#87 地方の中小企業にとって「そもそもなぜ、複業人材なのか」
竹内義晴です。この番組は、組織作りやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといった「これからの働き方」について、ゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった、あるいは参考になったらフォロー、コメントなどいただけると嬉しいです。
いまですね、複業人材を受け入れる企業が知っておきたい情報についてお話をしているんですよね。2回お話ししてきたかな。1回目が複業人材を受け入れたい企業が知っておきたい報酬とか契約の形態ですね。
もう1回が、どういった仕事が複業人材の受け入れに適しているのかっていう話をしてきました。
そもそも「なんで複業人材なのか?」
今日はですね、そもそも論である「何で複業人材なのか?」という話をしようかなと思うんです。
これからお話する内容は、明確に決めているわけではありません。「〇〇3つのポイント。1つ目は……」みたいな話でもないです。思いつきで話すので、あまりまとまってはいないかもしれないんですけど、そもそも、特に地方の企業が、「なんで複業人材なのか?」っていう話をしてみたいと思います。
これまでお話してきたこと
このポッドキャスト、あるいは、noteをご覧いただくと、何が書いてあるかっていうと、「今後、人材不足になっていくよ」という話をしてきました。
https://note.com/shigotonomirai/m/ma01d8d3748aa
日本の人口はどんどん減っているので、今後、人を採用するのも難しくなってきます。
なので、これからは「労働をシェアする」っていうわけではないんだけど、さまざまな人たちが、自分の能力をさまざまなところで生かしていくことで、人材が不足するっていう問題をちょっと解決に向かうことができるんじゃないか?……というような文脈で、ここまでお話してきています。
ぶっちゃけ「中小企業が求める人材」
だけど、企業が人を採用しようと思った時、ぶっちゃけ言ってみれば、やっぱり週5日、いままでのように働いてくれる人の方がいいし、自社の業務に専念してくれる人の方がいいし、できれば若くて、できれば「これ!」という能力があることも、もちろん大事だと思うんですけど、それよりも、いろんなことがソツなくできて……みたいな人が望まれるんじゃないかなと思います。
あと、もう1つ加えると――これ、言っていいのかな。でも、言っちゃう――しかも、「あまり高くなく」っていうのが、本音ベースではあるんじゃないかなと思います。
そういった時に「なんで複業人材なのか?」っていうと、複業人材なら複業人材なりのメリットがあるからなんじゃないかなと思うんです。
本当は、メリット・デメリットで語りたくない。でも、事実としての費用感
その、「メリットって何なんだろう?」ということを考えた時、複業人材っていうのは、フルタイムではなく、週1日とか2日、その企業に関わるっていう働き方だとするならば、社員をフルタイムで雇用するよりは、関わる時間は短くなるわけですよね。
そうすると、必然的に支払う報酬みたいなものは、たとえば、週1日だと5分の1ぐらい、週2日だと5分の2ぐらい……みたいに捉えると、ずっと社員を抱え込むことよりは、比較的、支払う支出が少ない……っていう理由で複業人材をっていうのは、あまり健全ではないかもしれないんですけど、ただ事実としてはあると思います。
たとえば、新しい取り組みをはじめるときに、その仕事にフルタイムで張り付けてはおけないけれど、「〇〇の知識を持っている人がちょっと関わってくれると、本当はもっといろんな可能性があるのにな」みたいなことってあると思うんですよ。
ただ、本音を言えば、複業人材の採用に対しては「これが、企業にとってのメリット・デメリット」みたいな言い方をあんまりしたくないんですよね。
本来ならば、どちらかというと、「想い」とか「理想」でつながり、仕事ができていったらいいなと思うので、あまり、「メリット・デメリット」みたいな言い方はしたくないんですけど、ただ、事実として、費用感というのはあるでしょう。
「想いがある方々」とつながれる
あと「複業したい」と思うようなタイプの人は、ある程度実務の中で経験を重ねていたり、「社会のために生かしたいな」って思うこうソーシャルマインドみたいな、「ほかの人の役に立ちたい」と思っている人も多分にいらっしゃるので、そういった「想いのある方々とつながれる」っていうのも、1つあるんじゃないかなと思います。
あとは、ある程度経験値なり、実績を重ねてきている人が比較的多いと思いますので、一般的に、スキルが高いっていうこともあるかなと思います。自社の中にはないノウハウとか、スキルを持っている方々が比較的多い じゃないかなと思います。
結局は「人とのご縁」
そのほかに、地方の……地方に限らずですが、「複業人材といっしょに仕事をするメリットって、何かな?」と捉えたとき、「人との関係性」っていうんですか? もちろん、会社員の方もいらっしゃるんでしょうけど、複業のような形で働いている方々は、少なからず、1社でずっと働いている人よりは、いろんな人とのつながりが広かったりするケースが、いままでの経験では比較的多いです。
ですから、困りごとがあった時に「こういった方、知り合いにいませんか?」などと聞いたりしたこともあります。
最近、いろんな経験を重ねてきてつくづく思うんですけど、仕事って、結局「人のご縁だな」って思います。そう思う時「人のつながり」みたいなものって「資産だな」って思います。
即戦力とつながれる
自社の社員を若くして採用して、そこから人脈も含めて育てるみたいなことって、容易なことではありませんし、自社のノウハウは教えてあげられるけれど、それ以外のことって、なかなか身につかないので、そういう意味でも、いろんな経験とかアイディアを持っている人と関われるっていうのが、複業人材とつながる1つではないかと思います。
そういう意味でも、複業人材と関わる仕事としては、企画的な仕事とか、自社にはないアイディアを取り入れるような仕事とか、あとは、ITの技術者とか、そういった方々との関わりが持てるといいのかな。
今後は、少なからず、人がどんどん減っていくのは、もう間違いない事実なので、それこそ、業務を工夫してもっと効率的にできるようにしたりしていく必要があると思います。そういったところで、複業人材っていうのは、御社の役に立つんじゃないかなぁと思います。
というわけで、今日は「なんで複業人材なのか?」というお話をしてみました。
今日の話は、これで終わります。バイバイ!