ひとりそたぶ596 クイズ(2回目)
596回目は「クイズ」です。2回目です。
ではご覧下さい。
一夜の幻影
漫才/答えがあるならば出さなければならなったし 嘘をつくなと言われ育てられた
向井:俺クイズ番組に出たいと思ってんだよね。ピンで。
真中:僕を勝手に足手まとい認定しないで下さいよ。無理でしょあんまり賢くないんですから。
向井:んなこたあない。俺に幾つか問題を出してみろ。お前如きの浅知恵など全部木っ端微塵にしてやるからよ。
真中:腹立ちますねこの野郎。だったら君が絶対に解けない問題出してみせますよ。
向井:一問でも解けなかったらお前の去年のガソリン代全額キャッシュバックしてやんよ。
真中:どんだけ思い上がってるんですか!?原油高真っ最中なのに。
じゃあ出しますよ。第一問、「お菓子のグリコの原料に使われている海産物は何?」
向井:こんなの簡単だわ。牡蠣。
真中:正解。良く知ってましたね?
向井:まあな。だってこのネタの台本の俺の台詞に「牡蠣」って書いてあったからな。
真中:メタ的な発言止めて貰えませんかね!?確かに君の台詞にちゃんと「牡蠣」って書いてありましたけども!
こういうのバラしちゃ駄目ですって!!
向井:因みにカタカナで書いてあったから「柿」なのか「垣」なのか一瞬迷ったけどな。
真中:海産物の地点でその二つの可能性は潰えるでしょうが!
じゃあ二問目行きますよ?「アメリカの州をアルファベット順に並べて二番目最初に来る州は」
向井:ウィスコンシン州!!
真中:「アラスカ州ですが、最後から二番目に来る州は一体なんでしょう?」
……正解です。引っ掛けのつもりで出したんですが良く分かりましたね。
向井:だろう?これも台本に二問目の答えは「ウィスコンシン州」って書いてあったからな。
真中:だから裏事情バラさんで下さいよ!!ちゃんと書かれてたけど!!でもそういうの言っちゃ駄目なんですって!!
向井:もっと言うなら真中が問題を読み上げてる途中で答えを言って、俺の深読みが成功したみたいな感じを出せって指示もあったからな。
真中:ト書きの下りも言うなよ!!それじゃあ漫才の意味が無いでしょうが!!
向井:中々ウィスコンシンって覚えきれんかったから本番で言えた時の喜びったら無いよな。
真中:このネタを本番の為にかなり練習したみたいな報告も要りませんから!!そういうの冷めるんですって!!
向井:そういうお前だって台本に書いてある文言を一字一句間違いなく言ってるじゃねえかよ。自分で書いたんだから当たり前だけどさ。
真中:黙れよ!!僕がこのネタ書いて君に覚えさせてるみたいな制作秘話もバラさなくて良いんだよ!!
向井:だけどどっちの問題も答え合ってたから俺の去年のガソリン代払えよ。
真中:いやこんなんで払うワケ無いでしょうが!!もう結構!!
みたいなクイズの漫才を書いたからちゃんと本番までに覚えておいて下さいよ。
向井:へいへい。しかしこのネタの俺、すっげえ性格悪いな……。普段こんな事言わねえのにな……。