ひとりそたぶ590 恋愛
590回目は「恋愛」です。
珍しく北尾も声を荒げてます。
ではご覧下さい。
オーバーキャストポラリス
漫才/僕の同室のヤバい奴
最上:修学旅行の夜に恋バナしたがる奴って居たけど、俺アレってすっげえ苦手なんよ。ガチで嫌。
北尾:まあ確かに自分の好きな子を他人にバラすっていうのは抵抗あるよな、
最上:それもあるけど、ちょっと俺に「好きな子居る」って聞いてくれない?
北尾:良いけど。じゃあ修学旅行の夜に同室の奴に話し掛ける体でやるぞ。
なあなあ、お前好きな子居る?
最上:居ない。
北尾:そんな事言って。どうせクラスに居るんだろ?
最上:居ないよ。
北尾:ノリ悪いなお前。誰にも言わないから言えよ。
最上:僕、人生で誰かを好きになった事って一度も無いんだよね。寧ろ自分以外の他人に対して全く興味が沸かないって言うか。
家族も友達も異性も勿論君にもね。だから好きな人は居ない。
北尾:ガチのヤベえ奴だな!!!!!
確かにそういう奴が居たら恋バナも苦手になるわな。
最上:これだけじゃないまだ居る。同じ様に聞いてきて。
北尾:まだ居るのか。他人に興味持てん奴でお腹一杯なんだけど……。
なあなあ、お前好きな子居る?
最上:……まあ居るかな。
北尾:マジか。誰か教えろよ。
最上:良いけど引くなよ……?
北尾:引かねえよ。どんなドブスだろうがどんな年上だろうが俺は絶対引かないから。教えろよ。
最上:与謝野晶子。
北尾:
最上:俺、教科書の著者近影見て与謝野晶子に一目惚れしちゃったんだ!最初は顔だけだったけど作品にも惚れた。
大和撫子!!才色兼備!!俺が最も好きな女性のタイプだ!!
だけど一つだけ欠点がある!!彼女はこの世に存在しない!!!!!
だから修学旅行で彼女のゆかりの地へ来れた事は人生の中で幸せなんだよ……。
このままここで死ねたらきっと彼女に近付けるそう思うよ。
引くなよ?
北尾:引くわ!!!!!
与謝野晶子に対する執着がヤバえ奴だな!!!!!
お前同室にヤベえ奴二人も居たのかよ!?絶対好きな物同士で組めって言われて余ったから一緒くたにされた部屋じゃねえかよ!!
最上:最後にもう一人居る。聞いてきてくれ。
北尾:まだ控えてるのかよ!?もう嫌なんだけど。
なあなあ、お前好きな子居る?
最上:俺が好きなのはお前だー!!!!!好きだあああああぁぁぁぁぁ!!!俺と付き合ってくれえええええぇぇぇぇぇ!!!!!
丁度ベッドに寝てるからベッドインしようぜえええええぇぇぇぇぇ!!!!!
って奴なんだけど。
北尾:怖っ!!!!!完全にヤベえ奴しか居ねえのかよ!!!!!
いい加減にしろ。
最上:何とか奴に犯されずに済んだぜ……(遠い目)