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#280 キャリア安全性・主体性を深堀る8ー人・金・社会「3つの資本」のウエイト

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーションマーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった、あるいは参考になったら、フォロー・コメントなどいただけると嬉しいです。


キャリアの安全性・主体性について紐解いています

というわけで、いま、キャリアの安全性・主体性について、3つの資本から紐解いています。「3つの資本」とは、「人的資本」「金融資本」「社会資本」の3つです。

それぞれが一体何かは、以前の番組をごらんください。


今日は、人的資本、金融資本、社会資本の3つの中で、「どれが大事か?」というか、もしも、僕がこの3つを、10の割合で割り振るとしたら、どういう風にするかな? と、考えてみたいなと思ったんです。

というのも、もちろん全ての資本が重要だけれども、人によって、重きを置くところは違うかもしれません。で、僕はいま52歳で、人生の中ではいい時もあれば、悪い時もあれば……のように、いろんな経験をしてきた中で、まぁまぁ、キャリア安全性・主体性がある方だと思います。その立場で、3つの資本を「どんなふうに割り振るのか?」という話をしてみたいと思います。

年代によって変化する「大切な資本のウエイト」

まず、僕が20代とか、30代のだった若いころ、会社員のころだったら、もっとも重きを置くのは金融資本だと思います。

というより、ほかの資本って、特別「重要だ」って思ったことがありません。「もっとも大切なのは、お金だ」と(笑)

でも、技術肌のプログラマーだった20代後半から30代前半は「技術力は高い方がいいな」(つまり、人的資本)という時期がありましたかね。

このころは、スキルさえあれば「なんとかなる」と思っていました。

サラリーマンを辞めてから変化した「大切な資本」

その後、サラリーマンを辞めたのが36歳。正確には34歳ですが、個人事業主になっても以前の仕事をしていたので、本当の意味で独立したのは36歳。

まったくゼロから起業した時は、金融資本しか、考えていなかったかもしれないですね。「いかに食うか」みたいな。

50代の現在、もっとも大切な資本

そんなわけで、さまざまな経験を重ねてきて、現在、法人を経営しながら、サイボウズでも働きながら、ほかのさまざまな方々とお付き合いしたりしながら働いている中で、3つの資本を10で分けるとすれば、ナンバーワンは社会資本です。つまり、人とのつながりがナンバーワンです。

10のうち、社会資本をいくつにするか? と言ったら、現時点だと、多分5とか6にするかな? 6にしておきましょうか。

次が、人的資本かな? 人的資本と金融資本の考え方はちょっと難しいんですけど、あえて差をつけるんだったら、人的資本は3、金融資本は1にします。

繰り返すと、社会資本は6、人的資本は3、金融資本は1です。

社会資本、人的資本が大切な理由

なぜならば、金融資本は、人とのつながりと、スキルというか、できることがあればいくらでも増やすことができるからです。

逆に、どんなにスキルがあったところで、人とのつながりがなければ、仕事って、なかなか作っていくことができません。

仮に、億単位の金融資本があれば、それを運用に回して、適当にやっていけば……みたいなこともできるかもしれません。でも、お金だけあってもね、みたいな感じもします。

そういった、自分のさまざまな「人生の安心感、満足感」を考えたとき、金のウエイトはあまりないですね。

人的資本と金融資本は、2:2でもいいんですけど、あえて差をつけるんだったら、金融資本は1かな。

ということで、社会資本があれば「なんとかなる」という気はしますよね。リアリティのある現実世界の中で、「人とのつながり」や、「信用」みたいなもの。それがもっとも重要かな。

ちなみに、直接的に会ったことはないけれど、オンラインで発信したり、自分の成果物によって信頼されたりするのも社会資本だと思います。自分は、相手のことを知らないけれど、相手は知っているという状態ですよね。

人とのつながりがあれば、金融資本は作れる。人的資本は学び続けるしかない。そういったことを考えていくと、最終的には、社会資本が6、人的資本が3、金融資本が1……という感じで、僕は捉えているかな。

というわけで、今日もキャリア安全性・主体性を深掘る、という話をしてきました。

金融資本を増やすのは大変だけど、人的資本や社会資本だったら、企業の中でも十分身につけることができるんじゃないかな、と思うと、だいぶ希望がわいてくる感じがします。

じゃあ、今日の話はこれで終わりにします。じゃあね、バイバ~イ!

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