過去ネタセレクション012
これは漫才の大会で一番良い点数を叩き出したネタですね。
滅茶苦茶暴れ回ったのに真面目に書いたネタより評価が良くてビックリしました。まあ点数のインフレで三回戦落ちだったんですけどね。
ではご覧下さい。
オーバーキャストポラリス
漫才/デイドリーム・ビリーバー
北尾:はいどうもオーバーキャストポラリスです。気合い入れて頑張ろうかななんて思っておりますがね。
……ってアレ?相方の最上君が居ないですけど……。何処に行ったんだか……。
最上:(舞台上手から一礼して登場)
北尾:来たかこの野郎。俺と同時に来いよ。余裕綽々の表情で遅れて来るなよ。
最上:(北尾の後ろを通り過ぎる)
北尾:おい。どこ行くんだ。お前は此処に立つべきだ。
最上:(舞台下手にある「笑点」と書かれた台の後ろに敷いてある座布団に座る)
北尾:何あれ。ずっとセンターマイクしか見てなかったから気付かんかったけど何アレ。
最上:(扇子で台を一回叩いて再び一礼)
北尾:BGM掛かって無いから全然分かんなかったけど、日曜日の夕方の光景じゃねえか。
最上:お待ちどうさまでした。オーバーキャストポラリスのネタの時間でございます。
北尾:何勝手な漫才やってんだよ。
後 、 お 前 は 司 会 の 器 じ ゃ な い 。
最上:急に秋めいてきましたね。それでは財布の中身も涼しくなりつつあるメンバーのご挨拶からどうぞ。
北尾:俺しかいねえじゃねえか。
最上:そして座布団運びは万年昭和枯れすすきのような北尾君です。
北尾:俺回答者じゃねえのかよ。「もう笑点」より寂しいな。
最上: 北
尾
君
で
す
。
北尾:…………
♪今は~ もう~ 秋~
良い子のみなさーん、秋になりましたね~。でも僕と恵子ちゃんとの間には決して飽きが来ません。
北尾規貴です。(舞台から捌ける)
最上:…………はい。北尾君、最後の挨拶でした。
北尾:(駆け足でセンターマイクまで戻って)恥を捨てて付き合ってやったのにてめえこの野郎。オレンジみてえに思いっ切り突き飛ばすぞ。
俺も俺で赤の他人の奥さんと何惚気てんだよ。今ちょっと上手い事言っちゃったぞ。
最上:それではスキを付けた読者の方には座布団を差し上げます。悪いと取り上げます。
北尾:ちゃっかり要求するんじゃねえよ。何を取り上げるつもりなんだよ。
最上:座布団十枚のキーワードは「秋の味覚を食らう」です。これを目指して頑張って下さい。
北尾:お前それ確か史上大ハズレの商品じゃねえか。拾った銀杏焼いただけじゃねえか。会場の五感をこれ以上不快にするのはやめてくれ。
最上:じゃあツカミも終わったところで笑点ごっこは終わりッ!!!
北尾:ひとりそたぶ一回分の行数無駄にしやがった分際で何を。
最上:行数は限られているッ!!!何をやってんだお前はッ!!!止めろよッ!!!
北尾:ここまでドイヒーな責任転嫁があったろうか。いや無い。
最上:漫才の舞台で笑点の司会をやるという夢が叶ったっ……!!
北尾:あーそうかい。お前の夢なら何も言えねえや。
い い 加 減 に 早 く 醒 め ろ 。
最上:あ、スタッフさん。その台と座布団片付けておいてくれます?もう使わないんで。
北尾:漫才中にスタッフ入ってくるとか……。本当にコイツが申し訳無いです。
最上:あっ、提灯は梯子使って取って下さいね。
北尾:うわっ、俺とお前の名前の書いてある提灯がズラって並んでる。不気味。
最上:そんなチャラーンはさて置き本題に入るぞ北尾。
北尾:オレンジの師匠のオレンジのネタじゃねえか。小学生の時テレビ見ながらやったヤツじゃねえか。結局更に10行分も引っ張りやがって。
(舞台設備、センターマイクとオーバーキャストポラリスの二人のみになる)
北尾:何事も無かったかの様に。
最上:そんな俺にはもう一つ夢があるんだ。
北尾:好き勝手やっておいて更に要求するんじゃねえよ。まあ人間幾つも夢があるのは良い事だ。言ってみろ。
最上:寺田心君のモノマネがしたい。やっても良い?
北尾:好き勝手やっておいて更に要求するんじゃねえよ。さっき褒めたの返してくれよ。やってみろ。
最上:「こんにちわぁ~、寺田心でしゅぅ~!」
北尾:読者の皆様は僕等が文章に住まう住人だから伝わらないと思うんですけど、キモさとウザさが本家顔負けのそっくり加減でお送りしております。
最上:いや俺はオーバーキャストポラリスの最上史裕だ。それ以外の何物でもない。
北尾:テメーからやっといてテメーで正気に戻るのものっそい腹立つわ。ハタチ過ぎて恥を知れよ。
最上:まあでも寺田心君もあんなキャラをいつまでも続けるワケにはいかんから、どっかで路線を転換させる必要があるよな。
北尾:心君にしてみりゃ大きなお世話だと思うぞ。少なくともお前に言われたら悲しくなるな。
最上:転換って言ったらやっぱり性転換だな。
北尾:何故真っ先にそれを思い付くんだ。あのキャラのまんま成長して性転換したら完全にさとう珠緒じゃねえか。
最上:「こんにちわぁ~、さとう珠緒ですぅ~!プンプン!」
北尾:そんなお前にプンプンだわ。お前が珠緒やると胡散臭さもプンプンだわ。
最上:いや俺はオーバーキャストポラリスの最上史裕だッ!!!
さっきから寺田とか珠緒とか何なんだッ!!!
北尾:全部お前の意思じゃねえか。全部お前の気持ち悪さがベースになって発展してんだよ。
最上:おいッ!!!しっかり俺の手綱を握ってろよッ!!!
北尾:自らそんな事をほざくヤツがあるか。全部自分自身でコントロールすんだよ。
にしても最近さとう珠緒もめっきり見なくなったな。自分で言っといてアレだけど。
最上:この路線を貫けばいつかは心君も珠緒の様に長井秀和にイジって貰えるかもな。
北尾:一夜の過ちで珠緒以上に見掛けなくなったヤツ出すのやめとけよ。共倒れじゃねえか。
最上:「お話させて頂きます。」
北尾:さっきから今まで全部お前ベースでやってんのにな。
最上:「寺田心君は自分が案外気持ち悪いと自覚しているんだ。
間 違 い な い ッ ! !」
北尾:もうお前も長井もすっこんでろよ。ハナから間違えが酷いんだよ。
まあでも流石に長井秀和やさとう珠緒程心配は要らんけど、心君もいつまでテレビに出れる事やら。
最上:テレビに出る?貞子かよ。
北尾:テレビからじゃねえよ。あんな甲高いブリッコ出たら相当不気味だぞ。貞子と違うベクトルでな。
最上:うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
「こんにちわぁ~!!!!!!!!!!!!!!寺田心でしゅぅ~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
貞子みたいに心君がああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
北尾:皆さん申し訳ありません。最上君に何か変なスイッチが入っちゃったようです。
こうなると収まるまで止まりませんので、なるべく暖かい目で見守ってやって下さい。
最上:「こんにちわぁ~!!!!!!!!!!!!!赤寺田心でしゅぅ~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「こんにちわぁ~!!!!!!!!!!!!!黄寺田心でしゅぅ~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「こんにちわぁ~!!!!!!!!!!!!!白寺田心でしゅぅ~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
心君がああああああああああああああ!!!!!!!増えちゃったよおおおおおおおお!!!!!!!!!!
北尾:何で心君分身しちゃうんだよ。何で色違いになるんだよ。
最上:うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
赤白黄色の寺田心がああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
咲いた咲いたあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!
心君がああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!
並んだ並んだあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!
赤白黄色おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!
北尾:チューリップの代わりだとしたら 力 不 足 。
最上:「こんにちわぁ~!!!!!!!!!!!!水色寺田心でしゅぅ~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「こんにちわぁ~!!!!!!!!!!!ピンク寺田心でしゅぅ~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「こんにちわぁ~!!!!!!!!!!!丁子色寺田心でしゅぅ~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「こんにちわぁ~!!!!!!!!!!!!!紫寺田心でしゅぅ~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「こんにちわぁ~!!!!!!!!!!オレンジ寺田心でしゅぅ~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
北尾:また面倒事が増えちまった。3人ですら持て余してると言うのに。あれっどっかで見た事あるぞ色の組み合わせ。
最上:うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
笑点だああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
北尾:まさかあのツカミが伏線になるとはっ……(絶望)
最上:「こんにちわぁ~!!!!!!!!!!!!!!白い寺田心でしゅぅ~!!!!!!!!!!!!!!!!!
お待たせいたしました、心点(しんてん)でしゅぅ~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!」
北尾:もっと上手いネーミングは無かったのだろうか。
最上:「その前に今日の演芸に参りましゅぅ~~~~!!!ゲストは長井秀和さんでしゅぅ~~~~~~!!!!」
北尾:そうだよなあ干されたからこんなパクリ番組位でしか呼んで貰えなくなるんだよなあ。
最上:「お話させて頂きます。」
北尾:今日は良くデジャヴに陥るな。てか長井で落ち着き取り戻してるあたり騒いだのは確信犯だな。
最上:「寺田心君はもうこの路線に飽きているんだ。
間 違 い な い ッ ! !」
北尾:本人目の前にして命知らずかよ。触れちゃいけないゾーンだぞ。
最上:「それでは寺田心による大喜利のコーナーでしゅぅ。僕と同じ位気持ち悪いメンバーのご挨拶をどうじょ!!!!」
北尾:カオスが戻ってきたっ……(死んだ魚のような目)
最上:「そして座布団運びは僕より年収が遥かに低い北尾君でしゅぅ。」
北尾:やっぱり俺は回答者じゃねえのかよ。二回目だと許せないぞこの野郎。
赤い心君はどうした。そいつに挨拶させろよ。
最上: 北
尾
君
で
し
ゅ
ぅ
。
北尾:…………
♪ココロ花咲かせて~ 今日も笑えることに感謝 フォー・ユー~
みなさーん、新学期が始まりましたね~。ちゃんと勉強しないと七人の心君を無意味に生み出すこーんなお兄さんになっちゃいますよ~。
北尾規貴です。(舞台から捌ける)
最上:「北尾さんの最後のご挨拶でしゅぅ。」
北尾:(センターマイクにダッシュで戻ってくる)子どもだと思って大人を甘く見るんじゃねえぞ。
最上:「座布団十枚のキーワードは『さとう珠緒さんとデートが出来る』でしゅっ。」
北尾:銀杏の方がまだマシなのは気のせいかな。
最上:うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
心点だああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
七人の心君とお前が大喜利のコーナーを始めちゃったよおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!
捌き切れねえよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!
北尾:画面から出てくるって言っただけでここまで発展させられる想像力よ。
最上:助けてくれええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!
北尾おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!
北尾:…………
スタッフさん、あの台と座布団貸して下さい。
(台の後ろに座布団を置いて座る)よっしゃ。
スタッフさん、
最 上 を 全 部 持 っ て ち ゃ い な さ い ! ! ! ! !
(スタッフ、最上を連れ出す。舞台にはセンターマイクと笑点の見立て台と北尾のみ)
北尾:…………
これにてオーバーキャストポラリスの漫才をお開きにいたします。またいつか。ありがとうございました。
(パフ♪)
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