ラジぽて縁結び BREW-UP 第19回放送2022.2.18
ICTを利用した街の魅力の発信と地域の活性化をミッションに活動しているNPOカワゴエ・マス・メディアさんとコミュニティFM局ナナコライブリーエフエム(周波数77.5MHz)で番組「ラジぽて縁結び」を一緒につくらせていただくことになりました。
サブタイトルはBREW-UP、毎月第一、第三金曜日の21:30からの30分番組です。埼玉・狭山出身のマルチタレントの大野 ひろみさんと一緒にパーソナリティを務めます。毎回2曲を僕がセレクトし、地域をテーマにお話ししてきます。詳しくはこちらをご覧ください。
https://koedo.info/210329nanako/
視覚情報のない音声メディアもいいものです。特にラジオは、マスメディアなのに、one to oneなパーソナルな雰囲気があるのが不思議です。
2月の食
2月になり食材も冬から春に趣を変えていきます。2 ⽉の野菜は、からし菜、⼩松菜、春菊、せり、菜の花、野沢菜、ふきのとう、ワラビ、果物はイヨカン、オレンジ、デコポンなどの柑橘類、⿂介類ではアンコウ、⾦⽬鯛、さわら、しらうお、わかさぎ。通年栽培されていますが、本来冬が旬の小松菜は、埼玉県は大生産地で全国でも第2位の出荷高を誇ります。その他にも上にあげた旬の野菜だと、春菊も埼玉県では栽培が盛んで、出荷高は全国で第8位。
花をいただくというのも春らしいものですね。菜の花、ふきのとう。日本人の間では、春ならではということで、ふきの独特の香りとほろ苦さが、イメージだけで共有できそうですが、ふきのとうはきわめて日本的な、ローカルな食材です。苦みというフレーバーを食として楽しむというのは、生物学的にはオカシイものだと思います。植物の苦みはもとより、植物が外敵から身を守るために生成する成分で、自然界では苦い=危険として野生動物にはアラートが働き食さないもの。辛みなどの劇的な成分も同様です。人間は、こうした苦みや・辛みといった味わいをも楽しむように、自然界で独自の進化を遂げていってしまったと言っても良いのだと思います。日本人の食文化の中には、大根のほろ苦さなど、苦みを楽しむ要素がしっかりあり、アウトではないわけです。緑茶も苦い要素がありますね。コーヒーもしかりですが、コーヒーは焙煎による焦味であるので本来食材が持っている苦みとは少し異なります。苦みと食文化ということに気が付いたのは、東南アジアにコエドビールを輸出するようになってからです。ビールも原料に使用されているホップの苦さが特徴の一つでもある食ですが、東南アジアの方々は基本的にこのビールの苦みが苦手な方々が多いということに気が付きました。思索してみると、確かに、タイやシンガポールなどには、辛さは食の要素ですが、苦みがある食材を食すということはあまり無いようです。結果、緑茶の苦みレベルでも抵抗があり、現地のコンビニで販売されている緑茶のペットボトルにも加糖されていたりして、日本人の常識からするとびっくりしてしまうこともあったりしますが、これは背景にある苦みを忌避する生物的な反応であるとすると理解できます。食材がとにかく豊富な熱帯では、わざわざ苦みがあるような植物を食す必要性がなかったのでしょう。
なお、ビール文脈からすると感覚値ですが、女性のほうが苦みへのアラートを感じる傾向=苦いのは嫌いである傾向が強い気がします。
セリ鍋
さきに書いた2月が旬の食材のリストにあったセリ。
鍋料理は日本の冬の風物詩で好きな人が多い調理法だと思いますが、数年前渋谷の「Umebachee」さんでいただいてから、すっかり気に入ってしまったのがセリ鍋です。文字通りセリが主役の鍋です。東北、中でも仙台地方でよく食べられているようです。出汁に醤油で味付けをした汁に、鶏肉、豆腐などを入れ、しゃぶしゃぶのようにしゃっしゃっとセリに火を通して、シャキシャキといただきます。香りのいい根も切らずによく洗ってそのままいただきます。これが実に旨いわけです。具材を食べ終わった後には、ご飯をいれて雑炊にしてもいいし、うどんを入れて締めても美味しいです。
2月の風景
越生梅林について前回も触れましたが、やはり梅の花の季節。
ON AIR SONGS
■2001 Koffee Brown 「After Party」
■2021 「ラブ・スコール feat. 石川さゆり Remixed by Kan Sano」
ルパンはアニメとしても面白さはもちろんですが、大野雄二さんが担当する音楽がカッコいい。この曲は峰不二子のテーマで、最新のRemix。
話は変わりますが、ルパンの主要登場人物は5名、ルパン、次元、五右衛門、不二子、銭形です。僕は、「5」という数字は個性を配置するのに最適な数字だと気づいたことで、COEDOビールを始めた時も定番のビールを5種でスタートしています。きっかけは日本でかつてあった子供向けの戦隊ものドラマの5レンジャーで、赤、青、黄、緑、桃ときれいにキャラクターが分散していて、かつ覚えやすい。かつてのアイドルグループは、キャンディーズやたのきんトリオ、少年隊など3人構成が基本であったと思いますが、SMAP以降5人のキャラクターの分散がうまくいっているように、観察されます。このことはアメリカのコロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授「選択の科学」(2010年)で発表され、心理学的にも確認されています。ものごとを選ぶ際の選択肢として、5~6種の提示を受けた際に、人間は最も心地よく選ぶという行為に臨めるということが実証された論文です。選択肢が少ないと強制されているように感じ、多すぎると認知限界を超えて面倒になり選択という行為そのものを放棄するということです。
視聴方法
ナナコライブリーエフエム「ラジぽて縁結び」は、金曜日午前中11時30分から再放送されるようになりました。
【ラジオで】
FM周波数77.5MHz(朝霞、新座、和光、志木、およびその周辺地域)
【PCで】
サイマルラジオ http://www.simulradio.info/
リスラジ http://listenradio.jp/
【スマホで】アプリをダウンロードしてください(IOS/Andoroid対応)
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