アントレプレナー教育と仏教の重なるところ
アントレプレナー教育の中に「実現したい世界観」を描くというトピックがあるのですが。
ある種の優れた起業家は、まず「実現したい世界観」を描き、その実現方法として「解決すべき課題」と「事業アイデア」を具体的にしていきます。
ところで、僕が所属する大正大学は、天台宗、真言宗(智山派・豊山派)、浄土宗、時宗の四宗五派が共同で運営にあたっている連合大学です。
仏教には、この「実現したい世界観」を描くという点で、人類の聰智がぎっしり詰まっているのではないか?と最近感じています。言ってみれば、開祖である最澄、空海、法然、一遍といった卓越した宗教家は、1000年以上受け継がれる世界観を描いたわけです。
どうやって?
もし「1000年受け継がれる世界観の描き方」という連続講座などがあったらどうでしょう?歴史あるファミリー企業の経営者や後継者にとって、あるいは、100年、200年と続く企業にしたいと考える野心的起業家にとって、大変魅力的ではないでしょうか?
せっかく仏教系大学でアントレプレナー教育を担当する僥倖に恵まれたので、仏教から学べる世界観の描き方について、探究したいなぁと考えている今日この頃です。