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#276 キャリア安全性・主体性を深掘る5ー世界を広げる「社内外の接点」

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点で、ゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった、あるいは、参考になったらフォロー・コメントなどいただけると嬉しいです。


キャリア安全性・主体性を深掘りしています

いまですね。キャリア安全性・主体性の深掘りをしています。

昨日は、「ロールモデルとなる先輩の存在」ということで、会社の中に「あんな人になれたらいいな」とか、上司でも「あんな風になれたらいいな」とか、そういったロールモデルがいると、「将来、なんな風になれるかも?」っていう将来像やイメージができるから、会社の中で、キャリア安全性を高める上では、ロールモデルとなる先輩の存在とか、上司の存在は、案外重要かもしれない……という話をしました。

先輩の姿をみて「このままでいいのかな?」と思ったのは事実。だけど……

昨日はですね、僕がキャリアの安全性を初めて考えたきっかけということで、18、19歳ぐらいときの話をしたんですよね。

僕がはじめて入った職場は、ちょうど、20代の先輩、30代の先輩、40代の先輩、50代の先輩がいたんですけど、その姿をみたときに、「俺の人生って、だいたいこういう風になるんだな」って思ったんですよね。

そう思ったときに「俺の人生、これでいいのかな?」と思った……という話でした。

でも、よくよく考えたら、ずいぶん失礼な話ですよね(笑)

しょせん限られた経験の「狭い世界観」だから

というのも、確かに、18、19歳の時に「将来、これでいいのかな?」と思いはしました。思いはしたんですけど、当時、別に意識が高かったわけでもありません。大企業に入ったし、当時は「このまま、のほほんと過ごしていくんだな」って思っていたし、それが悪いことだとは全然思っていなかったんですよ。

あとね、僕、先輩にはすごくお世話になったんですよね。いろんなところに遊び連れていってもらったり、いろんな人を紹介してもらったりしたから。

というわけで、「将来、これでいいのかな?」と思ったのは、たかが18、19歳ぐらいの狭い経験値や価値観の中で、「なんとなくそう思った」と認識していただければと思います。

先輩には「世界を広げてもらった」

その、先輩との関わりの中で、改めて振り返ると、仕事うんぬんではない部分で、僕はすごく影響を受けているんですよね。

会社に入ったのが18歳でしょう? それから、仕事は仕事としてするんですけど、仕事以外の部分で、先輩にいろんなところへ連れていってもらったんですよ。

たとえば、最初に入った会社が日産自動車だった……ということもあって、車が好きな先輩が結構いたんですよね。

なので、車のレースとか、レーシングカートといって、ゴーカートの超速いヤツ。モータースポーツとしてやるやつですね。先輩がレースをやっていたので、そういう場にいっしょに連れていってもらったりとか。

これは、自作のカートでレースをするという会社のイベントで作ったカート

あとは、同じ職場の先輩でダイビングをやっている人がいて、ちょうど僕が18、19歳の頃、「彼女が水着にきがえたら」という、ホイチョイプロダクションの映画が流行っていて。

で、なんとなくダイビングにあこがれを持っていたら、同じ職場にダイビングをしている先輩がいて、話をしているうちに連れてってもらうようになって、ダイビングには結構ハマってたんですよね。

いまと違ってダイビング中の写真はなかったけれど、同じ仲間とよくキャンプに行きました

そんなことがかなりあったんですけど、結局、カートとか、ダイビングとか、そういった遊びをしていると、会社の中でも、同じ職場ではない人と知り合ったり、先輩の、社外の知り合いの人たちと友達になったり。

で、「こいつ、今度入った竹内って言うんだよ」って紹介してもらって、いっしょに飲んだり、ご飯食べたりしてね。

このような、社内外の経験が、僕にとってはすごくいい経験だったんですよね。要は、会社の中だけではない、社会との接点があるっていうか。

しかも、その接点が、いまも続いているんですよ。コロナ禍も開けたので、今年神奈川に行って、以前、ダイビングでいっしょに遊んでいた人たちに「今年は会いに行こう!」と思って、ちょうど2~3日前に連絡を取ったばかりなんですけど。

そういった、職場の人たちだけではない「社会との接点」があったのは、僕にとって、すごく大事な経験だったんですよね。

同じ職場の人たちとしか関係がないと、それ以上には、価値観や経験がひろがることはないけれど、社内でも、ほかの部署の人たちとか、社外の人たちとの接待があることで「こういう世界があるんだ」ということも知れたし。

あとは、「社会から見ると、自分の立ち位置ってこうなんだ」っていう、自分の立ち位置みたいなものを知ることができました。

それは、いわゆるキャリア安全性とは少し違うかもしれませんが、社会との接点があることによって、自分の立ち位置を知れたこと、「いろんな人がいるんだ」「多様な人がいるんだ」ということが知れたのは、とても大切な経験だったなって思います。

キャリア安全性を高めるために、会社でできること

この経験を、会社の中における「キャリア安全性を高める」手段だと考えたとき、「自分は、このままでも大丈夫だ」と思えるためには、ある程度、社会との接点がが必要だと思うんですよね。

いろんな人たちとの関わりの中で、自分の立ち位置を知っていくと思うので。

そういう意味では、社内で部活動をするのもいいかもしれませんよね。その関係性は社内だけかもしれませんが、少なからず、同じ部署じゃない人たちとの接点ができるじゃないですか。

あとは社外との何らかの接点を、会社の取り組みとして行っていくことも、キャリア安全性を高めていく上で一つの施策になるんじゃないかなって思います。

たとえば、サイボウズでは部活動があります。どんな部活動があるかっていうと、「野球部」とか、「カフェ部」とか、「スラムダンク部」って何をやっているのかわかりませんが、あとは、「ジェルネイル部」も、何をしているのかわかりませんが。そのほか、「バドミントン部」とか、いろんな部活があって、社内の人たちとの交流を図るという取り組みがあります。

そういうことでも、外との接点になりえますよね。

というわけで、今日はキャリアの安全性・主体性を深掘るというテーマで、「世界を広げる人との接点」「社内外の人との接点」というお話をしてみました。

というわけで、今日の話はこれで終わりにします。じゃあね、バイバ~イ!

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