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本屋さんの楽しみ方

最近、本屋が好きです。
好きなものはなんですか?と聞かれたら「本屋です」と答えるようになったくらいに好きです。本屋で働いていた経験もあり、もともとよく通ってたということもありますが、暇さえあれば本屋に通ってしまう体になってしまいました。
今回は、本屋さんの楽しみ方を順を追って考えつつ、なんで本屋が好きなのかまで辿り着けたらいいなと思います。


1.本の連鎖反応

だいたい週に一回は本屋さんに行っております。
一週間生活していれば、何か気になることは一つくらいできるものです。
例えば寝る前、家に置いてある図鑑をペラペラとめくり、眺めてみたり読んでみたりします。ある図鑑を眺めていたとき、船に関するちょっとした話が書いてあるのを見つけたとしましょう。「そういえば船っていつから使われていたんだっけ」とちょっとした疑問が頭に浮かびます。この疑問はすぐに消えてしまうかもしれないので、そこらへんの紙かノートに「ふね」とだけ書いておきます。
これで本屋へ行く準備は整いました。
気になったことはすぐにネットで調べることもでき、まあそれでも良いのですが本屋へ行く楽しみは減ってしまいます。ここでは最低でも「船 歴史」くらいのキーワードで、それっぽい本を検索するくらいに留めます。あとは週末の本屋への楽しみとしておきます。
これを毎週繰り返していると、毎週同じことが起こり、毎週本屋さんに行くことに自然となることでしょう。

2.検索タブレット

本屋さんへ入るとまず検索タブレットに向かいます。気になったことに関するキーワードを入力し、それっぽいタイトルの本の在庫を調べます。
話は逸れますが、あの検索タブレットの文字入力はとても微妙に使いにくいんです。ひらがな入力なのはまあ許せるとしても、漢字変換ボタンの位置が悪いです。あと検索開始ボタンもなんだか自然な位置にありません。問屋さんのアプリなのでしょうがうまいこと修正を求めます。
そんなこんなでお目当ての本を見つけましたら、棚番号を心の中で復唱しながらその棚に向かいます。在庫がない場合でも、その本が置かれているであろう棚番号だけ覚えます。

3.捜索買い

お目当ての棚に着きましたら、そのあたりに挟まっている本の背表紙をざっと見ていきます。本のタイトルも重要ですが、見た目が良い感じの本も手にとって覗いてみます。感覚的なことですが、本の見た目とか手触りも重要です。全て買うわけではないので、とりあえず手に取ることになります。これがリアル本屋さんのGOODなところです。
そういえばネット書店とリアル書店の違いの一つに、背表紙が見えるか見えないかというのがあります。背表紙の情報って重要ですよね、ページ分量も一目でわかりますし。
とりあえず疑問に思っていたことが書いてある本が見つかれば良しです。さらに、興味を引く文章や写真が載っていれば尚良しとなります。一冊決めましたらそれを持って他エリアの行脚を始めます。

4.寄り道買い

寄り道はどこでもよいです。時間があるときは本屋さんの端から端まで練り歩きますが、だいたい寄り道するエリアは決まってきます。最近は、絵本コーナー、サブカル、哲学、料理、芸術、写真集、歴史あたりは必ず行くようになりました。専門書とか哲学エリアはなんだか恐ろしい感じがしていた時もありましたが、ただの本だと気づいてからは怖くはなくなりました。
目についた気になる本は手に取り、ざっと覗いてみます。たまにじっくり集中して読んでしまっている本に当たるときがあります。その場合、買う時もあれば買わない時もあります。できるだけ買っちゃおうかなという気持ちではおります。平積みの本はなかなか買いません。売り出し中!っていう感じもあまり好きではないし、本屋の本は棚に収まってて欲しいのです。

5.レジにて

レジで会計をすると店員がブックカバーを掛けるか聞いてくれます。私はカバーをかけないようにしています。せっかくの表紙の手触りが隠れてしまうし、読む時にガサガサと嵩張って読みにくいからです。帯も捨てます。もう読む為だけにしか本は存在していません。会計中は店員さんの名札に書いてある「実用書」とか「人文」とかの担当エリアをみます。特に聞きたいことがあるわけではないのですが、なんとなく気になってしまいます。

6.まとめ

こう書いてみると、どこに楽しいポイントがあるのか良くわかりませんでした。無理やりにまとめてみると、広い空間で、歩きながら、新しいものを見つける というのが自分にとって楽しいこと、好きなことなのかもしれません。
もし今週中に何か気になることがあったならば、本を一冊買いに行くのもいいのではないかなと思います。最後までお付き合いありがとうございました。




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