#367 「複業マッチング」ではなく、企業や働く人の「ハッピー」を目指したい
竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆると話をしていく番組です。
最初に、雑談
最初に雑談です。
僕、時間があると、MYOKO BASE CAMPという、新潟県妙高市のコワーキングスペースによく行くんですよね。正式に言うと、妙高市テレワーク研修交流施設なんですけど、そこにコワーキングスペースがあって、僕の自宅から、車とかバイクで5分ぐらいのところにあるんです。
で、一昨日ぐらいから、春のあたたかさが本当に気持ちよくて、今日は、今シーズン初めてバイクを出してMYOKO BASE CAMPに行きました。
新潟は雪国なので、冬の間、バイクに乗れないんですけど、バイクを納屋にしまう前、タイヤのチューブに穴が開いていて、パンクしてたんですよね。なので、今日のお昼休みの時間を利用して、タイヤのチューブを交換して、MYOKO BASE CAMPに行きました。
そうしたところ、帰り際に雨が降ってきまして、帰りは濡れて帰ってきました(笑)。まあ、ありがちなパターンといえば、パターンなのかもしれないですけどね。
これからのあたたかくなる季節。個人的には、これからの季節が一番好きで、バイクを乗るのも楽しみです。
昨日は、地方で「仕事でつながる接点」を作りたいという話でした
……というわけで、昨日は「地方で「仕事でつながる接点」を作りたい」という話をしました。
僕は個人的に、動機付けられる最初のきっかけが「課題感」であることが多いんですよね。
課題感とは、「こういったものが問題だ。課題がある」「だから、なんとかしなくちゃいけない」「そこで、こういうことをやった方がいいんじゃないか。必要なんじゃないか」みたいな、課題感で動機づけられるタイプなんです。
で、「地方で「仕事でつながる接点」をつくる」というのは、今後、地域とか、地方の企業が、人口減少で、採用面とか、雇用の面とかで「結構、やばくなるだろうな」っていうことが、もう、明らかな事実です。
なので、この「やばくなる」という問題を解決するためには、いままでのように、地域の中だけで雇用していると難しくなっていくので、地域の外との接点をつくる必要があるよね、と。
僕は新潟に住んでいながら、都市部のサイボウズという会社で複業しているんですけど、複業のような形で、地域の企業と都市部のビジネスパーソンの人たちが接点ができるといいんじゃないかなぁって思っているんですよね。
別に複業の形でもじゃなくてもいいんですけど、リモートのような形で、普段は接しながら地域の企業と関わるという。
このように、最初の動機は課題感なんですけど、この地域複業の仕組みは「本当にいいな」と思っていて。
地域複業は「本当にいいな」と思っている
「何がいいのか?」と言ったら、地域の企業にとっては、「地域の中にはいない人材との接点ができる」とか、「フルタイムで雇用しなくても、1日とか、2日の費用感で、さまざまな経験を積んだ人と出会える」とか、そういうのも、もちろんあります。
それ以外にも、働く人にとっても「すごくいいな」って思うんですよね。自分の経験を、自分の関心がある地域で活かしたい、貢献したい……っていう。
でも地域複業をするために、会社を辞める必要はないんです。会社を辞めるって、大変なことですからね。移住も大変だし。
複業なら、会社を辞めなくてもいいし、移住しなくてもいい。そういった環境の中で、自分の経験を活かせたら「すごくいいな」って単純に思うんですよ。
中堅・ベテラン世代の第2、第3のキャリアとしても
あとは……ある程度経験を重ねていくと、いずれ、定年退職することになります。そういった時のために、事前に、さまざまな「会社以外の接点」を作っておいて、そういった関係を構築しながら、自分の得意なことや強みを、第2、第3のキャリアとして活かしていく。そのような仕事ができたら、長い間、安心して働けるじゃないですか?
だから、「本当にいいな」と思っているんですよね。
地域複業の実現に向けた課題
ただ、これを実現するためには、まだまだ課題があって。
地方では「複業という概念がない」とか、働く人たちも、複業という関わり方で「どうやって働いたらいいのかわからない」とか、「自分の強みを言語化できない」とか、いろんな課題はあります。
だけど、こういった仕組みができると、地域の企業も、都市部で働くビジネスパーソンも、みんながハッピーになれるような気がして。この仕組みはね、作ってみたいな~と思ってるんですよね。
これは、最初の入り口は課題感だったんですけど、「したい」の動機です。いろんな課題を解決しながら、企業にとっても、働く人々にとっても、みんながハッピーになれる仕組みだなって、真面目に思っています。
複業マッチングとか、お金稼ぎとはではなく、企業や働く人のハッピーを目指したい
それは単に、「複業マッチングすればいいんでしょ?」とか、「稼ぐところを作ればいいんでしょ?」とか、「お金を稼げればいいんでしょ?」とか、「余った時間でもっと稼ぎましょうよ」とか、そういうものじゃないんですよね。
僕が大事にしたいのは、やっぱり、関係性とかねですよね。その人が持っている「人となり」とか、「強み」とか、そういった、その人にとっての自己実現の部分であるとか。
そういったところを理想として描きたいし、ベースにしたいんですよね。
なので、この仕組みはまだまだ時間はかかると思うんですけど、さまざまな地域で、さまざまな人たちが、いままでにない関係性を作り、そして、働いて充実感を得ながら、必要なお金もちゃんと得ながら、地域の企業にとってもいい……っていう、みんながハッピーな仕組みだと思うので、どうやって作っていけばいいのかはわからないのですが、これからも長く長く、この仕組みは何かしらの形で、作ってみたいなと思ってます。
というわけで、今日の話はこれで終わりにします。じゃあね。バイバ~イ!