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医師のための読書不案内

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なにしろ不案内なもので
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2023年11月の記事一覧

#103 レジデントのための神経診療|杉田 陽一郎

直近で一番勉強になっている医書。 オーソドックスな教科書的な章立てでありながら、 陥りがちなピットフォールが強調されていて読ませる文章。 かゆいところに手が届く神経領域の書籍がやっと出版されたという感じ。 著者プロフィールをみたら2015年卒でぶったまげた。 相当に優秀な先生なんだろう。 精読します。

#102 エビデンスをめぐる往復書簡|青島 周ー・名郷 直樹

前回の読書会で、往復書簡形式の本は初めて読んだ、という声があって、確かにと思いつつ、自分の読書ノートで検索かけたらヒットした。 2022/7/22の記録だ。 『急に具合が悪くなる』にインスパイアされて書かれた本だった気がする。 「非日常、必然、因果、依存から、日常、偶然、現象、出会いへ」がテーマになっていたようだ。 本書は『急に具合が悪くなる』の副読本だ。 ケアとかナラティブとか言葉とかをテーマに選書を続けねば。

#100 患者の意思決定にどう関わるか?|尾藤 誠司

版元ドットコムの書影が使えなくなってしまった。 重宝していたのに残念。 ヘッダー画像は適当にあてがうしかない。 ということで100回目。 先日の読書会で勧められた本。 事前にリクエストしていてタイミングよく到着。 B氏のYoutube動画の語りとは違いかなりまじめなテイスト。 さすが医学書院。 Authenticな教科書というかんじ。 意思決定アジェンダは「決める」ものではなく、「決まる」もの。 だから意思決定に関するやり取りをする者が行っている行為は「支援」ではなく「