#37 地域複業が「地方」ではなく「地域」である理由【地域複業の可能性】
竹内義晴です。この番組は、組織作りやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、2拠点ワークなど「これからの働き方」についてゆるゆるとお話ししていく番組です。
ゴールデンウィークも今日で終わりということで、連休中の楽しかった思い出に浸っている方もいらっしゃるかもしれません。あるいは、明日からの仕事を思うと、ちょっとブルーになっている方もいらっしゃるかもしれませんね。
ゴールデンウィークの語源
そうそう、ゴールデンウィークと言いますが、ボクが記憶にあるときから、ゴールデンウィークはずっとゴールデンウィークと呼んでいますが、いつからゴールデンウィークと呼ばれるようになったのかを調べてみました。
Wikipediaによれば、ゴールデンウィークは……
なのだそうです。もともとは宣伝用語だったんですね。
言葉の語源はさておき、今年は日取りがよく、5月1日、2日を休めば9連休だったので、楽しんだ方もいらっしゃるんじゃないかなと思います。もちろん、仕事だった方もいらっしゃると思うので、人それぞれかと思いますけれども。ただ、ざっくり言ってしまうと「明日から仕事ですね」っていうことです(笑)
ボクにとっての地域複業の語源
いま、地域複業に関する話をここしばらくしています。ゴールデンウィークの語源の話をしたので、今日は地域複業の語源の話を。明日からもうちょっと真面目な話をしていこうかなと思うんですけど、今日は、連休最後ということもあって、ゆるめの話にしようかなと思っています。
「地域複業」って、ボクが言い出したのは結構早いというか、こういう考え方がはじまる初期の頃だったんじゃないかなと思います。当時は「地方複業」って呼んでたんですけどね。地域複業に気づき始めたのは2017年だから、いまから6年前ですね。
ボクがサイボウズで複業を始めたときに、「もしも、自分の働き方の逆ができたら」――つまり、都市部の人たちが、地方の企業で複業をするような形が実現できたとすれば、地域の企業にとっても、そして地域に関わりたいと思っている都市部の人にとってもいいんじゃないか、という気づきを得て、「これが実現できないかな」、みたいなことを発信し始めたというのが、ボクにとっての経緯です。
2017年、当時はまだ「地方複業」と検索しても情報がほぼ出てこなくて、サービスも、ひょっとしたら1個ぐらいはあったかもしれないんですけど、ほぼなくて、Twitterに「地方複業って、ボクが初めて書くんじゃないか」みたいに、Twitterに書いた記憶がなんとなくあるんですけど(笑)
2017年のころは「地方複業」と呼んでいて。Uターン、Iターン、Jターンにカコつけて、Wターンと呼んでいたこともありますね。「Wターン」というのは都市部と地方を行ったり来たりするっていう意味を込めて。Wの字って行ったり来たりする感じがあるじゃないですか。
その後も基本的に「地方複業」って言っていたんですけど、地方複業っていう呼び名は、どうしても地方と都市部の対比を連想させるし、なんとなく「都市部が上で、地方が下」みたいな、都落ちのような雰囲気がなんとなくあること。
また、都市部、地方と言っても、単に「土地」と捉えた時、それぞれは単なる地域であって、本来、そこには都市部も地方もない。単に人が多く集まっているところを都市部、人が少なくなっているところ地方と呼んでいるだけで。
その、上下関係みたいなものをなくし、そのものの意味を捉えたら「地域」という言い方の方が正しいなと思ったので、それ以降は「地域複業」という言い方をするようになりました。
「都市部→地方」だけではなく、「地方⇔地方」でもいい
あと、地方複業だと、言葉の意味としては「都市部から地方へ」の流れみたいになりますけど、本来、「地方から地方」という関わり方も全然OKなはずで。
要は「地域をまたいで複業する」という形であれば、ボクはそちらの方が理想的な意味合いだし、都市部に限らず、仕事を通じた「人と人との流れを作る」という意味では、都市部に限った話ではないので、そういう意味も込めて、それ以降は「地域複業」と呼ぶようになりました。
さて、明日からは、地域複業に実際に取り組んでみた、2020年ぐらいからの話をしていきたいと思っています。以前、2018年から2020年の話はしたことがありますが、その続きですね。
実際にやってみると、課題山積で「これは一筋縄にはいかないぞ」と思った話とか、あとは、データを調べてみて「ボクがやりたいのは、こっち方向ではなく、あっち方向だ」って気づいたことだとか。
今後しばらくは、そんな話をしていこうかなと思っています。