ひとりそたぶ604 宅配便(3回目)
604回目は「宅配便」です。3回目です。
一生懸命書いたのにスキがつかない虚しさよ。
ではご覧下さい。
レイニースターライト
コント/魔女の宅急便
キキ:お届け物です!
少女:まあ、ずぶ濡れじゃない!
キキ:でも料理は大丈夫です!何か凄く臭いですけど。
少女:何か匂うと思ったら!臭いの分かってて受け取るの嫌だわ。
……って、またカボチャとニシンのパイ!!あのババア性懲りもなく作りやがって!!
要らんからババアの所に返しとけ!!
キキ:受け取りにサインをお願いします。
少女:聞けよ!!私、このパイ嫌いなの!!(バタン)
キキ:(扉に足を引っかけて)まあそう言わずに。一口だけでも。
少女:ゲーッ!!悪徳訪問販売の手口!!要らないって言ってるでしょ!!臭いしマズいし!!
キキ:おばあさんが一生懸命作られたんですから。ね?
少女:一生懸命だろうが適当だろうがカボチャとニシンのパイ嫌いなの!!受け取り拒否!!!
キキ:今回は普通のニシンじゃなくてシュールストレミングを使われたそうですよ。
少女:ヴォエエエエエエ!!!わざわざ発酵したニシンを使いやがってあのクソババア!!完全に嫌がらせじゃねえか!!
キキ:まあ確かに臭かったですけどね。雨の所為ですよ。
少女:雨だけで臭くなるかいクソボケ!!絶対そのパイの所為やろがいアホンダラ!!
キキ:「可愛いけど我がままで高慢ちきなクソ孫娘、カボチャとニシンのパイちっとも食わねえからお灸を据えたろう」っておばあさんが言ってました。
少女:あのババア、私の事可愛いって思ってねえだろ絶対!!却って逆効果だわ!!
キキ:お陰でホウキも臭くて臭くて。
少女:シュールストレミングパイ請け負った段階でアンタも拒否れよ!!ホラ!!帰れ!!(バタン)
キキ:(フン!!)まあまあ。こんな雨の中こんなモノ運んだ私の身にもなって下さいよ。
少女:コイツ人の家のドア壊しよった!!魔力!?それとも素の力!?
もうサインして受け取るから帰ってよ!食わずに捨ててやるから!
キキ:最初からそう言えば良いんですよ。でもおばあさんから言付けがありまして。
少女:まだこれ以上あるの!?さっさとしてよね!
キキ:「多分アイツは食わずに捨てるだろうから一切れ無理矢理口の中に放り込んで下さい」って言われました。(口の中にパイを押し込む)
少女:ムグッ!!
ヴォエエエエエエ!!!くっせええええ!!まっじいいいいいいい!!!!!
キキ:これが本当のキキ一発とか……。