労働法の勉強について
労働法の再現答案を書き終えましたので、
私の労働法の勉強法にについて、
書きます。
これくらいの勉強で、あんな感じの答案になる、
という目安にしていただければ、
と思います。
学習期間:1年6ヶ月
本格的に労働法の学習を開始したのは、
ロースクール最終学年の9月からです。
遅すぎるだろと思ったのではないでしょうか。
はい。遅すぎます。
謎の自信があり、半年あれば間に合う、
と思っていました。
しかし、余裕で間に合わなず。
1回目の司法試験では、労働法30点台でした。
そりゃ、そうだろ。って感じですよね。
しかも、ロースクール時代は、
水町先生の労働法(薄い方)を読むだけ、
という勉強法でしたので、
答案の書き方など、全く対策できていない状態でした。
予備試験に選択科目が追加されるまでの予備受験生は、
論文後の数か月で選択科目を詰めていたそうですが、
本当にすごいですよね。
特に、予備合格者で労働法を選択する人は、
どうやって論証暗記をそんな短期間で詰めるのでしょうか。
暗記が苦手な方は、選択科目もコツコツ時間かけて勉強した方が、直前期にしんどい思いをしなくてもよくなりますね。
使用教材:水町労働法、加藤ゼミナール(労働法速修テキスト講座、労働法重要問題100選講座)、過去問
メインは加藤ゼミナールです。
加藤ゼミナールを選んだ理由は、
加藤先生が労働法1位の実績をお持ちだったからです。
いろんな有名予備校が労働法の講義を出していますし、
ローの教授の授業の方がより学問的に高度な講義をしている、
かもしれません。
しかし、司法試験で点数をとる、
という意味では、司法試験1位に勝るものはないと思いました。
点数のとり方を知りたかった私としては、
加藤ゼミナール一択でした。
講義内容は極めてコンパクトなのに判例紹介も豊富。
最も素晴らしいと思った点は、
講座内で答案形式で判例がまとめられている、
という点です。
複数の論点が答案形式で書かれているので、
それを覚えるだけで、答案を書けます。
令和6年の問題も、加藤ゼミナールの答案例のまんまで書けます。
そのおかげで、途中答案にならずに済みました。
また、複数の論点が答案形式でまとまっているというのは、
各論点を個別に覚えるよりも、各論点の関連性も含めて覚えることができ、
記憶の引っかかり(?)的なものが増やし、
結果的に暗記が楽になります。
ですので、暗記が苦手な方にも優しい講座です。
勉強方法:加藤ゼミナールの100選講座を周回
私の勉強方法は極めて単純。
ただ100選講座の問題を頭から周回し続けるだけです。
1ヶ月ほどで速修講座と100選講座を受講した後、
100選講座の問題を解いて、書けない論点をメモ、速修テキストで確認、寝る前にまた解く。
難しい理屈は無視。
条文の趣旨、規範、考慮要素、あてはめのポイントを可能な限り、体に覚えさせていく。
5周もすれば大方覚えれます。
最後に。
勉強記録アプリによると、
総勉強時間は70時間程でした。
論文は8科目ありますので、
労働法にどれだけ比重を置くか、、。
難しいところですよね。
私としては、選択科目に比重を置く勉強はあり、
だと思います。
というのも、労働法は受験生のレベルが高い、
ようです。
そして、司法試験の最終的な点数は偏差値換算になる、
と言われています。
素点ではないようです。
そうであるとすれば、
労働法の比重を下げると、かなり点数が低くなります。
他の科目に自信があるとしても、
選択科目は初日の第1科目です。
思うように書けないと、かなりメンタルに来ます。
本番の緊張感は異様なものがあります。
このことから、
他の科目に自信があり、かつ、強メンタルの方
以外は、選択科目にも比重をおいた方がいいです。
以上は全て個人の感想です。
何かの参考になれば幸いです。