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リアルピースの「トレジャー」が私に刺さる理由
リアルピースの楽曲の中で格段に好きなものがいくつかある。
振りコピが楽しいのが「ラッタ王国」。
歌詞の完成度が高いと思うのが「GET READY!」。
歌詞を自分に重ねて、聴くたびに胸がギュッとなるのが「トレジャー」だ。
なぜトレジャーに共感してしまうのか。
実は私は長年、双極性障害(躁うつ病)を患っている。
学生の時はパニック障害も併発していて、普通に授業を受けるのも、バスや電車に乗って移動するのも苦労していた。
中学も高校も大学も、休み休み行って常にギリギリの綱渡り状態で卒業した。
トレジャーにはこんな一節がある。
『朝起きたら2度寝ネミネミ
歯みがきもめんどくさいし
洗顔も支度も 最初のぜーんぶ飛ばしたい アイ』
『朝起きたら3度寝 毎朝1番ツラい経験』
これはまさしく、抑うつ状態に陥っているときの私の姿である。
だめなときは入浴も洗顔も歯磨きも全てキャンセルだ。
ただ生きているので精一杯である。
だが、トレジャーはネガティブでは終わらない。
『今世、思いっきり生きればいいじゃん』
『今世の自分で生まれる事
今、この一回の人生しか歩む事が
ないんだよ!?できないんだよ!?』
私は、自分がポンコツな身体とメンタルに生まれたことに後悔していない。
遠征の新幹線でも、毎回動悸や吐き気と戦っているけど、推しとハートを作る手もブルブル震えちゃうけど、それを押してでも現場に参加する楽しさが勝つ。
一回きりの今世、人生イージーモードにできる美貌もなく、人より秀でた能力もなく今まで過ごしてきた。
こぺくんという存在は、そんな私の人生に彩りを与えてくれた。
私は、こぺくんを応援しているときの自分が好きだ。
寿命を全うした暁には、家族や友人に「しーちゃんは本当にこぺくんのことが好きだった」と言われたい。
こぺくんの脳裏にも「しーちゃんという風変わりなオタクがいた」と焼き付きたい。
私は、私の生きた証を残すためにここで発信している。
これからもデジタルタトゥーを増やし続けて、痛々しく生きていきたい。