ひとりそたぶ408 塾の先生
408回目は「塾の先生」です。塾には良い思い出がありませんでした。
ではご覧下さい。
一夜の幻影
漫才/欲望の暗闇に狂い出した太陽が この狂った街の中で慰安に 身を隠す人々を照らし出してる
向井:こないだ川崎の風俗街を歩いていた時の話なんだが。
真中:開幕早々嫌な予感がプンプンとするんですが。
あっ、一夜の幻影と申します。宜しくお願いします。
向井:突然おっさんに話し掛けられて、「兄さん、良い子が一杯いるよ。一時間二千円の破格だけど、どう?」って言われたんだ。
真中:続けるんですね。なんとまあリアリティのある金額。
向井:俺はその誘いにホイホイ乗って裏通りに行ったんだ。
真中:行ったら駄目ですよ。パクられても知りませんよ。
向井:案内されるがままうらぶれた雑居ビルの一室に沢山の女子高生が居たんだ。
真中:ああ、何て事ですか……。
向井:そこで俺は五時間居たんだ。とても良い思いをさせて貰ったよ。
真中:どんだけ滾ってたんですかこの最低野郎め。
向井:最低野郎とは何だ貴様。5時間みっちり学習塾のバイトして何が悪いんだ。
真中:
はああああぁっぁぁぁぁっ!?
向井:一時間二千円、進学塾講師のアルバイトだぞ。このバカタレスケベシャチョー!!
真中:昔のたい平師匠みたいな罵り方!!普通にエロい話かと思ったら学習塾の話でしたか!!
川崎、風俗街、おっさん、良い子が一杯、裏通り、うらぶれた雑居ビル、とても良い思い、数え役満じゃないですかっ!!
向井:それを何だお前は。パクられるだの、最低野郎だの、塾に居るから熟女っていうよりも塾女とか、バカタレスケベシャチョーだの言いやがって。
真中:最後は君が言ったし、三つ目のは初耳!!でも君ちゃんと教えられたんですか?高校の頃理系科目全滅だったじゃないですか。7
向井:まあ日本史担当だったからそこは平気だった。
みんなちゃんと俺の授業を真面目に聞いてくれて本当に良い子だったよ。
てか途中で分からない部分があったら逆に教えてくれてとても頭の良い子たちだった。
真中:塾講師でそのポジションはマズい!!高校生から教わるとか屈辱でしょうに!
向井:そのお陰で七の段が完璧にマスター出来た。
真中:成人男性が七の段で躓くんじゃないよ!!てか日本史でどこに七の段が出てくるんだ!?
向井:因みに江戸時代の風俗について教えたな。春画とか吉原の遊郭とかな。
真中:セクハラじゃねえか!!何いたいけな女子高生に吹き込んでるんだよ!?生きた社会科勉強ってか!?
向井:で、バイト代の一万を使って女子校生のお店でパーッと使ったよ。
真中:結局風俗で発散してるのかよ!!もう結構!!