です。2回目です。
ではご覧下さい。
オーバーキャストポラリス
漫才/火曜オーディション
最上:オーディションを受けようと思ってな。
北尾:何だ。俳優にでもなるつもりか?
最上:まあいずれは、ね……。
北尾:意味深なのが妙に苛立つ。
最上:しかし物事には順番があるのだよ。
北尾:確かに演技経験は殆ど無いから養成所に通う選択は間違ってないかもな。
最上:てなワケでジャニーズ事務所へ履歴書を送ったんだけど。
北尾:無茶が過ぎる。
最上:送ったのに音沙汰が無いんだよな。
北尾:だろうな。
最上:そうか。誰かに勝手に送って貰わないと駄目だったな。
北尾:そういう問題じゃねえんだよ。
最上:一応目立つ様に履歴書の周りに蛍光ペンで囲ったんだけど。
北尾:懸賞ハガキのシステムかよ。
最上:ここ数年欠員が大量に出たって言うからその穴埋めを。
北尾:お前じゃ溝が広がるばかりだな。
最上:でも書類審査が通れば、オーディションは通ったも同然なんだよな。
北尾:どっからその根拠が。
最上:声は無駄にデカいし、すばしっこく動けるし、何よりがトークスキルがある。
北尾:一番最後が一番怪しいんだけど。
最上:シード権があれば一発で受かる自信があるんだけどなあ。
北尾:どこの芸能事務所にもねえよ。つーかオーディション以前に顔で落とされたんじゃね?
最上:……あ!!
北尾:ありがとうございました。
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