ひとりそたぶ549 クリスマス(4回目)

549回目は「クリスマス」です。3夜連続です。

明日は流石に違うお題にします。

別の長文企画でこのコンビのキャラの完成度を褒められました。ネックだったボケも精進したいです。このコンビ以外にも言える事だけど。

ではご覧下さい。

嵐ヶ丘
お漫才/枕元にプレゼントですわ

 立華:わたくし立華とメイドの香乃子で嵐ヶ丘ですわ!。今日も皆様の目の前で優雅にお漫才を致しますわ。

香乃子:クリスマスの朝、目が覚めるのが楽しみですね。

 立華:あら、普段クールな貴女もクリスマスになるのが楽しみなのですわね。

香乃子:いえ、クリスマス自体は毎年毎年パーティーの準備だの料理だの給仕だの片付けだのロクな思い出が無いですね。

 立華:それがメイドのお仕事なんですから割り切りなさいな!

香乃子:余ったクラッカーを旦那様始め、皆様の耳元に鳴らすのがささやかな楽しみです。

 立華:そんな起こし方されたらトラウマになってしまいますわ!

香乃子:クリスマスって言ったら虎や馬よりもトナカイでは?

 立華:おだまらっしゃい!!

香乃子:お嬢様には特別サービスとして開けなかったシャンパンの蓋を耳元で開けて差し上げます。

 立華:したら即刻 ク ビ ですわよ!!

    クリスマスの朝楽しみって言ったら定番は何と言ってもサンタクロースさんからのプレゼントですわ。

香乃子:失礼ですがお嬢様サンタクロースなる人物とは一体どの様なお方でございますか……?

 立華:御存知ないんですの!?クリスマスの夜に枕元にプレゼントを置いてくれる殿方でございますわ!

香乃子:失礼ですがお嬢様、毎年お嬢様の枕元にプレゼントを置いているのは旦那様でございますが……。

 立華:中学入学以降その事実は存じてますが夢を壊さないで下さいまし!!

    善きお子様に夜プレゼントを置く殿方を架空の人物・サンタクロースとして見立ているんですわ。

香乃子:ですがこのご時世、見ず知らずの馬の骨も分からぬ他人が侵入して置いていったプレゼントなど不気味だと思うのですが……。

 立華:確かにそうですけれども!無差別テロの様な事件もありますけれども!

    お子様に夢を与える存在なのですから疑問を持たないで下さらない?

香乃子:そうですか。しかしそのサンタクロースとやらは一体どの様にセキュリティ万全のお屋敷に侵入するのでしょうか?

 立華:サンタクロースさんはお空からトナカイさんが曳いてるソリに乗って来ますわ。そうでないと丸焦げですわ。

香乃子:空を飛んでソリを曳くのでしたら、トナカイよりもワシとかタカの方が宜しいのでは?

 立華:架空の存在にマジレスはお辞めなさいな!!そう言えば先程香乃子自身が言ってたじゃありませんか!

香乃子:トナカイはパーティーのオードブルの食材ですが。

 立華:そういう連想だったんですの!?とても美味でしたがクリスマスだとトナカイさんが哀れですわ……。

    まあその様なお方が枕元にプレゼントを置いて下さると思えば良いのですわ!

香乃子:では私もサンタクロースとやらに倣ってお嬢様にプレゼントを置かせて頂きます。

    クラッカーとシャンペン、どちらが宜しいでしょうか?

 立華:起こす用のアイテムは要りませんわ!!

    これにて嵐ヶ丘のお漫才は終わりですの。またお会い出来る日まで御機嫌よう。

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