山本 繁 / Shigeru Yamamoto
大学・教育機関の魅力化 / 大学中退予防について。
起業家/チェンジメーカーの育成について。
アントレプレナー教育の中に「実現したい世界観」を描くというトピックがあるのですが。 ある種の優れた起業家は、まず「実現したい世界観」を描き、その実現方法として「解決すべき課題」と「事業アイデア」を具体的にしていきます。 ところで、僕が所属する大正大学は、天台宗、真言宗(智山派・豊山派)、浄土宗、時宗の四宗五派が共同で運営にあたっている連合大学です。 仏教には、この「実現したい世界観」を描くという点で、人類の聰智がぎっしり詰まっているのではないか?と最近感じています。言っ
GWが明けて早一週間。 この五年間、大正大学地域構想研究所で働きつつ、大学業界の「雇われ参謀」として様々な仕事をしてきました。 六年前、重度のラムゼイハント症候群を発症し、その症状と治療のための薬の副作用により、顔の右半分の完全麻痺、加えて頭痛や眩暈などに悩まされましたが、もうそうした悩みはなくなりました。 今年度、所属する組織が「研究所」から「大学本体」に変わり、主なミッションに「正規科目内での起業家教育」が加わりましたが、と同時にいくつか新しいチャレンジを始めたいな
中学・高校時代の記憶は「幽閉されていた」という表現がよく似合う。小学5年生の時、お金を賭けてマージャンをしているのがバレたのが不運の始まりだった。 僕ら家族が暮らしていたのは板橋区内の比較的貧困家庭が多く暮らすエリアだった。当時通っていた小学校の登校班の班長が中学生になり、順当にヤンキーになった。彼らヤンキーはマージャンのメンバーが足りない時、ファミコンでルールを覚えた僕に声をかけた。 賭けマージャンが発覚したのは、聞くところによると中学生の一人が10万円以上負け、払えな
ここ数ヵ月、0~29歳の自殺者数が対前年比で大幅増しています。この傾向は20歳未満の女性に特に顕著で、2020年7月から10月までのコロナ第2波では、20歳未満の女性の自殺者数は対前年比49%も上昇しているそうです。 0歳から29歳の男女において新型コロナウイルスに感染して亡くなった方の報告は2名です(厚生労働省オープンデータ)。この年齢層においては、増加しているのは「自殺>コロナ感染による死亡」だということは明らかです。 コロナで亡くなる方がいるのは確かに問題です。可能
文部科学省の調査で、今年4月~10月までの大学・短大生の休退学が前年比で大きく減少していたことが明らかになりました。大学中退予防の専門家として解説したいと思います。 まずは調査結果の概略ですが「文科省が全国の国公私立大に調査したところ、4~10月に新型コロナの感染拡大の影響を受けて中退した学生・大学院生は1033人、休学は4205人に上った。このうち、学部1年生はそれぞれ378人(約37%)、759人(約18%)だった。一方、全体の中退者は2万5008人、休学は6万3460
大学中退予防を専門にしている大正大学の山本です。 コロナ禍による大学生の孤立感の深刻化が調査によって明らかになってきました。NHKは9月2日に「新型コロナウイルスによる学生生活への影響について、各地の大学が行ったアンケート調査で、中等症のレベル以上のうつの症状がおよそ1割の学生に見られたり、心の調子が悪くならないか不安と答えた学生が過半数となったりするなど、心への影響が浮き彫りになっています。」と報道しています。 翌日の9月3日、朝日新聞社が主催した大学教職員対象に行われ
人間は休んでいる時に差がつくので、他の人が飲み会やイベントに行っている間に、働いた方が成功すると20,30代は考えていました。今もその考えはそれほど変わりません。もう少し柔軟にはなりましたが、努力に勝るものなしです。 さて。コロナ禍で学校が休校や分散登校になり、学力格差の拡大が課題・話題になりつつあります。休みが多くなれば、差はつきます。人が休んでいる時に努力する人が必ずいるからです。 学力格差の拡大を防ぐ方法はシンプルです。学校の休みを少なくすることです。土曜授業、夏休
都内の公立小学校の休校に係る自学自習などの対応について、今日は一保護者としてフランクに意見を述べたいと思います。(先に断っておきますと、誰一人傷つけたくないと思いながら書いていますが、もし傷つく方がいたら本当にごめんなさい。) 先生方、本当に本当にこの1か月、頑張っていらっしゃるのだと思います。以下は息子(小1)が通う区立小学校の新型コロナウイルスへの対応です。 ■某区立小学校の対応 -GW明けから自学自習プログラムがスタート。小学校が作成した45分授業×5コマ×平日5日
こんにちは。大学中退予防を専門に研究・実践している山本です。現在、東京都内の私立大学で勤務しております。過去には日本中退予防研究所を立ち上げ、『中退白書2010~高等教育機関からの中退』や『中退予防戦略』などを制作・発行したこともあります。 新型コロナウイルスは、大学にも大きな影響を与えていることは、大学生や大学関係者以外の方も報道等でご存じのことと思います。ここ最近では、にわかに「9月入学」が取り出されております。幼保から大学まで、これを機会に4月入学を9月入学に変えよう
大学(短大・大学院を除く)に入学する人は毎年60万人、卒業するのは54万人(短大・専門学校から3年次編入した人を含む)、新卒採用で就職する人が40万人。これがざっくりとした現状です。 日本の若者はとても幸運なことに、大卒求人倍率が1.0倍を切った年は戦後1度しかありません。2000年です。それ以外は大卒求人倍率1.0倍以上、つまり選り好みしなければどこかには就職できました。 ちなみに、新卒採用する企業というのは、日本全国を見渡せばどこもそれなりの企業です。日本には個人事業
人類が3密を避けない範囲をどう設定するようになるのか?ということについて昨日から考え始めています。 今でも同居する家族間では3密を避けていない人がほとんどだと思います。コロナと共存するウィズコロナ社会がやってくるとした場合、じゃあ一生同居する家族以外とは3密を避け続けるのかというと、人類はそういう人生を選択しないように思うのです。もう少し広い範囲で、3密を避けない小さな共同体を持ち始めるようになるのではないでしょうか。 それは子育てをしていると特に強く思います。子どもたち
今や社会起業家のメッカと呼ばれる慶應SFCを2002年に卒業し(当時はほとんど誰も社会起業という言葉を知らなかったです)、その翌日に法人格を持たない任意団体を設立した。数年後にNPO法人化し、通算15年間代表を務めた。途中「社会起業家ブーム」が起き、「社会起業家」をタイトルに含む単著を2冊出版した。NPOの業界団体「新公益連盟」は、たまたまだが私がネーミングした。幸運なことに割とそのブームの中心近くで過ごした。喜怒哀楽たくさんあった。実際に何度か社会が変わる様子に触れた。普通
専門家が予測した通り、旧正月に来日した大陸からの観光客から新型コロナウイルスに感染する段階(中国人→日本人)から、日本人→日本人にフェイズが変わってきました。 今後は医療崩壊を防ぐために、極端なピークを作らないようにすることだと専門家はいいます。ダラダラとしたピークにできれば、適切な医療を受けられない人を減らすことができます。(気温や湿度の変化がウイルスを弱らせる、という意見も。) 対策のひとつは人混みを避けることだといいます。ただし副作用として経済活動が停滞し、景気が後
最後にプライベート編です。 ■2019年にしたこと -引っ越しを終えました。妻の職場から徒歩圏内で、かつ希望の条件を概ね満たすことができ、満足です -息子の習い事を1年間継続しました。造形教室とサッカー教室です -息子とたくさん旅行をしました。泳ぐことが得意になり、初めてシュノーケリングにも挑戦しました -6歳の息子と前後2歳くらいの子どもを持つ家族のコミュニティづくりを開始しました。忘年会には6家族が集まってくれました ■2020年にしたいこと -息子が小学生になります
インプット編に続き、アウトプット編です。 ■2019年にしたアウトプット -地域・社会イノベータープログラムがスタート。①起業家へのハンズオン支援②起業家予備軍の発掘・育成の2軸で展開 -地域・社会イノベータープログラム第1期生が新宿区と協業開始、人間力大賞を受賞 -地域・社会イノベータープログラムの第2期生がほぼ確定。2020年1月に発表予定 -大正大学卒の地域・社会イノベーターのコミュニティづくりが始まる -リニューアルした地域人材育成入試の第1期生が入学。①東京マーケ
年の瀬なので、ざっと2019年を振り返ってみました。まずはインプット編です。 ■2019年にしたインプット -初めて中国(上海)に行く。2日間私費で通訳をつけて現代の中国を学ぶ -ビジネス・ブレークスルー大学さんのアドバイザーに就任。オンライン大学のノウハウ等を学ぶ -『日経グローカル』で連載を持つ。日本全国、地域人材育成の先進地を回り、先駆者から大いに学ぶ -文部科学省さんの2つのプロジェクトで委員をつとめ、見識・経験豊かな諸先輩方から大いに学ぶ -追手門学院大学さんが実