恋愛映画とまっすぐな気持ち
わたしは、恋愛映画が好きだ。
この数年、あまり観れていなかったように思う。
なぜだろう。
たまたま、ここ最近映画館で観ることを選んだ映画が2作とも恋愛映画だった。
私が観たのは『青春18×2 君へと続く道』と『劇場版 からかい上手の高木さん』。
※以下ほんの少しネタバレ注意⚠️
2作ともすごく面白かった。
ドキドキしたし、登場人物がかわいらしくて、温かくて、真っ直ぐで、相手のことを想っていることがすごく伝わってきた映画だった。
そういえば、この春からのドラマも、『9ボーダー』が、すごくおもしろかった。
私自身が、恋愛に飢えていることもなければ、新しい恋をしたいなんてこともない。
激しい、甘酸っぱい、青春や忘れられない恋を思い出して、心が動いた訳でもない。
けど、映画を観て、自分の青春時代、案外よかったな、たのしかったのかもなと、過去を美化してしまったかもしれない。
いや、もしかすると、時間の流れとこのタイミングで観た映画が幸せな思い出に昇華させてくれたのかもしれない。
はて、この恋愛映画の何がよかったのか、楽しかったのか。何に心動かされたのか。
好きだ、相手を大切にしたい、一方通行だけど気持ちを伝えたい、手を繋ぎたい、キスをしたいなどの衝動や真っ直ぐな気持ち。
好きなことに真っ直ぐな気持ち。
大人になると、こんな感情忘れたり、恥ずかしくて表に出せなくなる。
好きな人に対してだけでなく、趣味や仕事に対してもそうかもしれない。
どこか小っ恥ずかしい。
『からかい上手の高木さん』の中で、「告白は暴力だ。告白された方も困るし、殴った方の拳も痛いはず。」という趣旨の会話があった。
主人公の高木さんは「わたしは、からかうっていうへなちょこパンチで好きを伝えてきた。だから、お互い傷つかないんだ。」と。
主人公の2人は、気持ちを伝え、結ばれた。
自分が好きだという感情に気がつき、それを大切にして。
(からかい上手の高木さんのへなちょこパンチは、「好きより、もっと好き」らしい。)
『青春18×2』でも、相手を想い、自分の感情に素直になり、自分の行動を変えた主人公がいた。世界中を旅することを決意した彼女は、旅の途中で出会った恋人のために自分の病気を向き合うことにした。
彼女も自分の感情に気がつき、それを大切にして、自分の病気を治すことに専念するという行動をした。相手のことを想い、我慢し、会わないという決意をして。
振り返ると、私も誰かを傷つけてしまったかもしれないし、私も傷ついたかもしれない。
好きだという感情から、逃げてしまったこともあったかもしれない。
相手の好きに向き合えなかったこともあったかもしれない。
自分の感情や相手に向き合って、自分の行動を変えたり、相手に行動してもらっていたりもしたのかもしれない。
そんなに、恋愛はいいことだけじゃない。
辛かった気もするし、楽しかった気がもする。
けど、わたしは、2つの恋愛映画を観て、自分のまっすぐな気持ちに向き合えている主人公が微笑ましくて、すごく羨ましくて、温かい気持ちになって、幸せな気持ちになったんだと思う。
もちろん、恋愛だけでなく、自分の素直な気持ちに向き合うのは、勇気が必要で、辛いことも待っているかもしれない。
大人になればなるほど、
怖いからやらない、感情にも蓋をしてしまう、
なんてこともあると思う。
そりゃそうだ。
いろんな知識もついて、関わる人も増え、責任やリスクを言語化できてしまって、コストを考えてしまって、ほんの少し影響力なんてものも持ってしまったりするから、怖くて当然だ。
リスクもなく、コストもかからないなら、私はどうしたいだろうか。どうありたいだろうか。
もしかしたら、大人になってから行動すると、青春時代以上に、自分や誰かを幸せにできるかもしれないし、傷つけるかもしれない。
自分の想いに従って行動すれば、後悔はきっとしないと思う。
それがへなちょこパンチでも。
自分の感情や衝動の表出の方法は、色んなあり方があって良いんだと思う。
文章を書く、映像を撮る、絵を描く、事業を作る、友人と語らう。
振り返って、幸せだったなと思えるように、自分のまっすぐな気持ち、好きだという気持ちを大切にしたい。もちろん、嫌いだって気持ちも大切に。
わたしは、恋愛映画が好きだ。
こうやって、文章を書くのも好きだ。
あなたは、今、何に恋してますか?
おわり
おまけ
妻から言われたことば。
よく見てくれてる。横にいて、無理をしないでいられる関係性。結婚してよかった。
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