推しならどうするか? を考える
「推し」って表現は良い言葉だと思う。
元々はアイドルとかに対して「自分は○○推し」だとかそのグループ全体を推している場合は「箱推し」だとか言っていたような気がするけれども、ここ数年は漫画やアニメなんかの好きなキャラなんかを主張する時も「私の推しは○○」みたいな形で使うようになったと思う。
私は好きなキャラに対して○○が好きとか言うと、なんだか変に意識してしまうところがあるので、この「推し」という表現は大変ありがたかったりします。私は好きというより推しているのだと考えた方が安らげるのだ。
よく推しならどうするか? を考えてみたりする。
または推しは色々な局面に対してどのような手を打っていたかを思い返してみたりする。
推し自体は様々な作品に私の場合はいるのですが、上記を考える推しは二人程だったりします。
一人は推していることをあまりはっきりとさせたくないので、誰かはあえて明言しないけれども、以下のnoteで語り尽くしている作品の作中人物だったりする。
もう一人は「大きな樹の中で」っていうフリーゲームのマルツェさんっていう人だったりする。
「大きな樹の中で」の方は知っている人が少ないと思うので、少し紹介させてもらいたいのですが、王道ファンタジーRPGかと思いきや、第4章(章っていうとすごく長く感じますが、1章=1話ぐらいのボリュームです)の最後でガラッと変わる世界観とどうしようもないディストピアさが個人的に一番の評価ポイントな作品です。(マイナーな作品なので今後も話題にする度にこの話はすると思います)
詳細はゲーム名のリンク先のふりーむの作品紹介及び作品レビューを見てもらえればなと思います。(その作品レビュー以上の作品紹介ができる気がしないぐらい的確なレビューがあったりするので、ぜひそちらを参照の上プレイしてみて下さい)
それで話を戻すのだけれども、私は発言の全てに”かもしれない”をつけたいぐらいにいつだって自分の発言に自信がないのですが、曖昧な言い方は相手を不安にさせるだろうな、自分だったらこの人、大丈夫かな?ときっと思ってしまうし、推しはいつでも泰然としているので、私もなるべく自信ありげに、はっきりと断定するようにしています。
あと、マルツェさんを見ていて特に思うのですが、基本的にゆるい感じで大らかなんですよね。デフォルトが。
けど決して愚鈍とかではなく、やるべきところはしっかりと押さえているし、ここぞってところでは容赦ないレベルできっちりしているんですよ。
だから、私は常に気を張りがちで根詰めやすいのですが、最近は平常時は力を抜いて一歩引いて物事を捉えてみるってことと、気の張りどころを考えたりしています。
マルツェさんについてもっと語ると、対処がものすごく速いんですよ。
ネタバレになるので詳細を語るのは避けるのですが、起こってしまった事態に対して躊躇したり嘆いたりせずに、即次の手を打っているんですよ。あと、使えるものはなんでも最大限に利用するとこあって、しかも情があったそれはできないってことも平気で行うところもあって(メーリアのことに関しては特にそう思う)、すごいなって思うのと同時にとてもドライで冷徹だなって感じていたりします。
とにかく、次どうするか? 今ある手札でどうするのが最良かの判断を、情には一切囚われずにすぐさま下して対処するっていう切り替えと対応の速さには目を見張るものがあります。彼が彼の目的のために物事を進めていく中で躊躇することがあるとしたら、家族(奥さんは亡くなっているので、実質一人息子のユミト君のみになるのだけれども)を引き合いに出された時ぐらいだろうななんて思っていたりします。
それでそういうところも参考になるななんて考えていて、起きてしまったことに囚われずにじゃあ、それに対してどうするか、何ができるのかを考えて手を打つっていう風に私も切り替えるようにしています。
というかマルツェさんの職場で働きたいとは一切思わないけど、マルツェさんの部下になりたいとわりと真剣に思う。マルツェさんの仕事振りを間近で観察できたらかなり有意義だと思うし、ご指導を受けたい。
こんな感じで推しがどのように行動しているかっていうことも作中事例と照らし合わして思考してみたりしている。大体、頭の中で譜面を描いているようなイメージだったりする。どのような局面でどのような手を打っているか、そんなことをつらつらと私はよく考えています。
譜面として推しのムーブ(行動)を追いかけた時に、打ち手としてトリッキー過ぎるけど的確でびっくりすると同時にすごく面白いなって思った局面もあったりします。
呪術廻戦っていう説明するまでもなく、今ものすごく人気なジャンプ作品があって、だからストーリーとかの詳細は割愛するんだけど、その作品での私の推しは伏黒甚爾っていう伏黒君のお父さんであることと、作者がそう呼んでいたことから通称、パパ黒って呼ばれる人なんだけど、その人のムーブがとびきりトリッキーだったんですよ。
パパ黒が登場するのは8巻からで、アニメ→悠仁のことが好きな中学時代の同級生が出てくる日常回→パパ黒が絡んでくる五条先生の高校時代の過去話っていう位置づけなので、アニメは視聴済だけど原作は未読っていう人はぜひ8巻からで良いので読んでみて欲しいです。
ちなみに8巻の表紙の人がパパ黒です。
それで話を戻すんだけど、その8巻の星漿体絡みの話においてパパ黒視点でのミッションのクリア条件をゲーム風に具体化すると、天元と同化する前に星漿体である天内理子を殺すことで、五体満足の状態の死体を持ち帰ればさらにボーナスポイントみたいな感じで、ただ、天内理子は六眼と無下限呪術を持った五条悟と呪霊操術を持った夏油傑に守られている、さてどうするか?って盤面になるんだけど、これに対するパパ黒の初手が闇サイトで天内理子の暗殺を手付金をそのまま流用して懸賞金3000万円で出すっていうもので、作中で時雨さんも指摘している通り、完遂する者が現れれば手付金はパア、成功報酬もなしって事態になるようなことをしていて、かなりぶっ飛んでいるんですよ。
依頼を受けたら普通、自分でまずどうするか試行錯誤するような局面で、この初手はかなりトリッキーで、でもそこにはきちんとした戦略があって、思い返してみても感心させられるばかりだったりします。
結果、最終的にはどうなったかはぜひぜひ未読の方は読んでみて下さい。
昔から、二次創作するために、この人はこの場合どのようなアクションを取るかっていうのを原作を読み込んで予測を立てていたりはしたのですが、最近は推しだったらどうするか? どのような行動を取るか?っていう点に特に焦点を当ててあれこれここまで書いてきたように考えたり、そのマインドを見習ったりする日々です。
私が熱烈に推す人って所謂仕事ができるであろうタイプの人が多い(マルツェさんに関しては実際仕事においてかなり有能)ので、リアルにおいてもかなり参考になるなって思っております。
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