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一番嫌なアレルギー反応

2ヶ月に一度の東京出張。昨日、東京オフィスには1時半に到着。軽く打ち合わせがあって、15時の来客。来客含め6名で打合せの最中、突然、右目の視界がどんどん狭くなっていく。「あれ、どうしたんだろう?」次に左目も同様に視界が狭まっていく。鏡を見なくても瞼が腫れ上がっていることを感じ取ることができて、隣の同僚に耳打ちする。「なんか、(自分の)目腫れてない?」「あ、すごい、腫れてる。ちょっと待って目薬持ってくる」親切な同僚は部屋を出て、自分の机に目薬を取りに行ってくれた。

来客の3名も口々に「その経験は、私もあります。アレルギーで病院に行って薬もらって塗ると一発で治りますよ」とか「バイキンが入って腫れることとかありますよね」と優しい言葉をかけてくれた。だが、54年生きてきて、目の前で誰かの瞼が突然腫れ出す現場を見たことなんて一度もない。普通は、家にいて、朝起きたらそうなっていた、というパターンだろう。それなら今年の正月、同様の瞼が腫れたということはあったし、20代の頃、朝起きたら上唇が大きく腫れ上がり、カモノハシのようにめくれあがってしまったことがある。当時、上司に電話をして会社を休もうとしたら「なんでそんなことで休むのよ、マスクして来ればいいだろ」と言われてマスクをして出社した。会社で上司に「見せてみろ」と言われて、マスクを外すと「それはマズイだろ、ちゃんと病院行って休め」と半笑いで言われた。それからしばらくは会社で「カモノハシくん」と呼ばれていた。そんな時代だった。

脱線したが、話を戻そう。お客さんが帰って、腫れはどんどんひどくなっていると感じた私は、すぐに眼科を探した。人気の眼科らしく、病院の待合室は10人以上が待っていて、診察を受けるまで1時間ほどかかった。端正な顔立ちの女医さんは痒みや痛みがないのなら、原因はわからないけど多分アレルギー性のものだろう。飲み薬と塗り薬、どっちがいい? と私に訊く。なんか即効性ありそうなのは「塗り」っぽいですよね。と先生に訊くと「ですよね」と、フレンドリーで且ついい加減な返事が返ってきた。夜の予定をキャンセルして、昨日の19時にはチェックインし、顔を洗って瞼に直接薬を塗りつけ、後はただひたすら眠った。何度か起きたが、朝7時過ぎまで、よく眠った。疲れていたのかなあ、と思ったが、自分ではわからない。幾分、視界は広くなったのかな、と思って恐る恐る鏡を覗く。

全然良くなってない。これは厳しい。午前中のアポイントをキャンセル。ただ、午後の予定は絶対にキャンセルできない。超重要な商談。まあ、しようがない。フルボッコされた試合後のボクサーのような顔で商談に臨むとするか。事前にフルボッコされているから商談はうまくいくことだろう。


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