ラジオで深呼吸。

 月曜の朝は、いつもより呼吸が浅い。週末の時間は、溜めていた洗濯やら家事やら歯医者さん通いやらであっという間に過ぎてしまった。そしてまた、いつもの朝だ。なんてこと!と思いながら、勇気をふりしぼって、ふとんからずるりと抜け出す。

 顔を洗って、おにぎりを握って、適当なおかずをタッパーにつめながら、シャツの色に合わせた靴下をひっぱり出しながら、豆乳をあたためながら、ラジオをつける。ニュースを読み上げる平坦な声(昔から、ラジオでニュースを読み上げるアナウンサーの声を聴くと「ああ、地球に生きてる!」と思う。なぜだろう)。きまじめなハリのある声で、体操のかけ声が聞こえてくる。お弁当をこしらえたり、靴下をはいたりしているから、一緒に体操はできないけれど、呼吸のところだけはちょっと手をとめて、声にあわせて一緒に吸って、そして吐く。スゥー、ハー‼!とやっていると、朝の焦った気持ちがすこしだけ平静を取り戻す。つくづくラジオ体操は人類の大発明だなーと思う。

 在宅勤務の期間中に、お昼のTBSラジオにはまってしまった。ジェーン・スーさんの『生活は踊る』と、赤江アナの『たまむすび』。たまむすびは、特に月曜のカンニング竹山さんが好き。スーさんは、もう心の姉。12時からの「相談は踊る」コーナー、私も相談したい。ラジコのエリアフリーとタイムフリー機能があってよかった。平日は夜部屋に戻ってから聴く。そのことが、結構励みになっている。たいした意味があったりなかったり、のーんびりしたおしゃべり。そのテンポがここちよい。わたしはいつも、ラジオで呼吸を深くしているよ。


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