![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172757260/rectangle_large_type_2_1b50faaaecc0c3ca47a06f4adea9db69.jpeg?width=1200)
乾燥肌、ひび割れ、しもやけなど冬の肌トラブルを対策する:ヒルマイルドの解説
健康カプセルの情報に加えて、私が集めた情報をまとめました。
乾燥肌の原因であるエアコン暖房の飽和水蒸気量とは
空気は酸素や二酸化炭素だけでなく、花粉やウイルスなど目に見えない多くの物質が含まれていますが、その一つに「水分」(水蒸気)があります。
「湿度」とは空気中に含まれる水分の割合のことで、気温が高いと湿度も高くなり、気温が低いと低くなる特徴があります。
空気中に含むことができる水分量を飽和水蒸気量といいます
飽和水蒸気量を言葉だけで説明すると理解が難しくなるので、ここでは「例」を用いて説明します。
気温を座席、湿度を座席に座る人に例えると、気温15度で座席が8つあるとします。気温15度で湿度50%のとき、座席が半分埋まっているわけですから湿度は4席埋まっています。
さて、夏と冬の気温と湿度を考えます。
夏の気温30度のとき、座席数が16あるとします。湿度50%のとき、座席は半分の8つが埋まっています。
冬の気温10度のとき、座席は4つに減ります。気温が下がると空気中の水分量の座席である飽和水蒸気量も減るからです。湿度50%のとき、座席は半分の2つが埋まります。
夏と冬の湿度が同じ50%でも、空気中の水分が8と2で大きく異なります。これが冬の乾燥です。では、冬の部屋の湿度はどうでしょうか。
現在部屋の温度は10度、湿度50%です。座席数は4で2つが埋まっています。
エアコンをつけて部屋の温度を20度にします。このとき座席は4から8に増えます。
エアコンは温度を上げますが、水蒸気は発生しません
部屋の温度20度、座席数8に対して水分は2のまま、湿度は25%に下がります。これが冬にエアコンをつけると部屋の中が乾燥する原因です。
乾燥肌で困っている人、乾燥肌の症状が現れ始めた人は加湿器や保湿剤で乾燥対策をしましょう。
冬の肌トラブル3位:しもやけ
番組では商店街で冬の肌トラブルのアンケートを行いました。第3位は「しもやけ」です。
しもやけは手足の末端で起こり、症状は次のとおりです。
・赤く腫れる
・かゆい、痛い
・ジンジンと熱感がする、など
気温が下がると、身体は体温を維持しようと血管を収縮して体温の放出を防ごうとしますが、血管を収縮すると血流が悪くなり、手足の末端の毛細血管で血流が滞り炎症が起きて腫れや痛み、かゆみが生じます。これがしもやけです。
しもやけの対策はじゃんけんの「グーパー」で指を動かして血管を広げることです
血液は酸素や栄養だけでなく「温かさ」も運ぶので、指を動かすことで血流をよくして血流の滞りを防ぎます。
冬の朝は気温が0度前後になります。通勤で朝早く出かける人はわかると思いますが、寒さを通り越して痛いです。私は12月ころから手先に寒さを感じて最初はグーパーでしのいでいましたが、それも間に合わず現在は手袋をして寒さをしのいでいます。
寒さにも限度があります。我慢せず対策を取りましょう。
冬の肌トラブル2位:ひび割れ、あかぎれ
水分がなくなり乾燥して硬くなった角質に力が加わると、割れて(亀裂)しまいます。
表皮の亀裂が「ひび割れ」でかゆみを伴いますが、亀裂が深く真皮まで達すると「あかぎれ」となり痛みが出るようになります。
ひび割れやあかぎれの対策は、洗い物のあとはこまめに保湿をすることです
ひび割れやあかぎれの主な原因は「洗い物」です。洗い物で使う洗剤には食器の脂汚れを落とす「界面活性剤」が含まれていて、それは食器の脂だけでなく皮膚の脂も落としてしまうので、皮膚の乾燥を助長してしまいます。
スマホやインターネットがまだない、ポケベルが主流の90年代後半に私はアルバイトで皿洗いをしていました。そのとき「あかぎれ」を経験したので、洗い物とあかぎれの因果関係は理解しています。
かゆみでなく強い痛みがあったので、たぶんあかぎれだと思います。「たぶん」というのは病院にいかなかったので憶測です。病院へいかずに手袋をして対応していました。
お店の業務用の強い洗剤なので、何の対策もせずに毎日洗い物をしていたので最初はひび割れ、あかぎれに悪化したことが今回の調査で明らかになりました。
現在ひび割れしている人はいつあかぎれに悪化するかわかりません。洗い物のあとはこまめな保湿、または洗剤を使いわけて脂汚れがない、軽い洗い物のときは「弱酸性」の、肌に負担の少ない洗剤にするなど工夫をしましょう。
冬の肌トラブル1位:乾燥肌
空気が乾燥すると、皮膚の脂や水分が低下して乾燥肌になりやすくなります。乾燥肌の症状は次のとおりです。
・肌がカサカサする
・かゆい
・粉がふく、など
乾燥肌はお風呂上りに起きやすい
お風呂上りは皮膚の脂が洗い流され、体温上昇による皮膚の水分が蒸発したりと肌が乾燥しやすくなります。しかし乾燥肌の人はお風呂上りこそ「肌にうるおい」を与えるチャンスでもあります。
お風呂上りは皮膚が柔らかい状態なので、体温が上昇しているお風呂上りの10分以内に保湿剤を塗ることで、通常より成分が浸透しやすいそうです。
私は毎日中途覚醒で深夜の2時や3時に目を覚ましますが、昨年12月ごろから深夜に起きると口の中がカラカラに乾いていることに気づきました。
口の中が乾燥すると細菌は爆発的に増殖します。口の中の乾燥はのどの乾燥にもつながり、ウイルスが付着することで風邪をひきやすくなります。
空気の乾燥の感じ方は肌、口、のどと人によって異なりますが、乾燥を感じたらすぐに対策をしましょう。
私は深夜に起きて口の乾燥に気づいたらすぐに口をゆすいでうがいをして、口とのどをうるおします。
ヒルマイルドの成分その他詳細情報
ヒルマイルドローション 2728円(参考価格)
成分
100g中、ヘパリン類似物質0.3g
用法用量
1日数回、適量を患部にすりこむか、ガーゼ等でのばして貼ってください。
効能効果
手指のあれ、ひじひざかかとくるぶしの角化症、手指のひびあかぎれ、乾皮症、しもやけ(ただれを除く)、つっぱり(顔面を除く)、打身ねんざ後の腫れ、筋肉痛、関節痛など
してはいけないこと
●次の人は使用しないでください。
・出血性血液疾患の人:血友病、血小板減少症、紫斑病など
・わずかな出血でも重大な効果をきたすことが予想される人
●次の部位には使用しないでください。
目や目の周囲、口や鼻の粘膜
その他不明な点は医師や薬剤師にご相談ください。
ヒルマイルドの解説
ヘパリン類似物質3つの働き
1.保湿作用
ヘパリン類似物質は高い親水性(水を引き寄せる力)と保水性の2つの保湿作用があります。
従来のワセリンは肌表面に膜を張り、肌の水分の蒸発を防ぐことで保湿しましたが、ヘパリン類似物質は肌内部まで浸透して水分を引き寄せ、保ち続けることで保湿します。
臨床試験ではヘパリン類似物質を含むクリーム剤と含まないものを比較したところ、含むもののほうが乾燥肌に対して有意な効果が報告されました。また、含まないものにも乾燥肌に対して改善傾向が見られました。
2.血流促進作用
ヘパリン類似物質は保湿の他に、血液が固まるのを防いで血流を促進する作用があります。血流促進作用により手足の末端まで血液が届き、しもやけや筋肉痛を改善します。
3.抗炎症作用
抗炎症作用により炎症を抑えたり、あざなどの血腫の治りを早める作用があります。ねんざしたときの腫れや傷跡の皮膚のつっぱり、関節痛に有効です。
ヒルマイルドはローションだけでなく保湿性の高いクリームタイプなど他にも数種類あり、口コミでは好評を得ています。
ただし、肌に直接塗布するものなので、合わない人は別の保湿剤を検討してください。保湿剤だけで数十種類もあるそうです。今回の記事が好評であれば、他の保湿剤の解説も検討します。