【Maisya ya NZIU🇰🇪2nd】no.66

2024年7月21日 20:31

Mkochonjo〜？
みなさま、こんにちは！
Kyalo（チャロ）です！
今週はイベント尽くしの1週間でした！
早速振り返っていきたいと思います！

☆宿敵、連立方程式！（JUMATATU）☆

1B⇨連立方程式の演習
1G⇨連立方程式の演習

昨年同様、やはり連立方程式の計算は子どもたちにとって鬼門。
方程式を解くのに、四則演算はもちろん、正負の足し算引き算ができないと正解に辿りつかない。
やり方はわかるのに、、、
という所からの打開策が今年も見つけられなさそう。笑
授業内容の難しさもあってか、いつも真面目な1Gの生徒に私語がみられる …

☆Citizen TV 番組プロデューサー講話！（JUMANNE)☆

1B⇨連立方程式の演習

1Bでの授業。
連立方程式を解くのに「２つのステップがあり、1つ目が足すか引くかを選ぶ」と何度も言っているのに、割り算を始めた強者がいました… 笑
他の生徒にそれを共有すると、「なんでそんなことをしてるんだ！」という反応が返ってきたので、「全員が割り算をしているわけではないのか」とホッとしたけど、、、
去年から教えていて「この子たちの頭の中どうなってるんだ、、、」とたまに思うことがチラホラ。笑
これもその1つです笑

午前10時からはゲストスピーカーによる講話！
話してくださった方が、まさかのケニアで超有名なCitizenTV の番組Producer！

Youtube で日本からでも見られます！
24h 生配信です！笑

その方のお話が2つあって、そのどちらも深い話でした。
今週と来週の2回に分けてお届けしようと思います！
（後述します）

講話のあとは質問タイム！
歌手とモデルの方がきていて、
「歌を上手に歌えるようになるには？」
「モデルになるためには？」
と質問していた子どもたち。

午後からは金曜のPrize Giving Day に向けて、子どもたちのダンスや劇の発表！去年も見たのですが、あれから1年経ったんだなーとしみじみしてました…

☆「転ばぬ先の杖」となるか、「転んでからの立ち直り」を伝えるか（JUMATANO)☆

Form1B：連立方程式の演習
Form1G：連立方程式の演習
Form2G：商品作成

9月のナイロビで行われる日本人祭に子どもたちを連れて行けることに！
商品作成において、売れそうにないものは方向転換するようにそっと促してます。
ただ、子どもたちなりに考えて作っているので、あまり口出ししていません。売れなかったら売れなかったで、その経験がきっと彼らの今後の人生の何かの糧になるから。
教員って子どもたちに「失敗させないように先回りする」傾向があるけど、僕はどちらかというと「派手に失敗してもいいから、そこからどう立ち直るのか」を一緒に考えたい。
そのおかげでどこまで口出しするか、バランスが難しいなーと葛藤していますが、子どもたちにとって素敵な出会いと原体験になるように引き続き頑張ります！

余談
日本人祭に連れて行くことは僕が任地からいなくなったらできない持続性のない活動だけど、「僕がいるからこそできる活動も大切だよね？」と言い聞かせています笑
ちなみに同僚のケニア人は連れて行きます！

☆係数を揃える連立方程式(ALHAMISI）☆

Form1B：係数を揃える連立方程式
Form1G：係数を揃える連立方程式

なぜか、係数を揃える連立方程式になると正解にたどり着く人が多くなるという現象。これも去年と同じ。笑
初めて習ってから、時間が経つごとに頭の中で整理されているのかな？
来週はEnd Term Exam。テストが楽しみです、、、！
午後からは明日の発表準備！

☆Prize Giving Day（IJUMAA）☆

Prize Giving Day！
先生、学校を支援してくれている方々、保護者などに感謝の気持ちを伝える日。
子どもたちの歌や踊り、ゲストスピーカーによる講話。
その後、成績優秀の生徒たち、成績が前回と比べて上がった生徒たち、大学進学する卒業生、先生たち、KCSEで一番成績の良かった教科の先生たちに賞金や商品が送られます！

会が終わった後は、みんなでDinner！
子どもたちが普段食べられない、
ピラウ、焼いたお肉、チャパティ、シチュー
が振る舞われ、嬉しそうに食べていました！

余談〜This is Kenya🇰🇪 part1〜
朝9時ごろ、保護者がチラホラき始めたため、生徒たちの歌と踊りのショーを始めました。しかし、ショーが始まっているにも関わらず、急に保護者が理科室に入って行き始め、、、
何事かと思って見に行くと、別の子どもたちによる化学の発表が同じタイミングで始まっていました。笑
結局、生徒たちの歌と踊りは誰も保護者が見ていないという状況。

余談〜This is Kenya🇰🇪 part2〜
英語とスワヒリ語がわからない保護者もいるため、ゲストスピーカー含め、全てのスピーチが部族語（カンバ語）で行われました。
正午12時から始まり、終わったのは17時。
その間、トイレ休憩もなく昼食タイムもありません。
恐るべしタイムマネジメント。

余談
この会に参加していた保護者はざっと100人以上いたのですが、パパは6人くらいしかきていませんでした。
この数字、いろんな見方ができそうですね！

余談
今回の会、前日の準備の段階から去年に比べてかなり気合が入っているなーと思っていました。
そうしたら、会の最後の方、学校を資金面で支援してくれている方の代表が、
　・生徒たちのトイレを再建設
　・生徒たちの教室を綺麗に立て直し？新設？
　・20,000 ksh 寄付するので、それで制服を新調
　・10,000ksh あげるから、生徒たちにパンを配布（パンは子どもたちにとってちょいと贅沢品）
　・「ゲストスピーカーも何かしなさい！」といい、ゲストスピーカーも10,000ksh 寄付することに。笑

なるほど、こういうサポートを受けるためだったのかと思った。
配属先の校長先生、中々やり手やなと思った。
このやり方に賛否あると思うけど、ケニア人が自分たちで何とかしようとしている。どこかの国から何かを頼るわけでもなく。
協力隊に来て、「他の国に頼らず現地の人たちが自分たちで何とかする」ことがどれほど大切かを日々噛み締めているので、素敵な瞬間だなと思いました！

◯ 自分で車を買え！◯

Citizen TV のプロデューサーさんの1つ目のお話。
彼の、TVプロデューサーになるまでのお話。

彼の幼少期、両親とも働いていて、家に自動車を4台持つほど、裕福な家庭で育った。
彼は小学生の時、8キロ先にある小学校に通っていた。
ある日、雨がひどく学校に行くのに車で送ってもらえないか、母親に尋ねた。
（8キロ先の学校に行くまでの道は舗装されていない。雨が降ると、道がくちゃくちゃになり、歩くのが大変）
彼と母親の話を聞いていた父親が「その車は俺が買ったものだ。車で学校に行きたければ、自分で車を買え」と彼に言った。
その日、彼は不貞腐れて学校に行かず、車の影に隠れて1日を過ごした。
「自分で車を買え」
この言葉が彼の人生で「頑張る」1つの理由になった。
彼がセカンダリースクールのForm4 の時。
あるTVプロデューサーが学校にゲストスピーカーとしてきた際、自分が色々考えていたアイディアを披露。
そこでそのプロデューサーは彼を連れ歩き、ある小学校に行った。
その小学校の1室で、小学生が合唱をしていた。
とても聞いていられないほど下手な合唱だったが、そのTVプロデューサーが「彼らを指導してみたらどうだ？」と言ってきた。
それから彼は小学生に歌を指導した。
小学生たちはみるみる歌が上手くなり、全国大会で優勝。
その功績もあって、当時の大統領にその合唱団の歌を聞かせることに。
大統領はその子たちの歌に感動し、「指導したのは誰か」と聞いて、彼を称賛し現金20万円を渡した。
彼は「やっと自分で車が買える！」と、その現金を握りしめ、自動車屋さんに行き車を購入、車を運転し家に帰って両親に自慢した。
彼がTVプロデューサーと出会い、大統領から20万円をもらうまでのサクセスストーリーはほんの1カ月の間に起こったこと。
彼の両親は彼が車を買ったことを信じることができず、彼を警察に連れて行き、車を元の場所に戻させた。笑
TVプロデューサーは彼の実力を認めていたため、ある学校を卒業した後、TVプロデューサーが働く会社に入るように伝えた。
そして今、彼はTVプロデューサーとなった。

彼は最後、子どもたちに

こんな僕でもできたんだ。
だから諦めてはいけない。
何かをするには勇気が必要だけど、大丈夫。
君たちはできる、自信を持って欲しい。
Life is yours.
人生は誰のものでもない、君だけのものだよ。

と伝えていた。

今週もお読みいただき、ありがとうございました！
今週25日に、ケニアに来て1年6カ月が経ちます。
日本帰国まで残り6カ月となりました。
しかも、2022年1次隊はもう帰国されている方もいて、、、
同じ年度の協力隊の方が帰国されている様子を見ていると、凄く感慨深い気持ちになります。
活動して1年半経った今でも、子どもたちに先生たちに何かを残せているのかはわかりません。
Nziu Secondary School で活動できるのは、残りTerm2 の1週間とTerm3の2カ月のみ。
色々考えていても仕方ないことは多々あるので、恐らく1年前に書いたnoteにもある、
　アジア人として、
　日本人として、
　協力隊として、
　山本雅茂として
できることを1つずつやっていきたいと思います！！

それではまた来週🇰🇪

Asante kwa kusoma🇰🇪
Tutaonana wiki ijayo🇰🇪

残り「186」日。