ひとりそたぶ261 オーディション
261回目は「オーディション」です。
ひとりそたぶの一番下にも書いたんですが、過去に主催者(椎名ではありません)が起こしたトラブルを巡って参加者全員がボイコットしたワケありお題でございます。当時自分が書いたネタは保存していない(うっかり消してしまった)のでテーマしか覚えてません。
そんなお題ですがネタは真面目に書きました。お題に罪はないので悪しからず。ネタはアレだけれども。
ではご覧下さい。
処女☆後悔
漫才/オーディションを受けるわよ
蜜:はあ、オーディションの最終審査が近いと緊張するわね。
初音:最終審査って凄いのです!何のオーディションを受けるのですか?
蜜:刑務所へ入る為のオーディションよ。今度都内で公開オーディションが行われるの。
初音:それは裁判って言うのです!!オーディションとは言わないのです!!最終って事は最高裁まで争ってるのです!!
蜜:私は原宿の竹下通りで全裸になって歩いていた時にスカウトマンに声を掛けられたの。
初音:お巡りさんなのです!!痴女が全裸で歩いて話し掛けてくるのはお巡りさんだけなのです!!
蜜:まあ事務所に連れて行かれるワケね。未来への扉が一歩開いたわ。
初音:寧ろ未来もブタ箱も閉ざされているのです!!
蜜:そんで毎日朝から夜まで志望動機とか聞かれたわね。カツ丼を食べながら。
初音:取り調べなのです!痴女に至った理由を訊かれてるのです!
蜜:そんで一次オーディションを受けたわ。でも待合室が狭くて椅子も硬くて最悪だったわね。
初音:検察に連れて行かれたのです!検察の待合室はそういうシステムなのです!
蜜:でもどこ行くにも毎回ボディーチェックされて厳重に警備されて大袈裟だと思わない?まだスターの原石なのに。
初音:思わないのです!犯罪者が脱走しないようにするごくごく当然の光景なのです!何がスターの原石なのですか!?
蜜:何人も受けるから果たしてあたしは合格出来るか凄く不安だったわ。でも無事に予選を通過したわ。
初音:起訴されたのです!!余程の事が無い限りはみんな通過するのです!!
蜜:で、しばらく事務所で相部屋で寝泊まりして、しばらくするとオーディションに向けて個人部屋で合宿したの。
初音:拘置所に移されたのです!!着実に服役へのカウントダウンが進んでいるのです!
蜜:でも不安だったわ。こういうのは子役からやってる方が有利だって聞いたから。
初音:少年院上がりを子役って言うななのです!!
蜜:でも2回オーディションに落ちて次がいよいよラストチャンスなのよ。
初音:落ちて正解なのです!微罪で刑務所に入ろうとしないで欲しいのです!
蜜:次がいよいよラストチャンス!刑務所で服の役を3年一生懸命勤めたいわ!
初音:服役は「ふくやく」って読まないのし3年は重いのです!!もういい加減にするのです!!
(蜜、満面の表情で手錠を掛けられフレームアウト)