女を生きる。
女性らしさが、嫌いだった。性別、年齢、出身、国籍、宗教など関係なく、努力した者は報われる。大切にしている軸のひとつ、フェアネスという価値観。この社会において女性を意識せざるを得ないこと、絶対にいつか見返してやると、悔しい思いをしたことも少なくない。頼ってはいけない、甘えてはいけない。いつの間にか女性らしさを避けていた。女でも、若くても、経験がなくても、努力と根性で打ち勝ってやる。女戦士。
自分が一番正しいと思っている。誰を信じているのか?結局、お前は独りぼっち。
本当の自分を理解されていないと、悲しい気持ちになった。でも、頑張ろうにも頑張れない、弱い自分と向き合った。行動すら起こせないどん底を経験して、沢山の人に助けられた。わかってくれる人がいる。ありのままを受けとめてくれるから大丈夫。
今年の書初め。女戦士から女神へ。女神降臨。人生初、女をテーマに掲げる。戦うのではなく、愛で包み込む。私は、変わる。
メイクが苦手だった。お恥ずかしい話、化粧水乳液の基本すらナシ。リモートワークで、素肌の上に眉毛だけ書いてMTGに参加していた程。30歳になって、初めてオンラインのメイクレッスンを受けて、基礎から学んだ。メイク道具も買いそろえて、保湿もばっちり。基本をしっかりしたら、肌が蘇った。「雰囲気変わったね」と嬉しいフィードバック。ファンデーションなしの艶肌を手に入れた。
下着、というか自分の身体。女性を象徴するようで、興味がなかった。友人に教えてもらい、ナオランジェリーと出会った。外務省からランジェリーデザイナーに転身した菜緒さんが、「女性の尊厳を守る」というコンセプトのもと、レースが美しくデザインに優れた日本ブランドを、銀座店舗や日本橋高島屋などで展開。また、児童養護施設へのファーストブラ寄付や、乳がんや子宮頸がん検診啓発の素晴らしい活動をしている。たとえば、母性をテーマにしたAffection。
「愛とは赦すことであり赦されること。お互いを暖かい眼差しで支え合いたい。」
という思いのこもったメッセージ性。Self love、自分を愛すること。今の時代に必要で皆が気づき始めているキーワードではないだろうか。ランジェリーひとつで、不思議と自信と勇気が湧いてくる。強く、しなやかに生き抜くには必須のパワーアイテム。
どんどん自分のことが好きになれた。誰かを喜ばせるためではなく、私が心から良いと思うこと、好きなものに囲まれた暮らしがしたい。気づいたら、チームで働くこと、仲間意識が強くなっていた。仲間を頼って、甘えて、お互いに支え合う。時には、良いこと悪いこと共有して、ありがとうの感謝も忘れない。愛が溢れてきて、地球を包み込みたくなるような気持ちになる。女として生きる。自由で、身軽で、楽しい。どんどん手放そう。今、私はこれまで以上に自分らしい。