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なぜ腹式呼吸は「おなか」ではなく「丹田」を使うのか?

こんにちは、heyheyです。
今日は腹式呼吸において、なぜお腹ではなく「丹田(たんでん)」を使うのかについてお話します。


1. 丹田の場所

まず、丹田の位置を確認しましょう。

丹田は、おへその辺りよりもちょっと下の方にあります。具体的には、股間とおへその中間あたりです。

私も最初は勘違いしていて、腹式呼吸だからお腹さえ膨らめば細かい位置はいいだろうと思っていました。

しかし、それは間違いでした。正しく、丹田を使わないといけないのです。

2. なぜお腹ではなく丹田を使うのか

では、なぜ丹田の方が重要なのでしょうか。私もうまく腹式呼吸ができなくて、いろんなボイトレ関係の本を読んだのですが、なかなかしっくりきませんでした。

結局、自分なりに納得できた理由があります。それは、丹田が呼吸の入る空洞の中の一番底辺、一番下に当たるからなんです。

ここで、人間の上半身を空気が入る容器だと想像してみてください。ポリタンクやビニール袋のようなものだと考えるとわかりやすいでしょう。

実際には、息を吸った時に物理的に空気が入るのは肺だと思います。ただ、細かいことは置いておいて、息を吸うときに膨らんでくれるのは上半身全体なんです。

では、具体的にどのように丹田を使って呼吸するのでしょうか。以下のステップをやってみてください。

  1. まず、鼻から息を吸います。鼻からの方が体の奥深くに入りやすい感じがします。

  2. 息を吸いながら、意識をどんどん体の下の方へ持っていきます。できるだけ下へ下へと意識を向けていきます。

  3. その一番下が丹田なんです。これより下、例えば太ももや膝などは、いくら呼吸を吸っても膨らんできません。

3. なぜ丹田で息を吸い込むと良いのか

丹田を使うことの利点は、空気を効率的に体内に取り込めることです。

人間の呼吸は、単に口から空気を吸い込むわけではありません。体を膨らませて中の圧力を下げることで、外部の空気を取り込むという流れになります。

そのため、胸周りを膨らませるよりも、下の方(丹田)をぐっと膨らませた方が、より多くの空気を取り込みやすくなります。一番底から引っ張るわけですからね。

丹田を使って吸い込むことで、体の上半身全体に空気が入っていきやすくなります。

4. 発声でも丹田が大切な理由

丹田を使った呼吸は、発声においても重要です。

なぜなら、丹田から絞り上げることで、吸い込んだ呼吸全体を圧縮することが出来るからです。

詩吟がなぜ力強い声を長く伸ばし続けられるのかというと、大量の圧縮された呼吸を使っているからなのです。

この仕組みを風船のイメージで説明すると、よりわかりやすくなります。

細長い風船が膨らんでいて、それを勢いよく出したい場合を考えてみましょう。風船の真ん中あたりから押さえると、上と下に空気が分かれてしまいます。

でも、風船の一番下のところを掴んでぎゅっとねじり上げると、中の空気全部が圧縮されて、口に向かっていき、つまりは使える状態になります。

風船をたっぷり膨らませて、下からねじり上げる。この中核となるのが「丹田」というわけです。

まとめ

今回お話しした、詩吟における腹式呼吸で丹田を使う理由をまとめると以下のようになります:

  1. 丹田は呼吸の入る空洞の中で最も底辺に位置する

  2. 丹田を膨らませることで、効率的に空気を体内に取り込める

  3. 丹田を絞り上げることで、吸い込んだ空気全体を圧縮できる

  4. 結果として、力強い声を長く伸ばし続けることができる。

ボイトレの本などで読んでもなかなかしっくりこなかった人も、この説明でイメージがつかめたのではないでしょうか。ぜひ参考になれば幸いです。


今回の内容は以下のYouTubeからでも聴けます。
後半では実際に私が日替わりで漢詩を選んで吟じているので、良ければチャンネル登録お願いします♪

本日は以上となります。
今後も一緒に、コツコツと吟道を歩んでいきましょう!

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