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「お節介」の効用 2016年3月3日

 自称「伝える女」神垣です。

 3月1日に開催した

 3回目の「大和言葉講座」で・・・


 参加者のAさんから質問がありました。

 後輩の女子社員が
 上司宛てに送信したメールの役職名を間違えていた
(CCでメールを受信して気づいたとのこと)。

 彼女に「課長ではなく部長」と教えるにあたり
 よい言い回しはないだろうか
 という質問でした。

 すると、別の参加者のBさんから
 こんな言い方はどう? と提案がありました。

 「ひと言だけ、お節介を言わせてもらっていいですか」

 Bさんが温泉旅館の夕食でカニと格闘していたとき、
 仲居さんがカニの殻のとり方のコツを教えてくれたときのひと言だそう。

 だから、Aさんも後輩の女性社員に
 同じように呼びかけて間違いを教えてあげればよいのでは
 という提案でした。

 話し言葉なら
 「ひと言だけ、お節介を言わせてもらっていい?」
 でもいいかもしれません。

 「お節介」は厳密にいうと大和言葉ではないかもしれませんが
 上記の言い回しは、嫌みがなく
 相手への気遣いが感じられるひと言だね、
 と皆の意見が一致しました。

 「ダメじゃない、上司の役職名を間違っては!」
 という注意の仕方もありますが
 工夫すれば、印象的に気持ちに響く伝え方もできますね。

(VOL.2592 2016年3月3日配信 メールマガジン あとがきより)


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