ひとりそたぶ678 金(2回目)
678回目は「金」です。2回目です。
ではご覧下さい。
嵐ヶ丘
お漫才/ゴールデンウイークでございますわ
香乃子:こちらが立華お嬢様、私がメイドの香乃子。二人合わせて嵐ヶ丘と申します。何卒御贔屓の程宜しくお願い申し上げます。
立華:ゴールデンウイーク真っ只中!!なのでわたくし、きんのたまおじさんになりたいですわ!!
香乃子:却下です。
立華:何故ですの!?庶民に配る程富が有り余ってますのよ!?
香乃子:資金面の問題ではございません。職業欄に「きんのたまおじさん」って書かれるおつもりですか?
立華:きんのたまおじさんはあくまで道楽なので「学生」って書きますわ。
香乃子:そこはちゃんと恥じらいがあるんですね。そもそもお嬢様は女の子なんですからおじさんになるのは無理です。
立華:でしたらきんのたまウーマンになりますわ!!
香乃子:そこの部分を変えれば良いって問題ではありません。どの道名乗るの恥ずかしいから止めて下さい。
立華:おじさんからきんのたまを取ったらウーマンですわ!!(フンスッ!!)
香乃子:お嬢様は大企業のご令嬢なのですからもう少し発言を弁えて下さい。雇い主じゃなかったら手出てますよ。
立華:手を差し出しましたわね!?それは貴女のきんのたまですわ!!それはわたくしのきんのたま!!有効に使っておくんなまし!!
香乃子:ちょっと私の言い方が悪かったですね。お尻ぺちんですよ。
立華:わたくしは香乃子にきんのたまを差し出そうとしたのを深くお詫び致しますわ。(お辞儀)
香乃子:はい良く出来ました。
立華:ですがきんのたまを配るのは止めませんわ!!手始めに関東全域の皆様に手あたり次第配りますわ!
香乃子:カルト宗教みたいな勧誘っぽいですから止めましょう。
立華:無作為が駄目なのであれば東京スカイツリーやランドマークタワーの前にスタンバイしますわ!!
香乃子:別のベクトルでマズいので他に考えて下さい。よりによって想像させる場所をチョイスしないで欲しいです。
それよりもちゃんと大量に配る程それを用意出来るんですか?
立華:金を溶かしてちゃちゃっと丸めれば完成ですわ!
香乃子:そんなバレンタインデーの手作りチョコ風に簡単に出来るワケがないでしょうに。絶対に手の皮が爛れますよ。
立華:「さあ庶民の皆様方!!きんのたまウーマンが今からきんのたまを配りますわ!!わたくしのきんのたまですわ!!受け取って下さいまし~!!」
香乃子:街中でそんなの叫んだら間違いなく通報されますよ。
こんな事本当にやったらお尻ぺちんだけじゃなく食後のデザートも抜きですね。
立華:わたくしは庶民の皆様方にきんのたまを配ろうとしたのを深くお詫び申し上げますわ。(土下座)
香乃子:素直で宜しい。これにて嵐ヶ丘のお漫才、お別れのお時間と相成りました。またお会い出来る日まで御機嫌よう。