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#33 2つの拠点で働く意味【地域複業の可能性】
竹内義晴です。この番組は組織作りやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、2拠点ワークといった「これからの働き方」についてゆるゆるとお話をしていく番組です。
ゴールデンウィークも後半に入りまして、いまみなさんがこの音声をどこで聴いていらっしゃるのか、ボクには分かりませんが、旅行先とか、あるいはご実家とかにいらっしゃる方も多いんじゃないかなと思います。もちろん、ご自宅でゆっくりされていらっしゃる方もいると思います。
ゴールデンウィークということもあって、今日はちょっとゆるい話をしていこうかなと思います。
養老孟司さんの記事
昨日ですね、偶然Twitterを見ていたら、解剖学者の養老孟司さんの記事をタイムラインで見かけました。養老孟司さんのことはいろんなメディアにも出ていらしゃいますし、ご著書もたくさんあるので、みなさんも何かしらで見たり聞いたり、読んだりしたことがおありになる方も多いんじゃないかなって思います。
養老孟司さんはですね、いま鎌倉と箱根に拠点があるようですね。記事のリンクを貼っておくので、記事をぜひご覧いただけるといいかなって思います。
ボクがこの記事を読みながら、いくつかの気になったキーワードがありました。大きく分けると2つです。
日本は、まるで「混んだ銭湯」
1つ目は、「日本の人口密度は、まるで混んだ銭湯」です。「混んだ銭湯」というのはどういうことかというと、日本はですね、山と海に囲まれていて、住むところが限られるから、人が多すぎると。特に都市部はそうかもしれませんね。
窮屈なところで住み続けていると、しんどさとか、忖度みたいなことが起きやすい。そういったときは、田舎に行くことがいいんじゃないと、養老さんの記事には書かれています。
ボク自身、新潟と都市部を行ったり来たりしながら働いていると、都市部のシステム化されている街もいいなとは思うんですよね。仕事の中心というのもあるし、いろんな刺激もあるし。なので、都市部は都市部で魅力的だなと思います。
一方で、のんびりした時間の流れというか、そういったもので言うと、やっぱり田舎のほうがいいなと感じることはありますね。
もしも、都市部のほうで住んでいらっしゃって、「ちょっとしんどい」って感じていたりとか、あるいは、自分らしさみたいなことを感じられないようになっているのであれば、地方に来てみるといいかもしれませんね。
いきなり移住っていうのはハードルが高いので、必ずしも住まなくていいと思います。行ったり来たりできるような関係が構築できるといいですよね。新潟のほうにも遊びに来てもらえたらいいかなと思います。
意識の中だけで働く「脳化社会」
あとですね、この記事を読んでいて、もう1つ気になった言葉が、「脳化社会」という言葉ですね。
この記事では、何て書かれているかというと、感覚が優先する動物の世界に対して、人は脳ばかりを使って働いていると。これを、「脳化社会」と養老さんは呼んでいらっしゃるんですけど、システム化されて、頭の中だけで……という表現はちょっと強いかもしれませんけど、頭ばかり使って働いているといろんな弊害が起きてくると。
どんな弊害なのかというと、先ほどのしんどさみたいなものもあるんでしょうし、あとは、都市部のようなシステム化された社会の中にいると、自由に身動きができない、と。
一方で、自然の中や地方などの小さな社会に身を置いてみると、自分がやっていることとか、どんなようにみんなの役に立っているのかが見えてくると書かれていて「確かにそうだな」と思うんですよね。
地方にいると、地域の中にいろんな役割があって。たとえば道路の掃除とか、あるいはお祭りみたいなこととか。そういったことを地域の中で、いろんな関係性の中でやっていると「自分がどんな立ち位置にいるのか」とか、「役に立っている」という感じがあったりとかはあるんですよね。
なので、「自分を知る」っていう意味では、地方で行う体験みたいなものは、いいかもしれなくて。
ただ、地方は、こういう関係性がめんどくさいって思う方もいらっしゃるとは思います。ボク自身も、かつてはそういった時期があります。でも、周囲との関係性を徐々に構築してきて、いま思うのは「孤独ではない」みたいなところがあるかもしれなくて。
「孤独ではない」というのは、たとえば、都市部で住んでいて、それこそ、会社にしか人間関係がないと、その関係がパツって切れた時に、孤独感だったり、寂しさみたいなものってあると思うんですよね。
一方で、地方ってさまざまな関係性があるがゆえに、自分のやっていることであるとか、みんなの役に立っている感じとか、周囲の人たちとの関係性の中では、いっしょに体を動かしたりすることも多いので、脳だけ、意識だけじゃない、というところはあるように思います。
「地域複業」で地方と都市部を行ったり来たりできる関係を作りたい
最近ですね、地域複業に関する話をずっとしてきています。「地域複業とは何か?」って言ったら、都市部と地方の間で、仕事を通じた関係性やご縁を作れるいいツールだなって思っています。
今回、養老さんの記事を読みながら、2拠点居住というのは、ハードルが高いかもしれないんですけど、地域複業で、最初は徐々に人との関係性を構築しつつ、地方に行く機会ができるといいなと思っているし、そういう関係をですね、作れるといいなと思って、いま、この発信をしています。
というわけで、ゴールデンウィークは今日が5月3日ですから、あと4日間ありますね。この4日間も、ゆるめの話ができればいいかなと思っています。せっかくのゴールデンウィークなので、みなさん、楽しい休日をお過ごしください。