ポートフォリオのつくりかた①―全体構成
竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。
いま、noteさんの #創作大賞2024 #ビジネス部門 という企画に参加しています。『「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する』というタイトルの本を作るイメージで毎日お話しています。1本目、目次はこちらです。
昨日は、「なぜ「ポートフォリオの作成」をオススメするのか?」というお話でした。
今日は、いや「今日から」かな? 「ポートフォリオのつくり方」についてお話をしていきます。
音声はこちらです。
いまからお話ししていくポートフォリオのつくり方は、僕が実際につくってあるポートフォリオをもとに、それが「どんな構成で作られているのか?」、そして「どんな背景でこのようになったのか?」「具体的な考え方はどうしていくのか?」というお話をしていきます。
何回かにわたってそれぞれの項目別にお話をしていきますが、これを機会に、僕自身のポートフォリオを、もう1回見直すという作業も合わせて行っていきます。
なので、「どんな思考プロセスで」「どういった形で言語化しているのか」というのが、お分かりいただけるのではないかと思います。
ポッドキャストをお聴きのみなさんには、リンクを貼っておきます。noteの方にもリンクを貼っておくので、ぜひ、僕のポートフォリオを実際に見ながら「こういう考えに基づいてつくられているのか」ということを、照らし合わせながら、ぜひ、みなさんも考えてみてほしいと思います。
今日はですね、まず、ポートフォリオの構成についてお話をしていきます。
ポートフォリオの全体構成
まず、僕のポートフォリオの構成はどのようになっているのかというと、9つの構成で作られています。最後に10個目もありますが、これはおまけです。
わたしは「ひとことで何者か?」
プロフィール
関わっていること(与えられているもの:Having)
得意なこと・不得意なこと(スキル:Doing)
大切にしていること・得意ではないこと(あり方:Being)
そのほか、性格的な特徴
これまでの略歴
これまでの実績
これから実現したいこと
紹介用プロフィール・写真
これには、大きく分けると筋みたいなものがあって、最初に「現在」のことが書いてあって、その次に「過去」のことが書いてあって、最後に「未来」のことが書いてあるんですね。
今日はこの中の①「わたしは『ひとことで何者か?』」についてお話をします。
僕のポートフォリオに書かれている「わたしは『ひとことで何者か?』」
僕のポートフォリオの冒頭には、何と書かれているのか……読みますね。
という文章が、ポートフォリオの冒頭に書いてあります。
本来、ここまで長くなくていいかなという気もします。「わたしはこういうものです」と、端的に示しています。また「このポートフォリオには、こんな内容が書いてあります」という序章です。
なぜ、冒頭の序章が必要なのか?
みなさんもきっと、Webでインターネットの記事をご覧になることがあると思います。その時に、冒頭を読んで興味がない話だったら、多分、そこでWindowを閉じる、ブラウザを閉じると思うんですよね。
ですが、興味関心があると「その先を読もう」と思う。こういった役割を持つ冒頭の文章を「リード文」と言いますが、冒頭で、これ以降の文章に興味関心を持つか/持たないかが決まります。
そこで、ここでは「どんなことに興味を持ってもらえるかな?」っていうことを考えて「僕は、一言でいうと、コミュニケーションや組織づくりの企業研修や講演に携わっている講演家です」とか、「なぜ、僕がいま、こういう活動しているのか?」「なぜ、この仕事に携わるようになったのか?」という背景、そして、「いま、どういう状況にあって」「これからの未来はこんな形にしていきたい」のように……
↓ 現在何をしているのか?を一言で(現在)
↓ なぜ、こうした仕事に取り組むよういなったのか(過去・理由)
↓ いま、何をしているのか?(現在)
↓ これから、どうしていきたいのか(未来)
の順番で、簡単なストーリーを書いてあります。過去、現在、未来の時間軸です。
リード文の役割は、これ以降の文章に「興味関心を持ってもらう」ことです。
リード文はいつ書くか?
なお、このパートを書くのは、最後でいいと思います。
これ以降のステップを重ねていくことによって、自分自身が「何をしたかったのか」「何をしたいのか」をいう一つひとつの要素を噛み砕いていって、「本当は、こういうことしたかったんだ!」ということを明確にした上でリード文を書いたほうがいいからです。
ですので、いまはそんなに焦って書かなくても大丈夫。最後で大丈夫です。
大事なところは最後に書く理由
少し話はずれるのですが、僕、本を何冊か書いています。
どの本でもそうですが、本の中で一番最初に書かれているのは「まえがき」ですよね。このまえがき、いつ書くと思いますか?
書き手によって違うかもしれませんが、僕は一番最後に書くケースが多いんです。
もちろん、最初に「だいたい、こんなことを伝えたい」というイメージはありますが、実際に書くのは最後に書くケースがほとんどです。
なぜならば、本を書くという作業は、かなり大変な作業ですが、書き始める前の心境と、書き終わった時の心境では、結構違うことがあって。
また、「まえがき」は、その本で、読者がもっとも最初に読むところですよね。そこで、読者が興味を持っていただけるように、心をグッとつかむように……を考えると、最初の導入部って、結構重要なんです。
今日はポートフォリオの構成をからお話したので、順番として、冒頭に「わたしは一言で何者か?」という話をしましたが、実際には、十分に自分の考えや本心を洗い出した上で、最後に書くといいでしょう。
ポートフォリオは定期的に書き直すもの
今日ご紹介した、僕のポートフォリオのリード文について。
ポートフォリオ自体は定期的に書き直していますが、冒頭の文章は、まじまじとこうして目にして、読んだのは久しぶりです。多少、言い回し的に「ちょっとここは直した方がいいな」というところはありましたが、久しぶりにこのリード文を読み直してみて、それほど違和感はありませんでした。なので、もうしばらくは、このままで行ってもいいかなと思っています。
このような文章をはじめ、一度アウトプットしたものは、その時々の状況や心境、経験値によって変わってきます。いままで大事だと思っていたことが、経験を重ねることによって優先順位が変わることもあります。そこで、定期的に見直すことをお勧めしています。
そんなわけで、今日はポートフォリオのつくり方ということで、構成と、冒頭のリード文についてお話しました。
今日の話はこれで終わりにします。