自分の立ち位置を知る

子供たちが、自主的に学習に取り組むためにはいくつかの情報が必要なのではないだろうか。

一つは、学習内容の全体像を把握し、その中で自分は今どこにいるのかという情報である。

学習の系統生を単純化して子どもたちに示して、これまでのどの既習事項と関連しており、この先のどのような学習につながっていくのかが把握できていれば、子どもたちは自主的に学習を進めることが可能なはずである。例えば、現在の学習に躓いているのなら、その素地となる学習内容の復習を行う。習熟課題に飽きてしまったのなら、その後の学習内容につながる発展問題に取り組むといった具合である。

もう一つは、学習集団の中の自分の立ち位置を知ることである。

学習集団の中で、自分だけわかっていないのではないかという幻想を抱いてしまう子どもが多いように感じる。かくいく私もその1人であった。しかし、学習集団の中での定着具合、学習理解度の程度が分かれば、自分に必要なものを選択して学習を進めていくことができるのではないだろうか。

各学年において、各教科の学習の系統性や相関図の作成が子どもたちが自主的に動く足がかりになるのではないだろうか。

いいなと思ったら応援しよう!