目に見えない存在に導かれて
節目にお世話になり信頼している占いの先生に教えてもらって、おすすめの神社を巡ってみた。有名どころじゃなくても、ピンと来た場所に足を運ぶのが良いらしく、導かれる感覚に身を任せて。
横須賀にある叶神社。東と西、ふたつある。そもそも浦賀とは、ペリーの黒船来航の地。当時の人たちの衝撃を想像しながら、脈々と歴史が繋がれ、神々に守られているのだなぁと実感。何か呼ばれているような、見えざる手に招かれて辿り着いた先。東には、太平洋を初横断した咸臨丸の勝海舟が、水垢離した井戸や断食した場所。勝海舟という男は、みかけと本妻9人とその子ども達がいて、平等に与えたため、もめていないそうだ。風の時代、結婚という制度自体が意味をなさなくなるのではないか。一夫多妻、無理に型にはまる必要はないだろう。それよりも、真実の愛に出会えるか?
東京、赤坂日枝神社の横には、猿田彦神社。境内に足を踏み入れると、空気がシンと静まりかえっていた。狛犬とビシッと目が合って、真正面から魂で対峙した。「新たな道を開拓する、切り開く」道案内の神だそう。
同じく赤坂、豊川稲荷。愛知県豊川閣妙嚴寺の東京別院。初めて足を運んだが、引き寄せられるように出会った瞬間、これだ!と確信した。これまた話しかけてくるかのような個性的な狐達が印象的。豊臣秀吉ら名武将達から信仰され、商売繁盛、家内安全、福徳開運、悪縁を断ち切る縁切りまで幅広く庶民に広まったそう。ユーモア溢れ、楽しい仕掛けに何度でも訪れたくなる。
虎ノ門、愛宕神社。出世の石段は、何度上っても足がすくむ。後ろを振り返ってはならない、前に進むのみ。
四谷、陽運寺。「東海道四谷怪談」のお岩様ゆかりの井戸と緑が、光り輝く姿が神々しかった。境内のカフェで、身体に優しいお寺ごはんをいただけるとのこと、ぜひお休みの日にまた行きたい。
どこも流れている空気が凛としている。頭で考えるのではなく、感性を研ぎ澄ます。目に見えないスピリットが美しい。生きていると、コントロールできないことばかりだけど、困難や試練、弱さにこそメッセージがある。本当に大切なものは何かを教えてくれる。私にとって神社は、感謝と決意の場所。いつも見守ってくれてありがとう。導かれた道を強く突き進もう。もう、準備はできている。