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#528 沢渡あまねさんの『組織の体質を現場から変える100の方法』を読んで

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

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今日は、読んだ本のご紹介です。その本とは、沢渡あまねさんの『組織の体質を現場から変える100の方法』という本です。

帯には「それがうちのルールだからと言われるのは『もううんざりだ』」と書かれてます。

この本の内容を一言で表現すれば、「職場でモヤモヤしていることを、誰かのせいにするのではなく、自分で変えてみよう」と。「できるところから変えてみよう」という内容の本になりますね。

僕も、すごくストレスフルな職場で働くという経験をしてきました。それから、自分が「できることは何かな?」を考えて、いろいろやってきたんですけど、以前の、ストレスを抱えていた頃を思い出すと、本当は「上司に変えてほしい」と思っていたし、本当は会社――というのは、人の集団を示す言葉であって、会社自体は人ではないので、何かをしてくれるわけではありませんが――「会社が何とかしてくれたらいいな」と思っていました。

ですが、誰かや何かに期待をしてもなかなか変わらず、「どうしたらいいんだろう?」と思って、社外のセミナーに通ったりしながら、学んだことを実践して現在に至る……という感じですが、この本はまさに、「いかに自分で実践するか」ということが書かれています。

僕が現場の中で、いろいろとやろうと思ったとき、いろんな本を読んで「これなら、できそうだな」みたいなことをあれこれやってきました。もちろん、その中にはうまくいったこと、いかなかったことを多々あります。それでも、自分で行動したことによって、いろいろ変わったな……という感じがしています。

その、自分で行動したことというのは、必ずしも難しいことではなく、聞けば「当たり前」と思うようなことだったなぁ……という感じがするんですよね。

言い方を変えると、難しいマネジメント理論とか、流行りみたいなことも大事かもしれませんが、自分が「何ができるか」――その、身近なことから始めることの方が、むしろ大事だったような気がします。そんなに大きなことじゃなくても。

沢渡さんは、ご著書の中で「半径5mから変えていこう」とおっしゃっていますが、この本に書かれている内容は、まさに半径5mから変えてみる、自分でできることをやってみるエッセンスが詰まっています。

これをお読みのみなさんが置かれている状況は、きっとさまざまだと思います。組織によって課題感はいろいろ違うと思うので、何かを「やろう!」と思うとき、できることは人によってさまざまだと思うんですよね。

沢渡さんのこの本は、『組織の体質を現場から変える100の方法』ということで、行動を起こすための、100の具体的な方法が書かれています。ですから、みなさんそれぞれの状況によって「いま、この状況だったら、これをやってみようかな」というアイデアをこの本の中からピックアップする。そして、実際にやってみることで、これをお読みのみなさんの職場や組織を、現場から変えていくきっかけになるんじゃないかなと思います。そのエッセンスがたくさん詰まっている本だなと思いました。

本の内容については、ぜひお読みいただいたほうがいいと思うので、個別具体的に述べるのはここでは避けます。ですが、ちょっとした「言葉の使い方」や、ちょっと勇気を出せばできそうなことが詰まっています。自分にとって「何ができるか」がいっぱい詰まった本なので、ぜひ、お読みいただいて、みなさんができそうなことを実践してみてはどうかなと思います。

繰り返しになりますが、モヤモヤしていることや、理不尽だと思う環境を変えるのって、大変ですよね。そうした状況に置かれているとき、難しいマネジメント論や、体系化された〇〇法とか、もちろんそういった理論も大事かもしれません。

ですが、環境を変えるうえで大切なのは、そういった理論よりも、自分ができることを変えること。実際にやってみること。とはいえ、うまくいかないことの方が多いかもしれませんが、小さな実践の中で、小さな成功体験を積んでいくこと。それが、すごく重要で。

そういう意味では、「〇〇マネジメント」のような難しいセオリーよりも、目の前の課題に対して、いま、できることをやってみることの方がはるかに大切だし、自分の行動によって「変わったな」って思えると思います。

その、自分の行動として、何かをしてみようと思うとき、この本に書かれている100の方法の中からピックアップして、実際にやっていただくのがいいんじゃないかなと思いました。

というわけで、今日は、沢渡あまねさんの『組織の体質を現場から変える100の方法』のご紹介をいたしました。

今日の話はこれで終わりにします。

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