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#684 「地域の仕事と金」地域の人事部の取り組みで大切にしてきたこと

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

音声はこちら。

地域の人事部の取り組みについて

今、上越エリアで取り組んでいる「地域の人事部」についてお話ししています。昨日は、全体像に関するお話をしました。

この取り組みは地域に関わるものなので、地元の妙高市や、周辺の上越市、糸魚川市、柏崎市といった皆さんにも知ってもらいたいと思っています。Facebookにもリンクをつけたりしていましたが、一旦、今日の話で区切りにしようかなと思っています。

というのも、特にFacebookでは、あまりこういう真面目な話を何度もリンクを貼っても、みんな飽きてしまうかなと思いまして(笑)。なので、今日の話でひと区切り。ただ、noteやPodcastの方はまだ続けるかもしれません。

地域の取り組みで大事にしていること

今日は「地域の人事部」に限らず、地域の取り組みをする上で、僕が大事にしていることについて話そうと思います。端的に言うと「お金のこと」です。

今回、「地域の人事部」の取り組みについて、経済産業省に申請しました。これは「上越エリアで地域の人事部という取り組みをやっていますよ」という申請で、申請したからといって何か特別なことがあるわけではありません。ただ、知ってもらうことが大事かなと思い、申請しました。

申請に協力いただいた団体

今回の申請には、さまざまな企業や自治体、学校の皆さんに協力していただきました。

  • 事業主体:特定非営利活動法人しごとのみらい (僕の法人)

  • 地方公共団体:新潟県妙高市

  • 企業:サイボウズ株式会社、株式会社日本能率協会マネジメントセンター、株式会社桐朋

  • 教育機関:学校法人柏専学院 新潟産業大学

  • NPO法人等:一般社団法人 妙高市グリーン・ツーリズム推進協議会

申請の際、これらの皆さんにご協力いただき、経済産業省から承認をいただきました。

補助金・助成金を使わない理由

今、進めている「上越妙高『地域の人事部』」の取り組みには、行政機関の補助金や助成金は一切使っていません。それぞれの課題やニーズを組み合わせる形で成り立っているからです。

例えば、越境学習では、日本能率協会マネジメントセンターと地域の企業が協力し、企業研修の形で課題解決に取り組んでいます。これは事業として成立しているため、助成金がなくても成り立ちます。

また、個人の取り組みとしての「ローカルプレイヤーズ」も、独立した事業として成り立っています。

「シゴトバカタログ」という地域の企業図鑑も、株式会社桐朋さんが独自の取り組みとして進めています。

新潟産業大学でDX講座を立ち上げた際も、サイボウズのkintoneを活用し、大学と企業が双方にとって価値のある形で取り組みました。これも通常の業務の一環として進めており、公的資金は使っていません。

自立した取り組みの大切さ

僕は、このやり方がすごく良かったなと思っています。行政や国の補助金を活用することが悪いわけではありませんし、僕自身、過去にはそういった資金を使ったこともあります。

ただ、大事なのは、補助金がなくても自走できること、事業として成立することです。

補助金があると、どうしても「お金を取るために何かをやる」みたいな動きが出てしまう。それでは長続きしませんし、お金が切れた瞬間に事業も終わってしまうケースをたくさん見てきました。

だから、長く続く仕組みを作るためにも、事業として成り立つ形を最初から考えることが重要だと思っています。今、僕が関わっている取り組みは、すべて自立し、主体的に運営されています。これは僕自身の自慢でもあります。

今後の方針

今後、公的資金を一切使わないかと言えば、それは分かりません。ただし、お金を目的にしたくはない。お金を目的にすると、事業の本質が失われてしまうからです。

長く続けるためには、事業として成り立つことが必要です。だからこそ、今の「地域の人事部」も、それぞれが主体的に取り組み、自立できる形になっているのが、とても良かったなと思っています。

これからも、この方針で進めていきたいと思います。

ということで、今日の話はここまでにしたいと思います。

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