【一保護者より】都内の公立小学校の休校に係る自学自習などの対応について

都内の公立小学校の休校に係る自学自習などの対応について、今日は一保護者としてフランクに意見を述べたいと思います。(先に断っておきますと、誰一人傷つけたくないと思いながら書いていますが、もし傷つく方がいたら本当にごめんなさい。)

先生方、本当に本当にこの1か月、頑張っていらっしゃるのだと思います。以下は息子(小1)が通う区立小学校の新型コロナウイルスへの対応です。

■某区立小学校の対応
-GW明けから自学自習プログラムがスタート。小学校が作成した45分授業×5コマ×平日5日間の時間割を各家庭で消化する。6時間目には毎回「ふりかえり」も
-1学期と夏休みの学校行事は全て中止
-夏休みは8月1日から23日まで

ものすごく大変だったと思うのは、方針が2転3転する中、自学自習プログラムの準備をしてくださっていたこと。相当な時間が投入されたものだと思います。

GW明けから休校が解除される地域と休校が長引く地域(都内は後者)とで、学びの遅れ・格差ができるだけ生まれないように、全身全霊で考えてくださったはず。

その上、夏休み期間も短縮。それは2学期に向けた準備を、お盆休み中に行うことを意味するのだと思います。夏休み返上ですよね……。

校長先生、教育委員会の皆さん、これ、酷すぎませんか?自学自習、ほとんどの児童は自分ではできないこと、保護者の多くは共働きで平日の日中に子どもの勉強に付き添えないこと、状況が2転3転する中、職業的使命感で何か月もぎりぎり踏ん張る先生方の夏休みを返上すること。全部わかっていることですよね。それが何を生むのかも……。

その結果の子どもたちへのしわ寄せがとても心配です。保護者のメンタルヘルス悪化、先生のメンタルヘルス悪化、それを子どもたちは敏感に感じ取りますし、先生が休職すればそのクラスの児童への影響は一層大きなものになります。

もっとゆっくりしませんか?私たちの心は、私たちが想像する以上にダメージを受けています。世の中「学びを止めるな」の大合唱ですが、少しくらい、学びを止めてもよいのではないでしょうか?

具体的には、自学実習プログラムを行わず、夏休みもしっかり取って、このまま休校が続くなら、9月1日始業にしませんか?大人が壊れたら、子どもたちを守れません。

その代わり、9月から3月までの間に、本当に教えるべきコアの教育内容を精査して、休校や分散登校が引き続き求められる状況でもそこだけは死守できる方法を考え、しっかり準備をしませんか?ICTの活用含めて。

一保護者として、私はそれで構いません。いや、そうすることを強く希望します。

あと少しだけ。

ひょっとしたら、自学自習プログラムについては、学校・教育委員会などに保護者からクレーム・変更の要望などが既にあるかもしれません。このプログラムに対応できるのは、夫婦のどちらかが専業主夫(主夫)か休職・失職したご家庭、またはおじいちゃん・おばあちゃん・シッターさんの手を借りられる人くらいですから。

このやりとりによって、学校と保護者の間に不信・不満・不安という名の溝が生まれてしまわないかが心配です。もっと言えば、先生たちが、先生であり続けることが嫌になってしまうことが心配です。

誰も望まないことが起きてしまう気がしています。杞憂ならよいのですが……。

先生が健康でキラキラ輝いていて、大人が協力し合えれば、1学期分の遅れくらいきっと取り戻せるはずです。そういう力が私たちにしししょああはあるはずです。みんなで子どもたちの未来を守っていけると思っています。

どうぞ柔軟に。どうか折れないように。どうか心の健康を大切にしてください。

都内在住の小学生の保護者より

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