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パンダの秘密がまた一つ解明!?腸内細菌に隠された秘密。

こんにちは。げーしーです。
オミクロンの影響でまた僕たちの行動制限が余儀なくされました。
早く終わるといいなぁと日々思うばかりでございます。

 上野動物園で双子のパンダの”シャオシャオ”と”レイレイ”が一般公開されました。その観覧希望者は1000人を超えて倍率は驚異の300倍越えと異常に人気な動物ですが、その生体は未だに謎だらけなことが多いです。
その中でも「笹しか食べてないのに何故あんなにも膨よかなのだろうか」という疑問、皆さんも一度は思ったのではないでしょうか。

 最近ダイエットブームなんかで色々と情報が得られる中で、糖質をカットするなりプチ断食すると痩せたりとか、食物繊維を多くとって痩せましょうとかもよく耳にすると思うんですよね。
そもそも笹って、ほぼほぼ食物繊維なんですよ。それなのにどうしてっていうのが今回のテーマです。

 2022年1月に中国で発表された論文で、パンダの腸内細菌についての内容になります。パンダって本当に笹しか食べないんですよ。食事の99%を笹に依存しているにもかかわらず、僕達が目にするパンダって結構ふっくらした感じの体型を維持しているとは思うんですよね。

 なんでこんなにふくよかなんだろうと疑問に思った中国の研究チームが、パンダの腸内細菌と関係があるんじゃないかっという事で調査が開始されました。

野生のパンダって1年のうち8カ月位を笹を食べて生活をしています。
そんなパンダがどのタイミングで体重を増やすかと言ったら春から夏にかけての栄養価の高い、タケノコを食べて体重を増やすと言われています。
それでもタケノコだけだと人間の場合はたぶん痩せていくと思うんですよね。生活できないと思うんです。そこで考えられたのが、タケノコを食べるシーズンの腸内細菌に秘密があるんじゃないかという事です。

そこで8頭のパンダに笹を食べるシーズンの腸内細菌とタケノコを食べるシーズンの腸内細菌をサンプルとして採取し調査したところ、クロストリジウム・ブチリカムという細菌が多く存在している事がわかりました。これが原因でおそらく太りやすくなってるんじゃないかというのを疑った研究チームは次にこの腸内細菌をラットの餌に投与してみました。すると投与したラット群と投与していないラットを20日間観察したところ、C.ブチリカムを投与しているラットは明らかに体重が増加している結果が得られました。

ではこのC.ブチリカムが何をしてるかと言うと、C. ブチリカムの代謝物である酪酸が、脂質の合成や蓄積を高める遺伝子「Per2」の発現をアップレギュレート(向上)している可能性が示されました。
要するに腸内細菌の影響で脂質を生成しさらには少ない脂質を蓄積できるように体質を向上させる能力が備わるようになるという結果でした。

これが人に転用できるかどうかというのはわからないですが、まぁ少なからず太るメカニズムはここから解明出来そうではないかと言われています。逆に太りにくい、痩せる腸内細菌も存在するかも知れませんね。

パンダは元々肉食でクマ科の動物です。笹が好き過ぎて肉球に独自の変化を遂げましたが、それは肉球だけではなく腸内細菌までも笹に適した体に変化させたんですね。好きも突き詰めればここまで行くとは・・・。

では。♪(´ε` )

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