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#25 スポーツ観戦とホルモンの関係

前回、谷口耀世子氏の著書『なぜ、子どものスポーツを見ていると力が入るのか』を紹介させていただきました。

そもそものタイトルであるスポーツと観戦者についてみてみたいと思います。


スポーツ選手とホルモン値の関係

まず、著書ではスポーツ選手の試合後のホルモン値の話から始まります。

勝利した選手のテストステロン(男性ホルモンの一種)が高まるそうです。逆に、敗者はその値が減ると記されています。

この事実は、いくつかの研究がなされ同様の結果が得られています。

これは、大会中に勢いがつくチームにま当てはまるかもしれません(『勝利効果』)。



観戦者とホルモン値の関係


では、『する人』ではなく『見る人』はどうでしょうか。

ここでは、1994年サッカーW杯決勝を観戦した人のホルモン値の変化を見た研究が記載されています。

サッカーに詳しい人は分かると思いますが、この時の対戦カードは『ブラジル🇧🇷対イタリア🇮🇹』。
延長でも決着が着かず、PK戦の末に結果が決まった好ゲームです‼️

この時、優勝したブラジルをテレビ観戦で応援していたファンのテストステロン値は高まり、逆にイタリアのファンの値は下がっていました。

ちなみに、男性ホルモンのテストステロンだけでなく、ストレスと関係のあるコルチゾール値も高くなったという研究もあるようです。


確かにどう転ぶか分からない試合では、興奮と共にストレスは感じそうですよね。


タイプによりホルモン値に変化があるか

では、見る人の熱狂度や関心によって、ホルモン値に変化はあるのでしょうか。

これも関係あるそうです。

熱心にチームを応援しているファンほど、ストレスに関連するコルチゾール値がやや高くなる傾向にあったそうです。


これを身近なスポーツ観戦者に例えるとどうでしょう?


スポーツを見守る保護者や指導者を想像すると、テストステロンやコルチゾールの値も変化しているかも知れません。


と言っても、力が入るのを止めることは出来ません(>_<) 

ただ、ちょっと俯瞰的にものごとを考える材料にはなると思います!


科学的な視点から、スポーツ観戦について考えるのも面白いですね!!

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