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本の紹介日記 vol.1


 前回の記事で宣言したとおり、書籍紹介をしていこうと思う。
 
 元々は過去に使用していたTwitterアカウント(この頃は「ツイッター」だった)で独自のハッシュタグを付けてツイートしていた、独断と偏見の感想文である。記録に残っているのは40冊程度、書籍の発行日は最新のもので2020年。更新が途絶えたのもその頃。一つの記事で10冊、論考、小説、エッセイ、解説書、漫画、いろんな作品を取り上げていた。
 当時紹介したものも再考し、改めて掲載し直していく。
 自分自身の記録でもある。


 では、第一弾。5冊。再投稿。




『女装と日本人』三橋順子

 2008年発行。ヤマトタケルからカルーセル麻紀さんまで、幅広く「女の装い」で時代をサバイブした人たちを解説しながら見えてくるのは、社会からの弾圧、性風俗の歴史、セクシャリティの流動性など多岐に渡る。時代背景も現代と比較すると大幅に違う。学生時代にプレゼンの題材にさせてもらった一冊。


『胎児の世界』三木成夫

 「身体の性決定がどこから始まるのか」ということに興味を持ち、胎児について調べていたときに学生時代の講師から紹介いただいた一冊。性決定のことよりも、その身体、特に顔付きの生成過程に大変衝撃を受けた。そこには太古の歴史が詰まっていた。恐竜や爬虫類など様々な形態を得てして成り立っている。


『女から男になったワタシ』虎井まさ衛

 「間違って女の身体に生まれてしまった」FtM著者の手記。当時の日本ではSRSが行われていなかったため、アメリカに渡ってSRSを受けている。筋肉量が増えることによる変化は身体だけではなく精神にも及ぶ。トランスジェンダーの話題になるとほぼMtFばかりが取り上げられるのなか、図書館で見つけたのが出会い。


『LGBTと家族のコトバ』LGBTER

 様々なセクシャリティの人々へのインタビューを掲載しているLGBTERというサイトから「家族との関わり」に焦点を当てたインタビューを抜粋した一冊。自身の親としての家族やパートナーとしての家族とどうコミュニケーションをとっていくのか。


『13歳から知っておきたいLGBT+』アシュリー・マーデル、須川綾子[訳]

 セクシャリティを表す言葉がどんどん増えて、何が何を示すのかというのは、その意識がない(必要ない)と自分自身に対して感じる人たちにとっては、なかなか耳に馴染みにくいと思う。この本は図解もわかりやすいし丁寧で、様々な在り方を当事者の声と共に明るく伝えてくれる一冊。



 

 今回はLGBTQ関連が多くなった。もっといろんなものを読んでいたはずだが、記憶は薄れてしまうね。全部たまに読み返している。お勧めがあったら教えてほしいです。
 
 ではまたね。2月のご予約待ってます。


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