見出し画像

#125 「地域の人事部」と、現実を経験して思う「理想の実現に向けて大切なこと」

竹内義晴です。この番組は組織作りやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといった「これからの働き方」についてゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった、あるいは参考になったらフォロー、コメントなどいただけると嬉しいです。


「地域の人事部」についてお話しています

いまですね、「地域の人事部」という経済産業省の取り組みについてお話をしています。このお話は僕も勉強しながら話しているという感じなので、そんな感じでお聞きいただければと思います。

今日はですね、経済産業省の「地域の人事部」のサイトにある資料を見てみようかなと思います。

資料というのは、「令和4年度インターンシップフォーラム講演資料」というものですね。資料のタイトルは、「地域の産官学で連携した人材育成等の取組(地域の人事部)について」となっています。令和4年12月の資料ですね。経済産業省 地域経済活性化戦略室というところのスライドになります。

このスライドにはいくつかのページがあって、「地域における人材不足の現状」とか、「地域の人材政策の考え方」とか、いくつか載っています。昨日お話しした内容と重複するところがあるので、昨日のリンクを貼っておきます。

でも、ポッドキャストの方では、「昨日の~」が分からないので、ざっと読み上げますね。

地域における人材不足の現状

まず、「地域における人材不足の現状」として次のようになっています。

⚫中小企業に対するアンケート結果によると、重要と考える経営課題としては、「人材」(82.7%)が最も多い。
⚫一方で、地域未来牽引企業(地域の中核企業候補)に対するアンケート結果によると、約4割の企業で、専任の人事・採用担当者が不在。

地域の産官学で連携した人材育成等の取組(地域の人事部)について

地域での人材政策の考え方

続いて、「地域での人材政策の考え方」として次のようになっています。

⚫人口減少下においても、地域の中小企業がその将来の経営戦略実現を担う人材を確保するとともに、地域で働く人のキャリアステップを構築することが必要。
⚫そのため、成長戦略実行計画(令和元年6月21日閣議決定)においても、地域企業の経営戦略とそれに基づく人材要件の明確化を支援する機能の強化を図るとともに、大都市から地方への人材供給の促進を促す仕組みの構築に重点的、集中的に取り組むことを明記。

地域の産官学で連携した人材育成等の取組(地域の人事部)について

続いて、令和元年6月21日に閣議決定された成長戦略実行計画ということが書かれています。

第4章 人口減少下での地方施策の強化 2.地方への人材供給(抄)
⚫日本全体の生産性を向上させるためにも、オールジャパンでの職業の選択がより柔軟になることが必要。
⚫特に、疲弊が進む地方には、経営水準を高度化する専門・管理人材を確保する意義は大きい。一方、人生100年時代を迎える中で、大都市圏の人材を中心に、転職や兼業・副業の場、定年後の活躍の場を求める動きは今後更に活発化。
⚫2つのニーズは相互補完の関係にあり、これらを戦略的にマッチングしていくことが、今後の人材活躍や生産性向上の最重点課題の1つ。
⚫しかしながら、地方の中小・小規模事業者は、往々にしてどのような人材が不足しているか、どのような機能を果たして貰うべきかが明確化できておらず、適切な求人ができないか、獲得した人材を適切に処遇できていないのが現状。
⚫また、結果として地方での人材市場が未成熟なため、人材紹介事業者も、地方での事業展開は消極的で、地方への人材流動は限定的。
⚫こうした現状に鑑み、①受け手である地域企業の経営戦略や人材要件の明確化を支援する機能の強化 ②大都市圏の人材とのマッチング機能の抜本的強化 ③大都市圏から地方への人材供給の促進を促す仕組みを構築し、大都市圏から地方への専門・管理人材の流れを一気に加速させていくことに重点的、集中的に取り組む。

地域の産官学で連携した人材育成等の取組(地域の人事部)について

としています。

経済産業省の資料をみて思ったこと

これを読んで、まず最初に思ったのは「いや、本当そうだな」って思ったこと。

また、僕が2017年にサイボウズで複業を始めて 「もしも、この逆ができたらいいのにな」って思ったんですよね。「ボクの逆」っていうのは、僕の場合、地方に住んで都市部の企業で複業していますが、地方の企業に対して、地域に関心がある都市部の方々が、複業のような形で関わることができると、地方の企業にとっても、都市部の人にとってもいいんじゃないかな? って思いました。

そのことが言語化されて「ここに載っているな」っていう感じがしました。

僕の場合、入り口が複業という観点でしたが、もうちょっと広い範囲の「人材」(必ずしも複業でなくてもいい)という観点で、「本当そうだな」と思いました。

そういう意味では、いま、こうして毎日お話ししていることの目的や手段が、大きな部分では「まったく同じだな」っていう感じが、改めてしている感じです、

理想に対して現実もある

一方で、理想と現実もあると思うんですよね。僕の経験値でしかないんですけど、2017年に「もしも地方の企業で、都市部の方が複業のような形で関わることができたら……」って想いを抱いて、それから、自分のできる範囲で動き始めて、地域の商工団体や金融機関などいろんな方々に話をしたり、企業の人たちと話をしたりしたという、実際に動いた結果としては、「結構、難しかったな」っていう感じがありました。

それを打破するというか、いまここでお話していることを実現するためには「どうすればいいのかな?」とは思いました。「地域企業の経営戦略や人事要件の明確化を支援する」とか、「大都市の人材とマッチング機能の強化」とか、「大都市圏から地方への人材供給の促進を図る仕組み」とかね。

「いやいや、そこが難しかったんですよ」というふうに思ったとき、「どうすればいいのかな?」って思うんですよね。

実際、地域の企業や商工団体に地域で複業する働き方を説明すると、「目的は分かった」と。だけど、実際に、地域の企業の人たちにこういった話をしたとき、なかなか理解されなかった課題が現実としてあったときに「どうしたらいいのかな?」って。

「地域の企業群が一体となって、人材の獲得・育成・定着に取り組む」。うん、それは分かる。でも、どうしたらそれが実現できるのかな? というところですね。

でも、ちゃんと形にしているところもある

スライドの最後に、「地域の人事部を担う民間事業者」ということで、NPO法人G-netさんが紹介されています。G-netさんは、僕も「ふるさと兼業」の取り組みをされていることを知ったとき「ああ、これこれ!」って思ったんですよね。

で、自分でも「やろう」と思った時に「いやぁ、難しい!」って思ったので、「どうやって実現してるのかな」って、すごく関心を持ちながら、以前話を伺ったことがあります。スライドの最後のページに、「大学と連携してキャリア教育を行う事例」とあって、「そうか」と。大学と連携してだったらいいかもしれないなって、スライドを見て思ったので、明日、改めて大学と連携してキャリア教育を行うことについてお話をしていこうかなと思います。

今日の話はこれで終わりにします。バイバーイ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?