ひとりそたぶ610 エレベーター

610回目は「エレベーター」です。

ではご覧下さい。

雷門テレスコープ
漫才/エレベーターは僕だけの為に動いている

新地:エレベーターって、嫌ですよね。極力使いたくない。

外平:健康の為に階段でも使ってるのか?

新地:ハッ!階段なんて時代遅れな骨董品使う馬鹿居ますか。

外平:沢山居るわ!じゃあ何でエレベーター使いたくないんだよ?

新地:エレベーターって便利じゃないですか。

外平:そらまあ確かに楽に昇り降り出来るからな。日常でも結構使う。

新地:そこ!!そこなんですよ!!(くわっ)

外平:ビックリした!テンションの振れ幅どないしたん。

新地:便利が故に有象無象がエレベーターに集りそれを消費していく……。これぞまさに現代社会の闇です!!

外平:大袈裟過ぎるわ。言っておくけどお前も有象無象の内の一人だからな?

新地:もうね、僕が乗ってる時は誰も乗らないで欲しいですね。

外平:単なるワガママかよ!公共物なんだから止む無し!

新地:後から乗ってこようとしたならウッカリして「閉」を押しますね。

外平:確信犯じゃねえかよ!ウッカリを自覚してる地点で!ほんで他の人乗れないだろ!

新地:窓付きのエレベーターで愚民が「えぇっ……」て顔見るのが愉悦ですね。

外平:クソかよ!!お前こそ愚民オブ愚民だろうが!!認定!!!

新地:だけどたまに外からボタンを押して神聖なる僕だけの世界に入り込もうとする輩が居るんですよね。

外平:なーにが神聖なる僕だけの世界だバカタレ!!普通の一般市民をようもそこまで扱き下ろせるな!?

新地:そんな時にはもうね、そいつが聖域に乗らない様に蹴ります。正当防衛です。

外平:なワケあるかい!ほんで聖域とか段々とお前だけの空間をグレートアップさせるな!

新地:僕以外の有象無象は健康の為に時代遅れの階段でも使えば良いんですよ。

外平:お前の為にエレベーターは動いてるんじゃねえんだぞ!!

新地:仕方ないじゃないですか。アパート追い出されて今エレベーターに住んでるんですから。

外平:だからって勝手に住み着くなよ!!もう止めさせて貰うわ。

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