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目の前の風景が廻り始めた❣
独りで佇んでいる。一人遊びは子供の頃から大好きだった。その場所、空間を共有する人間がひとりもいないのがいい。
ここは何処だろう? 北極圏かな?でも、それほど寒くない。なぜなら俺はTシャツ一枚だ。場所は定かでないが、確かに独りで立ち尽くしている。
ノマド…ここまで生きて来たのだから…これからの人生はノマドがいい… 遊牧民でいい…
老少不定…このコロナ禍の世の中では、命も予測し難く年齢に関わりはないだろう。命そのものが遊牧民のように明日の保証はない。
確たる家などいらない。草枕でいい。遊行がいい。ここは何処だろう?
クロマキーのようなブルーの空間。クロマキーならどこへでも行ける。何者にもなれる。
シャーウッドの森? 突然、目の前のロケーションが走馬燈のように変化を始めた。北極海? 小田急線の車内? アフリカ乾季のサバンナ?
初夏の鵠沼海岸? まだ廻っている。 俺の居場所が廻っている。 ノマド…さぁ今日は何処へ行こうかな?
やがて…目の前の景色たちがスネークアウトしていった。 これは夢だか現だか分からない時空間の幻影…夢に近かったのだろう… 気が付いたら朝だったから…