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#85 複業人材を受け入れる企業が知っておきたい「どんな業務が適している?」

竹内義晴です。この番組は組織づくりやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといった「これからの働き方」についてゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった、あるいは参考になったらフォロー、コメントなどいただけると嬉しいです。

いま、複業人材を受け入れる企業が、「どんな形で複業に取り組んでいけばいいのか?」というお話をしています。

昨日は、複業を受け入れる上で報酬とか、あるいは契約の形態についてお話をしてみました。複業を始める上でおそらく最もやりやすい形態は「業務委託」の契約形態だと思います。

業務委託というと、きっと多くの企業の方々が外部の会社さんに業務をお願いしてやってもらうことは、通常の業務の中でもあると思うんですよね。

複業人材というと、すぐに「雇用しなくてはいけないんじゃないか?」のように考える方も多いと思うんです。もちろん、雇用関係を結んでもいいんです。でも、一番最初やりやすいのは業務委託なんじゃないかなと思います。

なので、「この業務を外部の方にやってもらう」と考えていただくと、そんなに特別なことではないとお感じいただけるんじゃないかなと思います。

今日のお話は「複業に適した業務」とは?

今日の話なんですけど、外部の方々に「自社のどんな業務をやってもらうのか?」ということを考えたとき、「複業に適した業務って何なのか?」ということについてお話をしてみたいと思います。

その前に、竹内がやっている「複業の業務」

その前にですね、実際にボクはいま、サイボウズで複業をしていますが、「どんな業務をしているのか?」というお話をしてみたいと思います。

ボクがサイボウズで行っている業務は、いわゆる情報発信の部分ですね。自社で発信するメディアのことを「オウンドメディア」と言いますが、ホームページとかブログとか、あるいはSNSの運用とか、そんなふうに捉えていただくといいかなと思うんですけど、多くの人に「自社を知ってもらう」という取り組みをしています。

なので、複業の、もっとも分かりやすい1つの例としては、「自社を多くの人に知ってもらう」という情報発信の取り組み、そういったものが1つ、あるのではないかなと思います。

情報発信にも、いろいろある

一言で「情報発信」といっても、単に「発信する」というわけではなくて、記事を作ったり、実際にウェブサイトに載せたり、SNSを運用したり……みたいな、定期的に発信することって、多くの方に自社を知っていただく上で大事だと思うんですよね。情報が「継続して動いている」ことによって、自社を知ってもらう……っていうこともあるので。

情報発信のように、定期的に行われる業務は、複業人材に業務をお願いする上での、1つのポイントかもしれないです。

もちろん短期的なものでもいいと思います。短期的なものだったら、特別「複業人材」って難しく考えなくても、自分の会社が苦手なことや、できないことを「得意な人に依頼する」ということだったら、きっと、いままでもあったんじゃないかと思います。

このように、短期的に捉えていただいてもよいです。

一方で、特に複業という形で取り組むのであれば、せっかくだったら、ある仕事を単発でお願いして「ありがとうございました、さよなら」っていうよりは、ある程度関係性を築きながら、長期的に取り組んでいくのが一番いいんじゃないかなと、ボクなんかは思います。なぜなら、情報発信みたいな仕事は、長期的に取り組んでいくことが重要なので。

なので、情報発信みたいな業務は、複業人材の活用にもっとも適している業務の1つだと思います。

「PCで仕事ができる」――複業業務の判断基準の1つ

あとはですね、複業というと、「本業を持ちながら、ほかの業務を行う」みたいな働き方なので、「場所の制約がない業務」の方が、多分やりやすいんじゃないかなと思います。ですから、まずは、そういった業務を選んでみるといいんじゃないかなと思います。

「時間とか場所の制約がない業務」をパッと捉えてみたときに、最もわかりやすい1つの判断基準は、「パソコンで、その業務ができるかどうか」というように捉えていただくといいんじゃないかなと思います。

ボクがいま、サイボウズで取り組んでいる情報発信もそうですし、あと、パソコンでできる業務って何がありますかね? みなさんの会社の中でも、その多くをパソコンの中で行っている業務って、きっとあると思うんですよ。

たとえばですね、デザインみたいな仕事だったら、パソコンの中で行うケースが多いですよね。

あとは何でしょうね。経理みたいな仕事も、特にクラウドのシステムを使ったりしていると、定期的にありつつ、かつ、オンラインでやり取りする業務の1つなんじゃないかなと思います。

複業人材活用は、企画業務もおすすめ

あとそうだな、ボクがこれまで、実際にやった業務の中では、こういうのがありますよ。一言で言えば「企画的な業務」ですね。

ボクは、地元の妙高市で、地域活性化をする取り組みで「ワーケーション」という業務をやっています。

このような、まったく新しい業務を取り組む時に、自分たちで何らかの経験があれば、「こういうふうにやればいいな」ってわかると思うんですけど、まったくの初めての取り組みだと、何からはじめたらいいのか、よく分からないじゃないですか。

だから、ある程度の期間「どうやってその業務を作っていくのか?」を、妙高のメンバーといっしょにに作っていきました。

妙高だけではなく、ほかの地域にも関わりました。1年半以上、まあまあの期間でしたね。主にオンラインで相談に乗りながらいっしょに業務を作っていって、必要に応じて現地に行って、その業務をいっしょに作っていく感じです。ですから、企画的な業務も複業には適しているかなと思います。

あとは、IT関係

あと、どういったものがありますかね。ITものは、比較的複業に適していると思うんですよ。

ITものっていうのは……自社にITの人材を置くことができる会社さんって、大きな会社だったらそういう部署があるぐらいですからいいと思いますけど、比較的小さめの会社さんだと、専門の人は置けないよっていうところが多いと思うんですよ。

ですが、週に1回ぐらい関わってもらう……みたいな形だったら、費用感としても抑えられるし、困り事を定期的に相談にのってもらうみたいな業務も適しているかなと思います。

経営者の壁打ち相手

あとはですね、経営者とかリーダー層の方々に、いわゆる「壁打ち相手」というんでしょうかね。

経営層の方だと、自社の社員の方々に本音を言えないみたいなところもあると思うんです。

なので、「定期的な相談相手」っていうんですかね、外部の壁打ち相手っていうのかな、そういった形で、月に1回とか2回とか、定期的に話す場を設けるみたいな業務も、複業のやりやすい業務の一つかなと思います。

外部人材を生かすとどんなことができそうか、考えてみよう

……というわけで、今日は複業人材を受け入れる企業が知っておきたい「どんな業務が適切なのか」という話をしてきました。

ひょっとしたら、可能性はまだまだ、いろいろあると思いますけど、1つの基準としては、パソコンで話をしたり、作業をしたりすることができる業務を基準として、みなさんの業務の中で「どんなことができそうか?」ということを、考えてみるといいんじゃないかなと思います。

というわけで、今日の話はこれで終わりたいと思います。

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