#124 「地域の人事部」をもう少し深掘りしてみた
竹内義晴です。この番組は組織づくりやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといった「これからの働き方」についてゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった、あるいは参考になったらフォロー、コメントなどいただけると嬉しいです。
「地域の人事部」とは?
昨日はですね、「地域の人事部」についてお話をしましたね。「地域の人事部とは何か?」という話でしたが、一言で言えば、地域の企業群が一体となって、自治体、金融機関、教育機関などの関係機関と連携して、将来の経営戦略実現を担う人材の確保(副業・兼業を含む)や、域内でのキャリアステップの構築等を行う総合的な取り組みである、という話でした。
今日はですね、経済産業省の「地域の人事部」のサイトに、中小企業白書のリンクがあって、その中に「地域の人事部」の取り組みを説明する資料があったので、それをもとにお話をしていこうと思います。
多くの中小企業で「専任の人事・採用担当者が不在」
「なぜ、地域の人事部が必要なのか?」ということについて、ここには経営課題、中堅、中小企業が抱える経営課題が示されています。
何て書かれているかというと……
と。中小企業へのアンケートによれば……
としています。ちなみに、地域未来牽引企業とは、「地域経済への影響力が大きく成長性が見込まれるとともに、地域経済のバリューチェーンの中心的な担い手となっている企業」のことだそうです。
このような、先進的な企業でも4割は専任の人事や採用担当が不在だ、ということが課題として挙げられています。
こういった課題感に対して、政府としての支援の方向性の1つとして、域の人事部が考えられたそうです。
「地域の人事部」による政府としての支援
「地域の人事部」による政府としての支援としては……
となっています。
これを読んでみると、地域の人事部の取り組みは令和4年度から、ということですね。このような取り組みが始まっているようです。
「地域の関係機関が一体となって」の難しさ
これを見て、僕が思ったことを申し上げるならば、やること自体が「まあまあ大変だよね」っていう感じがしたんですよね。
なぜならば「地域の企業群」のような形で、1社では限界のあった人材の獲得・育成について取り組んでいくということなので、まずは企業の理解が得られるかどうかというのもあるし、自治体とか、金融機関とか、教育機関とか、さまざまな団体を巻き込んでいきながら、こういった取り組みを作っていく必要があります。
そう考えると、この仕組みを地域の中で取り組むこと自体、「まあまあ大変だな」という感じがいたしました。
というのも、僕自身2020年から地域の中で、「地域の企業と、地域外の副業・兼業人材をマッチングできないかな」と思って、地域の企業に対していろいろ話したり、金融機関や、具体的な団体名は避けますが、いわゆる商工団体に対していろいろ話をしたりしてきました。
話は理解していただきたけれども、なかなかそこから、自分ごと化することができずに、なかなか進まなかった……という経験があって。
なので、巻き込みながら連携して取り組むのは、多分大変だろうな……という気がしています。
とはいえ、人材不足への対応は必要
一方で、人材不足の問題は事実としてあるので「取り組んでいく必要があるよね」とは思っています。
こういった取り組みを行っていくためには、何か全体を巻き込んで……みたいなことは、結構難しいなって、これまでの経験を通じて思うので「志が同じである方」とか、「課題認識が同じである方」とか、そういった方々と関係を構築しながら進めていく必要があるのではないかなと思ったこと。
あともう1つ、地域の人事部が「政府としての支援の方向性」というふうになっているので、こういった流れに乗っておくことは大事なのかもしれないなとは思いました。
なぜ、「流れに乗っていることが大事」かというと、先ほどの、地域の人事部が考えられた課題感にもあったように、1社で何か、コトを起こすことってやっぱり限界があるので、何かしら、同じ目的を持った人、あるいは団体みたいな方々といっしょに取り組んでいくことで、コトがちゃんと成し得ることができるんじゃないかな? と思います。
というわけで、今日、改めて中小企業白書を読んでみて、こういった取り組みがあるのであれば、もうちょっと勉強して前に進めてみたいな、という気がいたしました。
ということで今日は地域の人事部に関して、中小企業白書に書かれている目的や内容について、深掘りしてみました。
じゃあ、今日の話はこれで終わります。バイバーイ!
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