Shigetaka3
絵本等を、その時代的社会的背景、類似の作品、元となった話と変遷などを確認しながら掘り下げて鑑賞します。
海外の方にも日本の作品を紹介するために作成した対訳です。著作権が切れている絵本・童話等を対象としています。
今井雅子先生の『膝枕』の派生作品です。
前書き グループ「おといろかたり」は、南木千絵さんが作曲された「セロ弾きのゴーシュ」の公演を、2024年8月4日の東京に続き、2024年11月3日には横浜で、2025年2月16日には京都で行います。トークにおいては、この物語のまつわる話、賢治とチェロ・音楽などについて、朗読・演奏を交えながら紹介させていただきます。 朗読演奏会の詳細は、以下のリンクを御覧ください。 lit.link/otoirokatari 2024年9月28日からインスタグラム(@otoirokat
グループ「おといろかたり」の朗読演奏会においては、南木千絵さんが作曲された「セロ弾きのゴーシュ」の演奏と、この作品にまつわるトーク、及び、賢治の小品にピアノ演奏をつけたもの他をお届けします。朗読演奏会の演目にまつわる話を一日一話ずつ、SNSに投稿してきましたが、「セロ弾きのゴーシュ」については30話をまとめたノートを作成していますので、それを御覧ください。 ここには、「セロ弾きのゴーシュ」以外の演目について、ご紹介させていただきます。 朗読演奏会の詳細については以下の
朗読演奏グループ、「おといろかたり」の公演案内です。 公演のタイトル 「チェロとピアノと朗読と~"おといろかたり"が紡ぐ宮沢賢治」 プログラム物語と音楽で綴る「セロ弾きのゴーシュ」 原作:宮沢賢治 作曲:南木千絵 トーク「宮沢賢治とチェロ」 いつも音楽があった・・宮沢賢治の小品(手紙一、手紙四)朗読(ピアノと共に)、他 演奏者プロフィール中原敦子(なかはらあつこ) 朗読プレイヤー。つじあけみ氏に師事し2020年6月、日本朗読協会認定インストラクター資格取得。2024年、
初めに いつも素晴らしい落語を聴かせてくださるワクニさんが、古典落語の名作「火焔太鼓」に膝入れをされ、「徳膝太鼓」を公開されました。大作です。いやぁ、面白い!リクエストを受けていたのですが、ワクニさんにご了解をいただいて、私になじむように追筆させていただいたテキストを読ませていただきました。 朗読を聴くのでは、高座とちがい、演者の振りや表情で語ることができませんので、理解しやすいように話の流れを簡素にしたり、言葉を補ったりさせていただいております。また、神田界隈は私自
前書き 「セロ弾きのゴーシュ」は、チェロを愛した宮澤賢治が、チェロを始めたころに執筆を始め、7~8年後の死の直前まで筆を入れていたという作品で、賢治の思いが深く、また、彼の宗教観も垣間見ることができる完成度の高い作品ゆえに、多くの人を惹きつけてきたのだと思います。この作品には、アマチュアのチェロ弾きとしての賢治が、自分自身をゴーシュに重ねて、下手なチェロ弾きとして彼自信が味わっていたふがいなさや苛立ち、そして、彼が夢見た自身がチェロを弾く姿が見えているように思います。 ク
はじめに 短編で、太宰治の作風がよく出ていると高く評される作品「葉桜と魔笛」。 老婦人の回想という形で、若くして青春を謳歌することができずに亡くなった妹の話を綴りながら、軍靴の音が聞こえる時代ながらも青春を思う若い女性の心理と、自らも恋愛の経験がなかった姉が妹を思って描いた美しく切ない青春のストリー。ザ・太宰ワールドという感があります。 作品の解説、考察はWebでもいろいろと見つかりますので、若干のファクトだけ添えたいと思います。 物語から読み取れる事実関係 (年齢)
はじめに 夏らしいテーマの作品として、朗読用に、萩原朔太郎作「夏帽子」を現代仮名にした上で、若干の解説を付けたものです。元のテキストは以下の青空文庫のものです。 萩原朔太郎(1893-1942)は、群馬県の現前橋市千代田町一丁目(中心市街地の一角)の生まれ。父は開業医。1903年に旧政権立前橋中学校(現県立前橋高等学校)に入学し、そのころ、石川啄木らとともの「新詩社」の同人となっていますが、学校の授業にはあまり出ずに落第。1907年に熊本の第五高等学校第一部乙類(英語文科
はじめに とても短いながら、登場人物が多くて相関関係が錯綜しており、内容がぎゅっと凝縮されて話の外にも時空の広がりを感じさせる作品です。一度読んだくらいだと人物の関係がつかめないところか、台詞が誰のものかもすぐにはわからないところがありますが、紐解いていくとなかなか面白い作品です。岡本かの子自信の生い立ちも反映されているようです。 勝手な解説をつけます。ネタバレになりますので、先に原作を読まれることをお勧めします。なお、朗読用に青空文庫に掲載されたテキストをもとにルビを
はじめに 夢野久作の「キャラメルと飴玉」は、短編ですがマウントを取り合う喧嘩が面白い作品です。江戸弁で大人たちが大人げない喧嘩をしている様が浮かびますが、会話を少し変えると小さい子供たちの喧嘩になったり、山の手のご婦人のいやらしいマウントの取り合いになったりといろいろと遊べます。方言で読むのも面白そうです。 ということで、ここでは、子ども版と、山の手御婦人版をつけさせていただきます。 自由に朗読されて結構ですが、事前にご一報ください。また、テキストについて、こうした方
はじめに 宮沢賢治は、生前に詩集「春と修羅」と「注文の多い料理店」の2点だけ出版していますが、いずれも実態は自費出版で、両方とも売れずに困ったそうです。しかし、生前に賢治と親交があった高村光太郎は、賢治の作品を高く評価していました。また、賢治は、東京で当時の新交響楽団の大津三郎にチェロを習いましたが、その後に謝礼としてこの2つの作品を送っています。この詩集をみた大津は、賢治の作品のすばらしさに驚きます。「春と修羅を読んでいくうちに、私の生徒が誠に尊敬すべき詩才の持ち主である
はじめに 楓さん作"Life is Beautiful"。異国情緒にあふれ、季節によりいろいろなバリエーションができそうです。大人のロマンスも場所と季節が変わればまた味わいも変わるもの。 原作は、サンフランシスコをイメージして作成されたとのこと。先に、これに加筆して12月の街バージョンを作成しましたが、今回は、マロニエの咲くころのパリを舞台としたストーリーとして作ってみました。 原作:楓さん作「Life is Beautiful (a)」 12月の街(追筆) 写真
このノートは、Winnie the Poohの第6~10話を翻訳したものです。第1~第5話は以下のリンクにあります。Project Guntenberg eBookのルールに従い英文テキストと挿絵を使用しています。このノートの複写、転載はご遠慮ください。商業的な目的ではない朗読のほか引用等はできますがnote筆者に連絡をお願いします。 Winnie the Poohの解説を行ったノートは以下のリンクです 原作及び挿絵他は、以下のGutenberg eBookを使っています
はじめに 今井雅子先生が、究極の愛のカタチ─「膝枕」をnoteとして公開してくださったのが、2021年5月30日。2024年2月24日で1000日を迎えます。この間、派生作品は220を超えました。いわゆる「正調膝枕」にも、セリフ英語版を2021年8月22日に出させていただきましたが、その後、セリフインドネシア語編、セリフ中国語編、セリフロシア語編、七五調編、七五調レトロ編、セリフですます調、全編古典風味編とラインアップが増えてきました。お国言葉での読み方も披露されてきまし
物語りのあらすじ 廉(8-9歳くらいの男児)は、落ちぶれて橋の通行料で生計を立てている母と共に橋のたもとに住んでいる。廉は、橋を行き来する人を動物に例えて楽しんでいる。学校の先生が、修身の時間に、人間は知恵があって他の動物よりも偉大なのだと教えると、動物も人間もおんなじだ、動物も互いにお話をしている、と反論する。それは、母が、人間を動物に例えていたからだ。それを聞いた母は、そのことは廉と母だけが知っていることなので、ほかの者には内緒にしておきなさいとたしなめる。 ある日、
前書き 膝浜、寿司浜、ピア浜と、基本が落語の演目は膝「まくら」をつけるのが恒例となってきました。2024年1月26日は、京都弁でならしている「ひろ」さんが江戸弁に挑戦されたいとのことで、寿司浜コラボをさせていただきます。ギャラリーから圧の強いリクエスト💦を受けて、急遽、作成させていただきました。 いつものように、まずは、話のもととなる、今井雅子先生の膝浜。 そして、全ての原典である、膝枕(正調)もどうぞあらためてお目通しくださいませ。 そして、今回の演目のためにこもに
はじめに 今井雅子先生作『膝で夢を見るーー「膝浜」』が公開されたのが2021年12月3日の朝、五つの時を半ときほど過ぎた、8:56のこと。多くの人によってよまれており、リプレイのリンクがついているものをカウントすると、2023年12月22日朝現在、39と言うことで、13の三倍になっています。なんか、めでたい気分です。 はや、3年目に入っています。その後、「ピザ浜」、「Pizza Hammer」と続き、これに、膝枕iterらによる、派生作品が「寿司浜」、「幽浜」と続き、膝浜