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モヤモヤ解消のパウンドケーキ

イライラしたり、モヤモヤしたり、そんな時に私が救いを求めるのがパウンドケーキだ。
ココア味だったり、ナッツやレーズンが入っていたりその時々で違うのだけど、心を落ち着けたい時はいつでも私の目の前にはパウンドケーキが鎮座していた。
ちなみにもちろん最終的には食べるんだけど、今回の話は作ることの方である。

唐突にソイツはやってくる

イライラ・ソワソワ・モヤモヤして眠れない。落ち着かない。そんな日が唐突にやってくる。
何をしていいか分からないけど、何かせずにはいられない。そんな気持ちにさせられる時にするのが「パウンドケーキを作る」。これ一択だ。
沢山の事に不器用な私に他の選択肢ない。だってただでさえモヤモヤしてるのに、どの選択肢を選ぼうか悩んでたら更にモヤモヤするじゃないか。

粉を入れる前までは泡立て器で思いっきり混ぜる。ハンドミキサーは使わない。というかない。
あった方がきっと良いのだろうと思っていても、片付けるまでの手順の多さに未だに買わずじまいである。
両腕に悲鳴を上げさせながら、混ぜ終わったら粉を振るって切るように混ぜる、が正しい手順。なのだが、最近粉を振るわなくても良くない?と粉をドバッと入れて切ると押しつぶすの中間くらいの感覚で混ぜている。
焼いてる間に片付けまでの作業を終えると最初の焦燥感が嘘のようにスッキリしているのだ。後はお菓子を焼いてる香りを楽しみながらボーッとただ焼き上がりを待つのみだ。

この流れをやって漸く落ち着いて眠りにつける。
そしてこの時の出来上がり時間つまり私の就寝時間は大体夜中の1時過ぎとなっている。

パウンドケーキがある朝

流石に夜中の1時にパウンドケーキは食べられないので、実家で暮らしていた時は冷ますついでにリビングに放置してた。
両親としては朝起きてきたらテーブルにパウンドケーキがドンと置かれているのだから驚きである。
しかも「おやすみー」と言って寝たはずの子どもが夜中に起き出して作っていたのだから尚更だ。
ただ我が家の場合凄い喜ばれた。少しの心配と多大なる喜びを表明されるので、初めて夜中にパウンドケーキを作った日以降も私が眠れない日の恒例となったのである。

今も眠れない日はパウンドケーキを作る。
明日の朝ごはんができたと夜中に私はほくそ笑んで、パウンドケーキの香りに包まれて眠るのだ。

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