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#569 「リフレーミング」で頭を柔軟に――世代を超えた良い関係

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

音声はこちら。


世代を超えた良い関係づくり

今、「世代を超えた良い関係づくり」というテーマで、ベテラン世代と若手世代の間で、どんなアプローチをしていけばいいんでしょうか?という話をしています。昨日は、ベテラン世代の視点からお話ししました。

世代間のギャップについて、特に若手世代と話をしていると「ベテラン世代は頭が固い」という話が出てくることがあるんですよね。そういった場合、単に「頭が固い」「柔らかい」という話だけではなくて、むしろ関わり方がポイントじゃないかと感じています。

まずは傾聴から始めよう

その関わり方として、まず大事なのが「傾聴」、つまり相手の話をしっかり聞くことじゃないでしょうか? 昨日は、相手の話をしっかり聞く「傾聴」の重要性についてお話ししましたね。

頭の柔らかさを育むリフレーミング

今日はそれに加えて、「頭の柔らかさ」に関係するもう一つのアプローチとして、ちょっと専門的な言葉ですが「リフレーミング」についてお話しします。

リフレーミングとは何かを説明する前に、私が管理職だった頃にメンバーと関わる際に大事にしていたことについてお話しします。

私が実践していたことは、大きく分けて二つ。まず、昨日もお話しした「話を聞くこと」。これは1on1ミーティングのように、しっかりと話を聞く場を設けることでした。私の場合、1on1で話を聞き、傾聴のトレーニングも行っていました。これにより、メンバーが「話を聞いてもらえない」「頭が固い」という不満を解消することができました。

もう一つがリフレーミングです。

リフレーミングとは?

リフレーミングとは、「枠組みを変える」、つまり物事の捉え方を変えることです。特に目の前のネガティブに見える出来事や事象に対して、肯定的な意味を見出したり、その出来事が役立つ場面はないか?を考え、それを相手に伝えてみるということですね。

リフレーミングの実践例

たとえば、今の私の状況として「忙しすぎる」というのがネガティブに感じる事象としてあります。この「忙しすぎる」という状況をリフレーミングしてみるとどうなるでしょうか?「忙しすぎる」って、ポジティブには捉えにくいですよね。

でも、例えば「今忙しい経験をしておくことで、将来役立つかもね」と考えるとか、「それだけ頑張っているんだね」というねぎらいの言葉をかけてもいいかもしれません。あるいは「忙しいということは、それだけ今まで頑張ってきた成果が出ている証拠だね」という言い方もできるかもしれません。

このように、事実自体は変わらないけど、その事実に対して、ちょっと肯定的な意味を見出して伝えてみることができます。

もし私が「忙しすぎる」というネガティブな状況にいても、「それだけ今まで頑張ってきた証拠だね」って声をかけてもらえると、ちょっと嬉しくなるかもしれません。

また、こんな言い方もできるかもしれません。「忙しいってことは、少し休めっていうサインかもね」と、別のポジティブな意味を見出してあげることもできますね。

このように、ネガティブに見える事象に対して少しポジティブな意味をつけてあげると、相手の意識がネガティブな状態から、少しポジティブな方向に引っ張り上げられるんです。

リフレーミングの効果とメリット

さらにリフレーミングには、「新たな気づきや発見」を促すというメリットもあります。

たとえば、相手が相談してきたときに、頭ごなしに「それは無理だろう」と言うのではなく、「それってこういう意味もあるんじゃない?」と伝えることで、「確かにそういう視点もあるかもしれない」って新しい気づきをもたらすことができるんです。

リフレーミングと頭の柔軟性

ここからがリフレーミングの非常に重要なポイントですが、この「目の前の出来事に対して新たな肯定的な意味やポジティブな視点を考える」ことが、頭の柔軟性にとても関わっています。

つまり、リフレーミングによって、物事の捉え方が多角的になり、柔軟な思考が身についていくんです。

リフレーミングを実践していくことで、この番組を聞いている皆さんの思考も柔らかくなり、物事を多面的に捉えられるようになるかもしれません。

ということで、今日は「リフレーミング」についてお話ししました。

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